Oracle® Solaris Studio 12.4: 概要

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更新: 2014 年 12 月
 
 

Oracle Solaris Studio のコンパイラ

Oracle Solaris Studio ソフトウェアには、次の機能を備えた C、C++、および Fortran コンパイラが付属しています。

  • C、C++、および Fortran プログラミング言語の最新の規格に準拠しています。

  • 指定されたコマンド行オプションに従って、特定のオペレーティングシステム、プロセッサ、アーキテクチャー、メモリーモデル (32 ビットおよび 64 ビット)、浮動小数点演算などを対象とするコードを生成します。

  • シリアルソースコードに対して自動並列化を実行し、マルチコアシステムで強化されたパフォーマンスを発揮するバイナリを生成します。

  • アプリケーションおよび配備環境に合わせて、コマンド行オプションで指定できる方法で最適化されたコードを生成します。

  • ほかの Oracle Solaris Studio ツールによるデバッグまたは解析を強化するためのバイナリを準備します。

  • これらの機能を指定するために、すべてのコンパイラで同じコマンド行オプションを使用します。

コンパイル済みのコードを最適化して速度を高め、プロセッサの命令セットおよび機能を最大限に活用するために使用できる Oracle Solaris Studio コンパイラのオプションには、次のものがあります。

–On

1 から 5 までの数にできる n によって示される最適化のレベルを指定します。最適化レベルが高いほど、実行時のパフォーマンスの高いバイナリが作成されます。

–fast

実行可能コードの速度を高めるために最適なコンパイルオプションの組み合わせを選択します。–fast は最大限の実行時パフォーマンスを得る目的で実行可能ファイルを調整するための出発点として、効果的に使用できます。

–g

dbx によるデバッグおよびパフォーマンスアナライザによる分析のために、バイナリ内に追加情報を生成します。–g オプションを指定してコンパイルすると、注釈付きソース、関数情報、およびプログラムのコンパイル時にコンパイラが実行した最適化と変換について説明するコンパイラの注釈メッセージの表示など、パフォーマンスアナライザの機能を最大限に利用できます。

Oracle Solaris Studio コンパイラは、コードの理解に役立つ情報をほかのコンパイラよりもはるかに多く提供します。最適化を行うと、コンパイラは、コードに対して実行した変換、並列化の障害、ループの繰り返しの実行回数などについて説明する注釈を挿入します。コンパイラの注釈は、パフォーマンスアナライザなどのツールで表示できます。