ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B72923-01
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

2 コンテンツ管理の利用

WebCenter Portal: Spacesでは、ドキュメント・サービスおよび柔軟性に富んだコンテンツ・プレゼンタを使用して、接続されたコンテンツ・リポジトリ内のコンテンツを追加できます。

Spacesアプリケーションのページのコンテンツを選択して表示するほか、スペースのコンテンツに対するワークフローの定義、実行時におけるコンテンツの作成および編集、ドキュメントでの共同作業、Microsoft Officeおよびエクスプローラとの統合、アプリケーションへのWikiおよびブログの追加を行うことができます。

この章では、コンテンツ管理機能の概要を説明するとともに、それらの機能を実装する際に役立つ情報の参照先を紹介します。内容は次のとおりです。

対象読者

この章は、Spacesを使用して、接続されたコンテンツ・リポジトリ内のコンテンツを管理し、アクセスを提供するためにコンテンツ管理機能を利用することに関心のあるSpacesユーザーを対象としています。

2.1 コンテンツ管理とは

コンテンツ管理は、接続された1つ以上のコンテンツ・リポジトリからアプリケーションにコンテンツを追加するためにSpacesで使用可能な機能です。適切な権限があるアプリケーション開発者やエンド・ユーザーは、次のような様々な方法でコンテンツを操作および表示できます。

2.2 コンテンツ管理機能の利用

コンテンツは、Webベースのプロジェクトの重要な要素です。この項では、Spacesで使用可能なすべてのコンテンツ管理機能の概要を説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.2.1 個々のファイルの表示

ドキュメント・コンポーネント(リンク、イメージおよびインライン・フレーム)、コンテンツ・プレゼンタのタスク・フローまたはドキュメント・サービスのタスク・フローを使用して、個々のファイルの動的なプレビューを追加できます。

  • ドキュメント・コンポーネント:

    • リンクでは、選択したファイルの名前がリンクとして表示されます。リンクをクリックすると、ネイティブ・アプリケーションにファイルの内容を表示できます。

    • インライン・フレームでは、選択したファイルの内容がプレビューとして表示されます。

    • イメージでは、選択したファイルがイメージとして表示されます。

  • コンテンツ・プレゼンタのタスク・フローでは、選択したファイルがそのファイル・タイプのデフォルトの表示テンプレートで表示されます。デフォルトの表示テンプレートの詳細は、第42.5項「表示テンプレートの選択」を参照してください。

  • ドキュメント・サービスのタスク・フロー:

    • ドキュメント・ビューアのタスク・フローでは、ファイルのプレビューが表示されます。プレビューをサポートしていないファイルについては、ファイルのプロパティが表示されます。

    • ドキュメント・ミニ・プロパティのタスク・フローでは、ファイルの基本プロパティが読取り専用ビューに表示されます。

    • ドキュメント・プロパティのタスク・フローでは、ファイルの基本プロパティと拡張プロパティの両方が、プロパティ値を変更できる「編集」ボタンとともに表示されます。

    • ドキュメント・バージョン履歴のタスク・フローでは、ファイルのバージョンのリストが表示され、選択したバージョンを削除できます。

2.2.2 フォルダの内容の表示および管理

Spacesで使用可能なコンテンツのタスク・フローによって、ページ上のコンテンツの表示における柔軟性が提供されます。コンテンツ・プレゼンタのタスク・フローを使用してフォルダの内容を表示および管理すると、コンテンツの選択および表示を厳密にカスタマイズできます。また、コンテンツ管理機能を提供する目的に合った、いずれかのドキュメント・サービスのタスク・フローを使用することもできます。

  • コンテンツ・プレゼンタのタスク・フローでは、選択したフォルダが、フォルダの内容のデフォルトの表示テンプレートであるリスト・ビューに表示されます。デフォルトの表示テンプレートの詳細は、第42.5項「表示テンプレートの選択」(表42-2および表42-3)を参照してください。

  • ドキュメント・サービスのタスク・フロー:

    • ドキュメント・エクスプローラのタスク・フローでは、ドキュメント・ナビゲータとフォルダ・ビューアのタスク・フローの機能を組み合せて、フォルダおよびファイルが2つのペインに表示されます。その場でプレビューおよび編集できるほか、堅牢な管理機能が提供されます。

    • ドキュメント・リスト・ビューアのタスク・フローでは、フォルダおよびファイルがフラット・リストとして1つのペインに表示されます。別のウィンドウでプレビューおよび編集できるほか、いくつかの管理機能が提供されます。

    • ドキュメント・マネージャのタスク・フローでは、Layoutプロパティの指定(ExplorerTableまたはTree Table)に従ってフォルダおよびファイルが表示されます。

    • ドキュメント・ナビゲータのタスク・フローでは、フォルダおよびファイルのシンプルなリストが1つのペインに表示され、階層全体を表示する際にフォルダを展開/縮小できます。

    • フォルダ・ビューアのタスク・フローでは、フォルダの内容がフラット・リストとして1つのペインに表示されます。その場でプレビューおよび編集できるほか、堅牢な管理機能が提供されます。

2.2.3 ドキュメント・ワークフローの追加および管理

Spacesでは、Content Serverに格納されているスペース・フォルダに対するワークフローを定義できます。フォルダにワークフローが割り当てられている場合、そのフォルダにチェックインまたはアップロードされるすべてのファイル(Wikiドキュメントやブログ投稿を含む)を、割り当てられた1人以上の承認者が承認または拒否する必要があります。ドキュメント・サービスのタスク・フロー、コンテンツ・プレゼンタ、およびUniversal Content Management Portlet SuiteのOracle Workflow Queueポートレットによって、ワークフローが有効なコンテンツへのアクセスが提供されます。さらに、コンテンツ・プレゼンタでは、ワークフローが割り当てられたファイルを表示する際のワークフローの管理がサポートされます。

2.2.4 ドキュメントでの共同作業

ほとんどすべての企業がドキュメントでの共同作業に多くの時間を費やしています。これには、共同作成、共有、レビュー、承認、編集などが含まれます。Spacesでは、ドキュメントの開発時にも、Spacesアプリケーションのすべてのユーザーがドキュメントを使用できるようになったときにも、様々な方法でドキュメントでの共同作業を行うことができます。ドキュメントでの共同作業には、ドキュメント・サービスを通じて使用可能な機能、ワークフローおよびOracle AutoVueを使用できます。

2.2.5 Microsoft Officeおよびエクスプローラとの統合

コンテンツ・リポジトリがContent Serverである場合、SpacesをMicrosoft OfficeおよびWindowsエクスプローラと統合すると、スペースのファイルを柔軟に管理できます。

  • Microsoft Officeの共有ドキュメント管理機能を使用すると、ホーム・スペースを含め、すべてのスペースでWord、PowerPointまたはExcelファイルを使用できます。

  • Microsoft Office Outlookをメール・クライアントとして使用している場合、使い慣れたOutlookのインタフェースから直接、お気に入りのスペースを操作できます。Outlookから、アクティビティにアクセスしたり、メール添付ファイルの管理やスペース内のディスカッションの追跡を行うことができます。さらに、メール・メッセージに基づいて新しいスペースを作成して共同作業プロジェクトを開始し、メールの受信者をスペース・メンバーとして、メール添付ファイルをドキュメントとして、メールの内容をディスカッション・トピックとして自動的に追加することもできます。

  • Windowsエクスプローラで、スペースのフォルダやファイルを管理できます。この機能を使用するには、Windowsエクスプローラでスペース・ドキュメント用のネットワーク・プレースを作成します。

2.2.6 Wikiの追加および管理

Spacesでは、関連性がある、有益な最新のコンテンツを作成および編集するために複数のユーザーが使用できるWikiドキュメントを作成できます。

2.2.7 ブログの追加および管理

Spacesでは、体験や意見を記録したり、関連するブログ投稿をグループ化するために、個人用ブログを作成および管理することができます。