Oracle® Solaris 11.2 ディレクトリサービスとネームサービスでの作業: LDAP

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更新: 2014 年 7 月
 
 

NIS から LDAP への移行に関する用語

N2L サービスの実装に関連する用語を次に示します。

表 8-1  N2L の移行の関連用語
用語
説明
N2L 構成ファイル
/var/yp/NISLDAPmapping および /var/yp/ypserv ファイル。ypserv デーモンが N2L モードでマスターサーバーを起動するために使用する。詳細は、NISLDAPmapping(4) および ypserv(4) のマニュアルページを参照
マップ
N2L サービスでは、「マップ」は、次の 2 とおりの意味で使用される。
  • NIS が特定の種類の情報を格納するデータベースファイル

  • LDAP DIT との間の NIS 情報のマッピングプロセス

マッピング
LDAP DIT エントリとの間の NIS エントリの変換プロセス
マッピングファイル
NISLDAPmapping ファイル。NIS と LDAP のファイル間のエントリのマッピング方法を確立する
標準マップ
通常使用される NIS マップ。マッピングファイルへの手動修正が不要で、N2L サービスによってサポートされる。サポートされる標準マップのリストは、サポートされる標準マッピングを参照
非標準マップ
標準の NIS マップであるが、RFC 2307 やその後継で指定されたマッピング以外の、NIS と LDAP DIT 間のマッピングを使用するようにカスタマイズされたマップ
カスタムマップ
標準のマップではないマップ。したがって、NIS から LDAP への移行時にはマッピングファイルの手動修正が必要
LDAP クライアント
従来の LDAP クライアント。LDAP サーバーとの間で読み書きを行う。従来の LDAP クライアントは、任意の LDAP サーバーに対して読み取りおよび書き込みを行うシステム。LDAP ネームサービスクライアントは、ネーミング情報のカスタマイズされたサブセットを処理します。
LDAP ネームサービスクライアント
ネーミング情報のカスタマイズされたサブセットを処理する LDAP クライアント。
N2L サーバー
N2L サービスを使用して、N2L サーバーとして再構成された NIS マスターサーバー。再構成には、NIS デーモンの置き換えと新しい構成ファイルの追加が含まれる。