Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークのセキュリティー保護

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更新: 2014 年 9 月
 
 

IPsec で VPN を保護するタスクのためのネットワークトポロジの説明

    このセクションの手順では、次の設定を前提としています。Figure 7–2 はこのネットワークを表しています。

  • 各システムは IPv4 アドレス空間を使用します。

    これらの手順は IPv6 アドレス、または IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの組み合わせでも機能します。

  • 各システムには 2 つのインタフェースがあります。net0 インタフェースはインターネットに接続しています。この例では、インターネット IP アドレスは 192.168 で始まります。net1 インタフェースは社内の LAN、すなわちイントラネットに接続します。この例では、イントラネット IP アドレスは 10 で始まります。

  • 各システムには、AES アルゴリズムを使用した ESP 暗号化が必要です。AES アルゴリズムは 128 ビットまたは 256 ビットの鍵を使用します。

  • 各システムには、SHA-2 アルゴリズムを使用した ESP 認証が必要です。この例では、SHA-2 アルゴリズムは 512 ビットの鍵を使用します。

  • 各システムは、インターネットに直接アクセスするルーターに接続できます。

  • 各システムは、共有セキュリティーアソシエーションを使用します。

次の図は、手順内で使用される構成パラメータを示しています。

図 7-2  インターネット経由で接続されたオフィス間の VPN の例

image:図は、ヨーロッパとカリフォルニアのオフィスの間の VPN の詳細を示しています。

構成パラメータを次の表に示します。

パラメータ
ヨーロッパ
カリフォルニア
システム名
euro-vpn
calif-vpn
システムイントラネットインタフェース
net1
net1
システムイントラネットアドレス、相手ネットワークへのデフォルトのルート
10.16.16.6
10.1.3.3
システムイントラネットアドレスオブジェクト
net1/inside
net1/inside
システムインターネットインタフェース
net0
net0
システムインターネットアドレス
192.168.116.16
192.168.13.213
インターネットルーターの名前
router-E
router-C
インターネットルーターのアドレス
192.168.116.4
192.168.13.5
トンネル名
tun0
tun0
トンネル名アドレスオブジェクト
tun0/v4tunaddr
tun0/v4tunaddr

トンネル名の詳細については、Oracle Solaris 11.2 での TCP/IP ネットワーク、IPMP、および IP トンネルの管理 のIP トンネルの管理を参照してください。アドレスオブジェクトの詳細については、Oracle Solaris 11.2 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 のIPv4 インタフェースを構成する方法および ipadm(1M) のマニュアルページを参照してください。