Oracle 10g または 11g との相互運用のためにゾーンクラスタ内で Oracle Solaris Cluster リソースを作成する

この手順を、クラスタの 1 つのノードのみで実行します。

1. スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.admin および solaris.cluster.modify を提供する役割になります。
2. SUNW.crs_framework リソースタイプを登録します。

   # clresourcetype register -Z zcname SUNW.crs_framework

3. SUNW.crs_framework リソースタイプのインスタンスを、RAC フレームワークリソースグループに追加します。

   このリソースグループについては、「RAC フレームワークリソースグループの登録と構成」を参照してください。

   RAC フレームワークリソースグループ内の SUNW.rac_framework のインスタンスに対する、SUNW.crs_framework のインスタンスによる強い依存関係を設定します。

   データベースファイル用に使用しているストレージのストレージリソースが構成されている場合があります。 この場合、ストレージリソースに対する、SUNW.crs_framework のインスタンスによるオフラインリスタート依存関係を設定します。 この依存関係のスコープを、ストレージリソースが実行されているノードのみに制限します。

   • データベースファイル用にボリュームマネージャーを使用している場合は、「グローバルクラスタ内でスケーラブルなデバイスグループのリソースを作成する」で作成したリソースへの依存関係を設定します。

   • データベースファイル用にファイルシステムを使用している場合は、「ゾーンクラスタ内でファイルシステムマウントポイントのリソースを作成する」で作成したリソースへの依存関係を設定します。

   バイナリファイル用に使用しているファイルシステムのストレージリソースが構成されている場合があります。 この場合、ストレージリソースに対する、SUNW.crs_framework のインスタンスによるオフラインリスタート依存関係を設定します。 この依存関係のスコープを、ストレージリソースが実行されているノードのみに制限します。 「ゾーンクラスタ内でファイルシステムマウントポイントのリソースを作成する」で作成したリソースへの依存関係を設定します。

   # clresource create -Z zcname -t SUNW.crs_framework \
   -g rac-fmwk-rg \
   -p resource_dependencies=rac-fmwk-rs \
   [-p resource_dependencies_offline_restart=db-storage-rs{local_node} \
   [,bin-storage-rs{local_node}]] \
   crs-fmwk-rs

4. Oracle RAC データベースサーバーのプロキシリソースを含むスケーラブルなリソースグループを作成します。

   RAC フレームワークリソースグループのスケーラブルなリソースグループによる強い正のアフィニティーを設定します。

   データベースファイル用に使用しているストレージのストレージリソースが構成されている場合があります。 この場合、データベースファイルのストレージリソースを含むリソースグループ用のスケーラブルなリソースグループによる強い正のアフィニティーを設定します。

   • データベースファイル用にボリュームマネージャーを使用している場合は、「グローバルクラスタ内でスケーラブルなデバイスグループのリソースを作成する」で作成したリソースグループの強い正のアフィニティーを設定します。

   • データベースファイル用にファイルシステムを使用している場合は、「ゾーンクラスタ内でファイルシステムマウントポイントのリソースを作成する」で作成したリソースグループの強い正のアフィニティーを設定します。

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   ヒント - Oracle RAC 用サポート をすべてのクラスタノードで実行する必要がある場合は、次のコマンドで -S オプションを指定し、オプション -n、-p maximum_primaries、-p desired_primaries、および -p rg_mode は省略します。

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   # clresourcegroup create -Z zcname -n nodelist \
   -p maximum_primaries=num-in-list \
   -p desired_primaries=num-in-list \
   -p rg_affinities=++rac-fmwk-rg[,db-storage-rg] \
   [-p rg_description="description"] \
   -p rg_mode=Scalable \
   rac-db-rg

5. SUNW.scalable_rac_server_proxy リソースタイプを登録します。

   # clresourcetype register -Z zcname SUNW.scalable_rac_server_proxy

6. SUNW.scalable_rac_server_proxy リソースタイプのインスタンスを、手順 4 で作成したリソースグループに追加します。

   RAC フレームワークリソースグループ内の SUNW.rac_framework のインスタンスに対する、SUNW.scalable_rac_server_proxy のインスタンスによる強い依存関係を設定します。

   手順 3 で作成した SUNW.crs_framework のインスタンスに対する、SUNW.scalable_rac_server_proxy のインスタンスによるオフラインリスタート依存関係を設定します。

   データベースファイル用に使用しているストレージのストレージリソースが構成されている場合があります。 この場合、ストレージリソースに対する、SUNW.scalable_rac_server_proxy のインスタンスによるオフラインリスタート依存関係を設定します。 この依存関係のスコープを、ストレージリソースが実行されているノードのみに制限します。

   • データベースファイル用にボリュームマネージャーを使用している場合は、「グローバルクラスタ内でスケーラブルなデバイスグループのリソースを作成する」で作成したリソースへの依存関係を設定します。

   • データベースファイル用にファイルシステムを使用している場合は、「ゾーンクラスタ内でファイルシステムマウントポイントのリソースを作成する」で作成したリソースへの依存関係を設定します。

   リソースをマスターできる各ノードに対して、異なる値の oracle_sid 拡張プロパティーを設定します。

   # clresource create -Z zcname -g rac-db-rg \
   -t SUNW.scalable_rac_server_proxy \
   -p resource_dependencies=rac-fmwk-rs \
   -p resource_dependencies_offline_restart=crs-fmk-rs \
   [, db-storage-rs, bin-storage-rs] \
   -p oracle_home=ora-home \
   -p crs_home=crs-home \
   -p db_name=db-name \
   -p oracle_sid{node1-id}=sid-node1 \
   [ -p oracle_sid{node2-id}=sid-node2…] \
   rac-srvr-proxy-rs

7. 手順 4 で作成したリソースグループをオンラインにします。

   # clresourcegroup online -Z zcname -emM rac-db-rg