この手順では、カーネルゾーンテンプレート SYSsolaris-kz を使用してカーネルゾーンを構成する方法について説明します。ゾーンテンプレートのプロパティーの概要については、Oracle Solaris ゾーンの紹介 のzonecfg template プロパティーを参照してください。ゾーン構成に関する全般的な情報については、Oracle Solaris ゾーンの作成と使用 の第 1 章非大域ゾーンの計画および構成方法を参照してください。
始める前に
カーネルゾーンの構成を開始する前に、ホストシステムでカーネルゾーンのハードウェアサポート、ソフトウェアサポート、およびメモリー構成を確認する必要があります。カーネルゾーンホストでのハードウェアおよびソフトウェアサポートの確認およびカーネルゾーンホストでのホスト ZFS ARC キャッシュのチューニングを参照してください。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
solaris-kz ブランドゾーンのテンプレートは SYSsolaris-kz です。たとえば、ホスト global で、カーネルゾーン kzone1 の新しいカーネルゾーン構成を作成するには、次のようにします。
global# zonecfg -z kzone1 Use 'create' to begin configuring a new zone. zonecfg:kzone1> create -t SYSsolaris-kz
この手順の残りの構成手順では、カーネルゾーン kzone1 を使用します。
カーネルゾーンリソースは、すぐに設定するかゾーンの構成後に設定できます。詳細は、カーネルゾーンリソースの構成およびカスタマイズを参照してください。
zonecfg:kzone1> commit
zonecfg:kzone1> exit
インストールの前にゾーンを確認できます。このステップを省略した場合、ゾーンのインストール時に検証が自動的に実行されます。Oracle Solaris ゾーンの作成と使用 の(オプション) インストール前に構成済みのゾーンを検証する方法を参照してください。
# zoneadm -z zonename verify
たとえば、カーネルゾーン kzone1 をホスト global で検証するには、次のようにします。
global# zoneadm -z kzone1 verify
エラーメッセージが表示され、ゾーンの検証に失敗した場合は、メッセージに従って修正を行い、コマンドを再度実行してください。エラーメッセージが表示されない場合は、ゾーンをインストールできます。