Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B72084-02 |
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WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのコンテンツを作成する場合、次のような様々なリソースからコンテンツを取り込むことができます。
ページ
ポートレットおよびページレット
WebCenter Portalサービス・タスク・フローおよびカスタム・タスク・フロー
UCMからのコンテンツ
外部アプリケーション
Frameworkアプリケーションへのコンテンツの追加は、その他のあらゆるWebアプリケーションへのコンテンツの追加と同じです。
この章には次の項が含まれます:
ポータルは、ポータルの構造を指定し、コンテンツを公開する様々なページで構成されます。WebCenter PortalのFrameworkアプリケーション・テンプレートを使用してポータルを作成すると、ホーム・ページやその他いくつかのページが自動的に作成されます。ポータルの残りの部分には、独自のページを作成できます。
詳細は、第5.3項「ポータルへのページの追加」を参照してください。
ページの作成後、それらのページをページ階層に編成して、ページの構造を指定できます。ページ階層によって、これらのページのセキュリティも指定されます。
詳細は、第68.6項「ページ階層セキュリティ・エディタの使用」を参照してください。
ユーザーが実行時にページを編集できるようにするには、ページにコンポーザ・コンポーネントを追加します。
詳細は、第19章「コンポーザを使用したページの実行時編集の有効化」を参照してください。
WebCenter Portalサービスは、ソーシャル・コンピューティング・サービス、個人の生産性サービス、オンラインでの認識およびコミュニケーション、コンテンツ統合、Web分析などのエンタープライズ2.0機能によってポータルおよびWebサイトを充実したものにします。WebCenter Portalサービスは、タスク・フローを通してその機能を公開します。WebCenter Portalサービスおよびタスク・フローの詳細は、第2.4項「Oracle WebCenter Portal: Servicesの概要」を参照してください。
WebCenter PortalのFrameworkアプリケーション・テンプレートを使用してポータルを作成すると、適切なすべてのWebCenter Portalサービス接続ウィザードおよびタグ・ライブラリが、新規ギャラリおよびコンポーネント・パレットにすぐに表示され、使用できるようになります。WebCenter Portalサービス・タスク・フローまたはコンポーネントを利用する場合、必要なライブラリが自動的にプロジェクトに追加されます。アプリケーションは、利用するサービスに応じた特定の前提条件を満たす必要があります。たとえば、サービスでユーザーのアイデンティティを認識する必要がある場合、アプリケーションでユーザー認証に一定レベルのセキュリティを提供する必要があります。詳細は、第7章「WebCenter Portal Services用アプリケーションの準備」を参照してください。
各WebCenter Portalサービスとそのタスク・フローの詳細は、表12-1を参照してください。
表12-1 WebCenter Portalサービス - 詳細
WebCenter Portalサービス |
詳細 |
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第34章「インスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスの統合」 |
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タスク・フローは、ページと同様に、ポートレット、コンテンツ、その他のタスク・フローなどのコンポーネントを追加できるコンテナです。タスク・フローをページやその他のタスク・フローに追加できます。JDeveloperで作成したタスク・フローをリソース・カタログに含めて、ユーザーがそれらのタスク・フローを実行時にページやその他のタスク・フローに追加できるようにすることが可能です。
カスタム・タスク・フローはリソース・カタログにドラッグ・アンド・ドロップできるため、ユーザーは実行時にページやタスク・フローに追加する際に使用できます。詳細は、第15.2.3.7項「リソースのカタログへのドラッグ・アンド・ドロップ」を参照してください。アプリケーションをデプロイすると、タスク・フローもターゲット・インスタンスにデプロイされます。
様々なタイプのADFタスク・フロー作成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』のADFタスク・フローの作成に関する項を参照してください。
JDeveloperで作成したタスク・フローのデプロイ済アプリケーションへの公開
カスタム・タスク・フローをJDeveloperで作成し、それをすでにデプロイされているアプリケーションに公開する場合、そのタスク・フローが含まれるプロジェクトをADF共有ライブラリとしてランタイム・アプリケーションにデプロイする必要があります。タスク・フローが含まれるライブラリにアプリケーションからアクセス可能になると、実行時リソース・レジストリにそのライブラリが表示され、そこからカスタムのリソース・カタログにライブラリを追加できます。
注意: タスク・フローを表示または編集する権限は、タスク・フローの作成時にデフォルトではプロビジョニングされません。タスク・フローが実行時に必ず表示されるように、共有ライブラリをデプロイする前に、そのタスク・フローに対して少なくとも表示権限を付与する必要があります。詳細は、第23.6.1項「タスク・フローに対する権限の付与」を参照してください。 |
Frameworkアプリケーションにアプリケーションをデプロイする手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWebLogic管理対象サーバーへのアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。ただし、アプリケーション・インストール・アシスタントの実行時に、「ターゲット指定スタイルの選択」ページで「このデプロイメントをライブラリとしてインストールする」を選択してください。
WebCenter Portal: Spacesインスタンスへのアプリケーションのデプロイ手順は、第55.2.3項「Spaces共有ライブラリ・リストの再ビルド」を参照してください。
Content Serverのコンテンツ・リポジトリ内のコンテンツにアクセスできるようにするには、Content Serverへの接続を作成する必要があります。詳細は、第26.2.1項「Oracle Content Serverアダプタに基づいてコンテンツ・リポジトリ接続を作成する方法」を参照してください。
Content Serverへの接続が確立されると、ユーザーフレンドリなインタフェースを提供するタスク・フローが含まれるドキュメント・サービスを使用して、実行時にドキュメントを管理、表示および検索できます。詳細は、第29章「ドキュメント・サービスの統合」を参照してください。
次に、コンテンツ・タスク・フローまたはドキュメント・コンポーネントのいずれかをポータルに追加して、Content Serverのコンテンツを公開します。コンテンツ・タスク・フローには、コンテンツ・プレゼンタおよびドキュメント・サービス・タスク・フローが含まれます。
コンテンツ・プレゼンタ
ドキュメント・エクスプローラ
ドキュメント・リスト・ビューア
ドキュメント・マネージャ
ドキュメント・ナビゲータ
フォルダ・ビューア
最近のドキュメント
ドキュメント・ビューア
ドキュメント・ミニ・プロパティ
ドキュメント・プロパティ
リッチ・テキスト・エディタ
ドキュメント・アップロード
ドキュメント・バージョン履歴
次のようなドキュメント・コンポーネントがあります。
ドキュメント・リンク
ドキュメント・インライン・フレーム
ドキュメント・イメージ
コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローの詳細は、第30.1項「コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローの理解」を参照してください。ドキュメント・サービス・タスク・フローの詳細は、第30.2項「ドキュメント・サービス・タスク・フローの理解」を参照してください。ドキュメント・コンポーネントの詳細は、第30.3項「ドキュメント・コンポーネントの理解」を参照してください。
コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローを使用する場合は、独自のコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを作成することもできます。コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートでは、コンテンツ・リポジトリのアイテムをページでレンダリングする方法が定義されます。詳細は、第28章「コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの作成」を参照してください。
ポートレットは再利用可能なWebコンポーネントで、多数の異なるソースからコンテンツを描画できます。ポートレットは、複数のソースからのデータを意味のある関連した方法で提示する手段を提供します。ポートレットの詳細は、第57章「ポートレットの概要」を参照してください。
ポートレットをポータルに追加するには、ポートレットのプロデューサをFrameworkアプリケーションに登録しておく必要があります。詳細は、第62章「ポートレットの消費」を参照してください。
ポートレット・プロデューサを登録すれば、ポータルに含める任意のポートレットを、該当するページにドラッグ・アンド・ドロップするだけです。詳細は、第62.6項「ページへのポートレットの追加」を参照してください。
ポートレットの作成方法の詳細は、次の章を参照してください。
ページレットは、ポートレットに似ていますが、ポートレットがポータル専用に設計されていることに対して、ページレットは、ポータルやその他のWebアプリケーションを含め、あらゆるWebページで実行できます。ページレットを使用すれば、他のWeb環境でプラットフォーム固有のポートレットを公開できます。
ポータルへのページレットへの追加の詳細は、第65.2項「Webアプリケーションでのページレットの使用」を参照してください。
ポータルに追加するリソースで、独自の認証プロセスを定義するアプリケーションへのアクセスが必要な場合、外部アプリケーションを追加して、ユーザーがシングル・サインオンを利用できるようにすることが可能です。
たとえば、ポータルに、個別ログインが必要なアプリケーションを指すポートレットが含まれている場合があります。あるいは、ポータルにメール・サービスが含まれている場合、ユーザーが毎回個別にログインする必要がないように、メール・サーバー・ユーザーをポータル・ユーザーにマップする外部アプリケーションを指定する必要があります。
ポータル・ユーザーが外部アプリケーションに初めてアクセスすると、そのユーザーは、アプリケーションのユーザー名とパスワードの入力を求められます。これらの資格証明は、ポータル・ユーザーにマップされ、資格証明ストアに安全に格納されます。それ以降は、認証時に資格証明ストアによってこれらの資格証明が外部アプリケーションに提供されます。外部アプリケーションの資格証明が変更されないかぎり、マップされた情報が資格証明ストアから読み込まれるため、ユーザーによる資格証明の入力は1回のみです。
詳細は、第68.13項「外部アプリケーションの使用」を参照してください。
データ・コントロールは、様々なデータ・ソースから情報を取得して、Frameworkアプリケーション内にユーザー・インタフェース(UI)コンポーネントを作成する際に使用されます。データ・コントロールでは、簡単に使用できるメソッドが提供され、これをJSFページにドラッグ・アンド・ドロップして、URL、ファイルおよびフォルダなどのADFコンポーネントとしてコンテンツを公開できます。データ・ソースからJSFページにコンテンツを追加するには、データ・ソースへの接続を作成してから、その接続を使用して、リポジトリに基づいたデータ・コントロールを作成する必要があります。
カスタムのデータ・コントロールを作成して、様々なデータ・ソースに接続し、それらのデータ・ソースをアプリケーション・ページやタスク・フローに追加できます。データ・コントロールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』を参照してください。
WebCenter Portalサービスによっては、サービスのカスタマイズされた視覚化を作成するためのデータ・コントロールを提供するものがあります。アプリケーション内でのこれらのデータ・コントロール利用の詳細は、第7.1.3項「WebCenter Portalのデータ・コントロールの使用」を参照してください。
すでにデプロイされているアプリケーションで利用するためのデータ・コントロールの公開
FrameworkアプリケーションまたはWebCenter Portal: Spacesの実行時リソース・レジストリには、デフォルトでDesign Time Data Controls
フォルダが含まれています。このフォルダによって、シード済WebCenter Portalサービス・データ・コントロール、およびアプリケーションのデプロイ前にそのアプリケーションに追加されていたその他のデータ・コントロールが公開されます。すでにデプロイされているFrameworkアプリケーションまたはWebCenter Portal: Spacesで新規データ・コントロールを公開するには、データ・コントロールが含まれるプロジェクトをランタイム・アプリケーションにADF共有ライブラリとしてデプロイする必要があります。データ・コントロールが含まれるライブラリにアプリケーションからアクセス可能になると、実行時リソース・レジストリにそのライブラリが表示され、そこからカスタムのリソース・カタログにライブラリを追加できます。
Frameworkアプリケーションにアプリケーションをデプロイする手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLS管理コンソールを使用したアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。ただし、アプリケーション・インストール・アシスタントの実行時に、「ターゲット指定スタイルの選択」ページで「このデプロイメントをライブラリとしてインストールする」を選択してください。
WebCenter Portal: Spacesインスタンスへのアプリケーションのデプロイ手順は、第55.2.3項「Spaces共有ライブラリ・リストの再ビルド」を参照してください。