Oracle Solaris OS のアップグレード

次のセクションでは、Sun QFS ソフトウェアを実行しているときに、Oracle Solaris OS をアップグレードする方法について説明します。

Sun QFS 環境で Oracle Solaris OS をアップグレードする方法

Oracle Solaris OS レベルのアップグレードに必要な手順の多くは、Sun QFS 環境のアップグレードに必要な手順と同じです。この手順の一部の手順では、前の各節で示した手順を参照します。

1. Sun QFS および Oracle Solaris OS のソフトウェアアップグレードを入手します。

   Sun QFS ソフトウェアは、さまざまなレベルの Oracle Solaris OS をサポートしています。互換性があることを確認した場合を除いて、新しくアップグレードした Oracle Solaris OS に古い Sun QFS ソフトウェアを再インストールしないでください。

   新しいソフトウェアの入手方法については、アプリケーションのご購入先または Oracle セールススタッフにお問い合わせください。

2. サイトでカスタマイズしたすべてのシステムファイルと構成ファイルのバックアップを取ります。

   ファイルは、mcf、defaults.conf、samfs.cmd、共有ホストファイルなどです。Sun QFS 環境内のすべてのファイルシステムについて、これらのファイルをバックアップします。また、/etc/opt/SUNWsamfs ディレクトリのファイルのバックアップコピーがあることを確認してください。

3. 影響を受ける各ファイルシステムのバックアップを取ったことを確認します。

   ファイルシステムは、第 9 章SAM-QFS のデータとファイルのバックアップに示すように、サイトの方針に従って定期的にバックアップを取るようにしてください。ファイルシステムのためにすでに存在するバックアップファイルに問題がない場合は、ここで再度バックアップする必要はありません。

4. ファイルシステムをマウント解除します。

   手順については、「ファイルシステムのマウント解除」を参照してください。

5. 既存の Sun QFS ソフトウェアを削除します。

   新しいパッケージまたは新しいオペレーティングシステムレベルをインストールする前に、既存の Sun QFS パッケージを削除する必要があります。手順については、「既存のソフトウェアの削除」を参照してください。

6. Oracle Solaris OS をアップグレードします。

   Oracle Solaris のアップグレード手順を使用して、新しい Oracle Solaris OS のリビジョンをインストールします。

7. 手順 1 で取得したアップグレードパッケージを追加します。

   Sun QFS ソフトウェアパッケージでは、ソフトウェアの追加や削除に Oracle Solaris OS パッケージユーティリティーを使用します。ソフトウェアパッケージを変更するには、スーパーユーザーでログインしている必要があります。pkgadd コマンドでは、Sun QFS パッケージのアップグレードに必要な処理を確認するメッセージが表示されます。手順については、「アップグレードパッケージの追加」を参照してください。

8. (省略可能) mcf ファイルを更新します。

   デバイス名を変更した場合は、新しいデバイス名と一致するように mcf ファイルを更新する必要があります。新しいデバイス名を検証し、「ファイルシステムの復元」の手順を行います。

9. /etc/vfstab ファイルの「Mount at Boot」フィールドが「yes」になっていない場合は、ファイルシステムをマウントします。

   「ファイルシステムのマウント」で説明されている手順を使用します。