共有ファイルシステムのマウントとマウント解除

共有ファイルシステムをマウントまたはマウント解除するときは、メタデータサーバーとクライアントをマウントまたはマウント解除する順序が重要です。

フェイルオーバーを行うため、メタデータサーバーとすべての潜在的なメタデータサーバーでマウントオプションは同じにしておく必要があります。たとえば、マウントオプションを含む samfs.cmd ファイルを作成し、そのファイルをすべてのホストにコピーすることができます。

共有ファイルシステムのマウントの詳細は、第 12 章共有ファイルシステムでのマウントオプションおよび mount_samfs(1M) のマニュアルページを参照してください。

共有ファイルシステムをマウントする方法

メタデータサーバーおよびすべてのクライアントホストで、スーパーユーザーになります。
メタデータサーバーをマウントします。
ファイルシステムをいずれかのクライアントホスト上にマウントする前に、そのファイルシステムをメタデータサーバー上にマウントします。次に例を示します。
```
# mount -F samfs qfs1 /qfs -o shared
```
ヒント - /etc/vfstab にマウント情報が含まれている場合は、次のより簡単なコマンドを使用できます:
```
# mount qfs1
```
/etc/vfstab ファイルおよびその他のマウントオプションについては、『Sun QFS および Sun Storage Archive Manager 5.3 インストールガイド』の第 8 章「マウントパラメータの設定とファイルシステム環境の初期化」を参照してください。
クライアントホストをマウントします。
クライアントホストには、任意の順序でファイルシステムをマウントできます。詳細は、mount(1M) のマニュアルページを参照してください。

共有ファイルシステムのマウントを解除する方法

注 - ファイルシステムが NFS または SAMBA で共有されている場合は、マウントを解除する前に、そのファイルシステムの共有を解除します。

参加しているすべてのクライアントホスト上でファイルシステムのマウントを解除します。
次に例を示します。
```
client# umount /samqfs
```
必要に応じて、umount コマンドの -f オプションを使用して、ファイルシステムを強制的にマウント解除します。

注 - メタデータサーバー上にファイルシステムがマウントされていない場合は、共有クライアントの強制的なマウント解除が完了しないことがあります。

マウント解除手順の詳細は、『Sun QFS および Sun Storage Archive Manager 5.3 インストールガイド』の「ファイルシステムのマウント解除」および umount(1M) のマニュアルページを参照してください。
また、umount コマンドの -o await_clients# フラグを使用して、クライアントがマウント解除するまでマウント解除プロセスで指定秒数 (#) 待つようにすることもできます。待機期間が終わると、またはすべてのクライアントがマウント解除を完了すると同時に、マウント解除が進行します。この引数を非共有ファイルシステムに指定した場合、またはホストが共有ファイルシステムのメタデータサーバーでない場合、オプションは無視されます。
このフラグは、-f オプションと一緒に使用することもできます。その場合、ソフトウェアはマウント解除を強制する前に、指定された時間だけ待機します。
メタデータサーバー上でファイルシステムのマウントを解除します。
```
metaserver# umount /samqfs
```
マウント解除時、umount コマンドの 2 回目の発行が必要になるいくつかの条件がファイルシステムに存在することがあります。

注 - それでもファイルシステムがマウント解除されない場合は、unshare、fuser、または別のコマンドを umount コマンドと組み合わせて使用してください。

参照

マウント解除手順の詳細は、『Sun QFS および Sun Storage Archive Manager 5.3 インストールガイド』の「ファイルシステムのマウント解除」および umount(1M) のマニュアルページを参照してください。

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	Sun QFS File System 5.3 構成および管理ガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語)