セグメント

セグメントは、リージョン別、デバイス別、リピート顧客別などの意味のあるグループを定義するルールに基づいたデータのサブセットです。

レポートにセグメントを追加したり、セグメントを削除したり、コレクションにセグメントを追加できます。必要な権限がある場合は、セグメントを追加変更および削除することもできます。

セグメント・ルール

セグメントを作成するとき、1つ以上のパラメータ値、演算子およびスコープに基づいてルールを定義します。

パラメータ

標準パラメータはデフォルトで、新規セグメントまたはセグメントの編集ダイアログで使用できます。

必要な権限がある場合は、セグメントで使用できるように、アカウントに対して収集された他のパラメータを使用可能にできます。詳細は、パラメータの編集を参照してください。

演算子

レポートまたはそのコレクションに対してセグメントを選択しないと、レンダリング時に、アカウントに対して収集されたすべてのデータが問い合せられます(デフォルトでは、すべて演算子が使用されます)。

パラメータを式ビルダーにドラッグ・アンド・ドロップすると、値や様々な演算子を指定できます。

パラメータのデータ型文字列の場合は、次の演算子を使用できます。

  • 存在する
  • 存在しない
  • 次と等しい(デフォルト)
  • 次と等しくない
  • 次で始まる
  • 次で始まらない
  • 次で終わる
  • 次で終わらない
  • 次を含む
  • 次を含まない

パラメータのデータ型数値の場合は、次の演算子を式ビルダーで使用できます。

  • 存在する
  • 存在しない
  • 次と等しい(デフォルト)
  • 次と等しくない
  • 次より小さい(<)
  • 次以下
  • 次より大きい(>)
  • 次以上

パラメータ値に複数の値を指定した場合は、ORロジックが使用されます。

指定したスコープ内で、パラメータ間にANDまたはORロジックを選択できます。

OR演算子が選択されている式ビルダーのイメージ

  • AND: すべての条件がスコープ内に存在します。
  • OR: いずれかの条件がスコープ内に存在します(次と等しくないなどのない演算子を使用する場合を除く)。

「ない」演算子を使用する場合は注意してください。たとえば、次のイベント・スコープ・ロジックを指定すると、指定されたイベントが含まれます。

(ページURL 次と等しくない 2 OR 3) OR (SKU 次と等しくない B)

イベント 分割前 含まれるか?
E1 Page=1 & SKU=A;B イベントが含まれていることを示すチェック・マークのイメージ
E2 Page=2 & SKU=C イベントが含まれていることを示すチェック・マークのイメージ
E3 Page=3 & SKU=B  
E4 Page=4 & SKU=D;E イベントが含まれていることを示すチェック・マークのイメージ

 

式グループ間のAND演算子

複数の式グループを使用する場合は、各グループがAND演算子で区切られます。スコープの順序によって問合せ結果が決まります。順序を調整するには、上に移動または下に移動をクリックします。

AND演算子、およびスコープの順序を調整するための上に移動ボタンが強調表示された新規セグメント・ダイアログのイメージ

セグメント・スコープ

セグメントを作成または編集するとき、セグメント・スコープ・リストから次のいずれかの値を選択できます。

スコープ・リストが表示された新規セグメント・ダイアログのイメージ

スコープ・タイプ 説明 サポート対象パラメータ
イベント (デフォルト・スコープ)基準に一致する全イベントを返します。最大1つのイベント・スコープを追加できます。 すべて
セッション 基準に一致するセッションを識別し、それらのセッション内の全イベントを返します。最大1つのセッション・スコープを追加できます。 すべて
ユーザー 基準に一致するすべてのユーザーを識別し、それらのユーザーの全セッション内の全イベントを返します。最大1つのユーザー・スコープを追加できます。 すべて
パラメータ 分割され相関付けられたパラメータが基準に一致する場合にイベントを返します。パラメータ・スコープは必要な数だけ追加できます。このスコープ・タイプのみ、パラメータの拡張オプションで分割され相関付けられたパラメータがサポートされます。 分割され相関付けられた複数の値

パラメータ・スコープ・タイプは分割されたパラメータとのみ使用できるため、選択したパラメータがパラメータの拡張オプション内で分割され相関付けられたパラメータとしてすでに定義されていないかぎり、この値はスコープ・リストに表示されません。

次の標準パラメータは、セミコロンで分割されます。

パラメータ名 パラメータ
コンテンツ・グループ data.wt.cg_n
コンテンツ・サブグループ data.wt.cg_s
製品SKU data.wt.pn_sku
シナリオ名 data.wt.si_n
シナリオ・ステップ名 data.wt.si_p
シナリオ・ステップ番号 data.wt.si_x
トランザクション小計 data.wt.tx_s
ユニット data.wt.tx_u

カスタム・パラメータを分割して相関付けられたパラメータとして設定することもできます。

負の演算子を使用する場合は注意してください。次の例を考えてみます。

演算子 イベント・スコープ・タイプ セッション・スコープ・タイプ ユーザー・スコープ・タイプ
次と等しい 完全一致のイベント セッション内で一致するいずれかのイベント ユーザーのいずれかのセッション内のいずれかのイベント
次と等しくない 一致しないイベント セッション内で一致しないすべてのイベント ユーザーの全セッション内で一致しない全イベント
ステージがa (カートへの追加)と等しい カートへの追加があるイベント セッションには、カートへの追加がある1つ以上のイベントがあります ユーザーには、カートへの追加がある1つ以上のイベントを含むセッションが1つ以上あります
ステージがa (カートへの追加)と等しくない カートへの追加がないイベント セッションには、カートへの追加があるイベントがありません ユーザーには、カートへの追加があるセッションがありません

重要: セグメントでユーザー・スコープを使用すると、レポート・データのロード時間が長くなります。

イベント・スコープとパラメータ・スコープの比較例

次のイベントの一部はセミコロンで分割されています。

イベント 分割前 分割され相関付けられた後
E1 トランザクション=ビュー & SKU=C & ユニット=1 & 小計=2.00 トランザクション=ビュー & SKU=C & ユニット=1 & 小計=2.00
E2 トランザクション=ビュー & SKU=B & ユニット=1 & 小計=10.00 トランザクション=ビュー & SKU=B & ユニット=1 & 小計=10.00
E3 トランザクション=カートへの追加 & SKU=A;B & ユニット=1;3 & 小計=5.00;10.00
  • E3.1: トランザクション=カートへの追加 & SKU=A & ユニット=1 & 小計=5.00
  • E3.2: トランザクション=カートへの追加 & SKU=B & ユニット=3 & 小計=10.00
E4 トランザクション=購入 & SKU=A;B;C & ユニット=1;3;2 & 小計=5.00;10.00;2.00
  • E4.1: トランザクション=購入 & SKU=A & ユニット=1 & 小計=5.00
  • E4.2: トランザクション=購入 & SKU=B & ユニット=3 & 小計=10.00
  • E4.3: トランザクション=購入 & SKUC & ユニット=2 & 小計=2.00

スコープ・ロジックに含まれるイベント例

前述のイベントに基づいて、次の表に、スコープに基づき含まれるイベントまたはパラメータを示します。

スコープ・ロジック イベント
SKU=Aのイベントを含む なし
SKU=A OR Bのイベントを含む E2 (分割の前と後)
SKU=A AND Bのイベントを含む E3 (分割後)
SKU=Aのパラメータを含む E3.1、E4.1
SKU=A OR Bのパラメータを含む E3.1、E3.2、E4.1、E4.2
SKU=A AND Bのパラメータを含む なし

次のステップ

レポートへのセグメントの追加

レポートからのセグメントの削除

コレクションへのセグメントの追加

コレクションからのセグメントの削除

セグメントの作成

セグメントの編集

Oracle Infinityからのセグメントの削除

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検索を使用する場合とセグメントを使用する場合

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