Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークのセキュリティー保護

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 9 月
 
 

IPsec と SCTP

Oracle Solaris は SCTP (Streams Control Transmission Protocol) をサポートしています。SCTP プロトコルと SCTP ポート番号を使用した IPsec ポリシーの指定はサポートされていますが、頑丈ではありません。RFC 3554 に指定されている SCTP の IPsec 拡張は、まだ実装されていません。これらの制限事項によって SCTP 向けの IPsec ポリシーの作成が複雑になる場合もあります。

SCTP は、単独の SCTP アソシエーションのコンテキストで、複数の発信元アドレスと宛先アドレスを利用できます。1 つの発信元アドレスまたは 1 つの宛先アドレスに IPsec ポリシーを適用すると、SCTP がそのアソシエーションの発信元アドレスまたは宛先アドレスを切り替えたときに、通信が失敗する恐れがあります。IPsec ポリシーは、元のアドレスしか認識しません。SCTP の詳細については、ストリーム制御伝送プロトコル (SCTP) に関する RFC をお読みください。