Oracle Solaris Studio の C コンパイラは、『Programming Language - C (ISO/IEC 9899:1999)』規格、『Programming Languages-C (ISO/IEC 9899:1990)』規格、および『Programming Language - C and ISO/IEC 9899:2011』規格の一部に準拠しています。C コンパイラは、OpenMP 4.0 共有メモリー並列化 API もサポートしています。
C コンパイルシステムはコンパイラ、アセンブラ、およびリンカーから構成されます。cc コマンドは、コマンド行オプションを使用して手順を別々に実行しないかぎり、これらのコンポーネントをそれぞれ自動的に起動します。
cc コマンドの構文です。
cc [compiler-options] source-files [-Ldir] [-llibrary]...
cc -flags と入力すると、可能なすべてのコンパイラオプションの短い説明を表示できます。
ソースファイル名は .c、.s、.S、または .i で終えることができます。名前がこれらの接尾辞のいずれかで終わらないファイルは、リンクエディタに渡されます。
必要に応じて、ソースファイル名の後ろに –Ldir オプションを指定して、リンカーがライブラリを検索するリストにディレクトリを追加したり、–llibrary オプションを指定して、リンカーの検索ライブラリのリストにオブジェクトライブラリを追加できます。–L オプションは、コマンド行で、関連付けられているライブラリより前にある必要があります。
リンクエディタはデフォルトで、a.out という名前の動的にリンクされた実行可能ファイルを生成します。– o filename オプションを使用すると、別の実行可能ファイル名を指定できます。–c オプションを使用すると、ソースファイルをコンパイルし、オブジェクト (.o) ファイルを作成しますが、リンクしないでおくことができます。
test.c という名前のソースファイルをコンパイルして、a.out という名前の実行可能ファイルを生成するには:
% cc test.c
ソースファイル test1.c および test2.c をコンパイルして、test という名前の実行可能ファイルにリンクするには:
% cc -o test test1.c test2.c
2 つのソースファイルを別々にコンパイルして、それらを実行可能ファイルにリンクするには:
% cc -c test1.c % cc -c test2.c % cc test1.o test2.o
C コンパイラおよび cc コマンドとそのオプションの使用方法についての詳細は、Oracle Solaris Studio 12.4: C ユーザーガイド および cc(1) のマニュアルページを参照してください。新機能および変更された機能については、Oracle Solaris Studio 12.4 リリースの新機能 を参照してください。問題と回避策、およびコンパイラの制限事項と互換性の問題については、Oracle Solaris Studio 12.4: リリースノート を参照してください。