ファイルシステムの復元

この説明は、アップグレード後にファイルシステムを復元するための操作を示しています。

mcf ファイルを検証する方法

1. sam-fsd コマンドを発行します。
2. 次のように出力でエラーを調べます。

   • mcf ファイルに構文エラーがない場合、sam-fsd の出力は次の例のようになります。出力には、ファイルシステムに関する情報とそのほかのシステム情報が含まれます。

     # sam-fsd
      Trace file controls:
      sam-amld      off
      sam-archiverd off
      sam-catserverd off
      sam-fsd       off
      sam-rftd      off
      sam-recycler  off
      sam-sharefsd  off
      sam-stagerd   off
      sam-serverd   off
      sam-clientd   off
      sam-mgmt      off

   • mcf ファイルに構文エラーまたはそれ以外のエラーが含まれている場合は、出力にエラーが表示されます。

     mcf ファイルにエラーがある場合は、このファイルを正しく作成する方法について、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「mcf(4)」を参照してください。

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   注 - Sun QFS ファイルシステムの使用後に mcf ファイルを変更する場合は、新しい mcf の指定を Sun QFS ソフトウェアに反映させる必要があります。システムに対する mcf ファイルの変更の反映については、『Sun QFS File System 5.3 構成および管理ガイド』を参照してください。

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/etc/vfstab ファイルを変更する方法

「ファイルシステムのマウント解除」で /etc/vfstab ファイルを変更した場合は、このタスクを実行してください。

1. /etc/vfstab ファイルを開きます。
2. すべての Sun QFS ファイルシステムについて、ブート時のマウントのフィールドを「no」から「yes」または「delay」に変更します。

ファイルシステムを再初期化し、復元する方法

この作業では、ファイルシステムを再初期化し、保存したデータを新しいファイルシステムに復元します。このタスクでは、「既存のファイルシステムのバックアップ」で開始した処理を完了します。

1. samfsinfo コマンドを実行して、出力を確認します。

   この出力には、ファイルシステムの作成時に sammkfs コマンドで指定した DAU サイズが示されます。この DAU サイズは、次の手順で再び使用します。

2. sammkfs コマンドを使用して、新しい Sun QFS ファイルシステムを初期化します。

   次のコマンド例では、名前が qfs1 で DAU サイズが 512K バイトのファイルシステムが再初期化されます:

   # sammkfs -a 512 qfs1

   sammkfs コマンドのオプションの詳細については、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「sammkfs(1M)」を参照してください。

3. qfsrestore コマンドを使用して、ダンプしたデータを新しいファイルシステムに復元します。

   次の例では、(/qfs1 にマウントされた) qfs1 というファイルシステムを、Sun QFS ファイルシステムの外部にある qfs1.bak にダンプしたファイルから復元します。この場合は、次のコマンドを実行します。

   # cd /qfs1
   # qfsrestore -f /save/qfs/qfs1.bak

ファイルシステムを検査する方法

「ファイルシステムを再初期化し、復元する方法」で説明した手順でファイルシステムの再初期化と復元を行わなかった場合は、このタスクを実行してください。

• samfsck コマンドを使用して、既存の各ファイルシステムに不整合がないかどうかを確認します。

  詳細は 『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「samfsck(1M)」を参照してください。