Oracle Solaris Cluster のメンテナンスコマンドを使用した Oracle 10g または 11g との相互運用のためのリソースの作成

この節の作業は、「Oracle Solaris Cluster および Oracle 10g Release 2 または 11g Oracle Clusterware の相互運用を実現する」のリソース構成手順の代替となるものです。この節では、次の情報を示します。

Oracle 10g Release 2 または 11g との相互運用のためのリソースを使用すると、Oracle Solaris Cluster インタフェースを使用して Oracle RAC データベースインスタンスを管理できます。また、これらのリソースにより、Oracle Clusterware リソースの Oracle Solaris Cluster リソースに対する依存関係が満たされるようになります。これらのリソースにより、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアおよび Oracle Clusterware によって提供される高可用性フレームワークの相互運用が可能になります。

Oracle 10g または 11g との相互運用のためには次のリソースが必要です。

Oracle RAC データベースのプロキシとして機能する Oracle Solaris Cluster リソース
Oracle Clusterware フレームワークを表す Oracle Solaris Cluster リソース
スケーラブルデバイスグループを表す Oracle Clusterware リソース
スケーラブルファイルシステムのマウントポイントを表す Oracle Clusterware リソース

Oracle Solaris Cluster リソースを表す Oracle Clusterware リソースに、次の形式で名前を割り当てる必要があります。

sun.node .sc-rs

node: Oracle Clusterware リソースを実行するノードの名前を指定します。
sc-rs: Oracle Clusterware リソースが表す Oracle Solaris Cluster リソースの名前を指定します。

たとえば、Oracle Solaris Cluster リソース scal-dg-rs を表すノード pclus1 の Oracle Clusterware リソースの名前は、次のようになっている必要があります。

sun.pclus1.scal-dg-rs

図 D-1 ボリュームマネージャーによる構成用のプロキシリソース

ボリュームマネージャーによる Oracle 10g または 11g 構成用のプロキシリソースを示す図

図 D-2 共有ファイルシステムによる構成用のプロキシリソース

共有ファイルシステムによる Oracle 10g または 11g 構成用のプロキシリソースを示す図

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