Oracle® Solaris 11.2 ディレクトリサービスとネームサービスでの作業: LDAP

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更新: 2014 年 7 月
 
 

TLS のセキュリティーの設定


注 -  PEM 証明書ファイルは、すべてのユーザーが読み取ることができる必要があります。これらのファイルを暗号化したり、読み取り権限を制限したりしないでください。そうしなければ、ldaplist などのツールが機能しません。

TLS (Transport Layer Security) を使用している場合は、必要な PEM 証明書ファイルをインストールする必要があります。特に、LDAP サーバーの検証やサーバーへのクライアントアクセスの検証に使用される、自己署名されたサーバー証明書および CA 証明書ファイルはすべて必須です。たとえば、PEM CA 証明書 certdb.pem を持っている場合は、このファイルが追加され、証明書パスで読み取り可能であることを確認する必要があります。


注 -  TLS を使用している場合は、ldapclient を実行する前に、まず、このセクションで説明した必要な PEM 証明書ファイルをインストールします。

PEM 形式の証明書を作成および管理する方法については、使用している Oracle Directory Server Enterprise Edition のバージョンに対応した管理者ガイドの「SSL の管理」の章で、SSL を使用するための LDAP クライアントの構成に関するセクションを参照してください。構成後に、これらのファイルを LDAP ネームサービスクライアントから要求された場所に格納する必要があります。この場所は、certificatePath 属性で決定されます。デフォルトでは、この場所は /var/ldap にあります。

たとえば、certdb.pem などの必要な PEM 証明書ファイルを作成したあとに、そのファイルを次のようにデフォルトの場所にコピーします。

# cp certdb.pem /var/ldap

次に、すべてのユーザーに読み取り権を付与します。

# chmod 444 /var/ldap/certdb.pem

注 -  証明書パスに複数の証明書ファイルが存在する場合があります。さらに、特定の PEM 証明書ファイルに、連結された複数の PEM 形式の証明書が含まれている場合もあります。詳細は、サーバーのドキュメントを参照してください。証明書ファイルを LDAPネームサービスクライアントで使用している場合は、証明書ファイルをローカルのファイルシステムに格納する必要があります。