Oracle Solaris Studio の Fortran コンパイラは、マルチプロセッサシステム上の Oracle Solaris 向けに最適化されています。このコンパイラは、自動的かつ明示的なループ並列化を実行できるため、プログラムをマルチプロセッサシステム上で効率的に実行できます。
この Fortran コンパイラは、Fortran77、Fortran90、および Fortran95 規格との互換性を備え、OpenMP 4.0 をサポートしています。
f95 コマンドは、Oracle Solaris Studio Fortran コンパイラを起動します。
f95 コマンドの構文です。
f95 [compiler-options] source-files... [-llibrary]
コンパイラオプションはソースファイル名より前に配置します。f95 -flags と入力すると、可能なすべてのコンパイラオプションの短い説明を表示できます。
ソースファイル名は、.f、.F、.f90、.f95、.F90、.F95、または .for で終わる 1 つまたは複数の Fortran ソースファイル名にする必要があります。
必要に応じて、ソースファイル名の後ろに –llibrary オプションを指定して、オブジェクトライブラリをリンカーの検索ライブラリのリストに追加できます。
2 つのソースファイルから Fortran プログラムをコンパイルするためのサンプルコード:
% f95 -o hello_1 foo.f bar.f
同じプログラムを別個のコンパイルおよびリンク手順でコンパイルするには:
% f95 -c -o bar.o bar.f % f95 -c -o foo.o foo.f % f95 -o hello_1 bar.o foo.o
同じプログラムをコンパイルして、libexample というライブラリにリンクするには:
% f95 -o hello_1 foo.f bar.f -lexample
Fortran 95 コンパイラおよび f95 コマンドとそのオプションの使用方法についての詳細は、Oracle Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド および f95(1) のマニュアルページを参照してください。新機能および変更された機能については、Oracle Solaris Studio 12.4 リリースの新機能 を参照してください。問題と回避策、およびコンパイラの制限事項と互換性の問題については、Oracle Solaris Studio 12.4: リリースノート を参照してください。