問題のサマリー: Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールおよび構成する前に Oracle Solaris ソフトウェアの Trusted Extensions 機能が有効な場合、Oracle Solaris Cluster の設定手順で共通エージェントコンテナセキュリティーキーをクラスタのノード間でコピーできません。コンテナがクラスタノードで正しく機能するには、すべてのクラスタノード上でセキュリティーキーの同一コピーが必要です。
回避方法: セキュリティーキーを 1 つのグローバルクラスタノードからグローバルクラスタの他のすべてのノードに手動でコピーします。
各ノードで、セキュリティーファイルエージェントを停止します。
phys-schost# /usr/sbin/cacaoadm stop
1 つのノードで、/etc/cacao/instances/default/ ディレクトリに変更します。
phys-schost-1# cd /etc/cacao/instances/default/
/etc/cacao/instances/default/ ディレクトリの tar ファイルを作成します。
phys-schost-1# tar cf /tmp/SECURITY.tar security
/tmp/SECURITY.tar ファイルを他の各クラスタノードにコピーします。
/tmp/SECURITY.tar ファイルをコピーした各ノード上で、セキュリティーファイルを解凍します。
/etc/cacao/instances/default/ ディレクトリにすでにセキュリティーファイルがある場合は、すべて上書きされます。
phys-schost-2# cd /etc/cacao/instances/default/ phys-schost-2# tar xf /tmp/SECURITY.tar
クラスタの各ノードから /tmp/SECURITY.tar ファイルを削除します。
phys-schost-1# rm /tmp/SECURITY.tar phys-schost-2# rm /tmp/SECURITY.tar
各ノードで、セキュリティーファイルエージェントを再起動します。
phys-schost# /usr/sbin/cacaoadm start