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Oracle® Database SQL言語リファレンス
12cリリース1 (12.1)
B71278-13
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Oracle Database SQL言語リファレンスのこのリリースでの変更点

この章の内容は次のとおりです。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)での変更点

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)のOracle Database SQL言語リファレンスで変更された点を次に示します。

新機能

このリリースの新機能は次のとおりです。

  • インメモリー列ストア(IM列ストア)は任意に入力できる静的なSGAプールです。ここには、迅速にスキャンできるように最適化された特殊な列形式で、表のコピーおよびパーティションが格納されています。

    CREATE TABLEinmemory_table_clauseCREATE TABLESPACEinmemory_clauseCREATE MATERIALIZED VIEWinmemory_table_clauseを参照してください。

    次のヒントを参照してください。

  • Oracle Databaseでは、JavaScript Object Notation(JSON)がサポートされるようになりました。

    次の条件を参照してください。

    次のファンクションを参照してください。

    「JSONオブジェクト・アクセス式」を参照してください。

  • 属性クラスタリングは、指定された列の内容に基づいて物理的に近い表データをクラスタリングできます。

    CREATE TABLEattribute_clustering_clauseおよびALTER TABLEattribute_clustering_clauseを参照してください。

    次のヒントを参照してください。

  • ゾーン・マップは、特定の列の値が格納される連続したデータ・ブロックのセット(ゾーン)を追跡して、表スキャンのI/OおよびCPUコストを削減できます。属性クラスタリングの使用に関係なくゾーン・マップを使用できます。

    CREATE MATERIALIZED ZONEMAPALTER MATERIALIZED ZONEMAPDROP MATERIALIZED ZONEMAP文とCREATE TABLEzonemap_clauseを参照してください。

    NO_ZONEMAPヒントSYS_OP_ZONE_IDファンクションを参照してください。

  • レンジ・パーティション・ハッシュ・クラスタを作成できます。

    CREATE CLUSTERcluster_range_partitions句およびALTER CLUSTERallocate_extent_clause を参照してください。

  • 新しいファンクションAPPROX_COUNT_DISTINCTは、列に対して適切な数の異なる値を戻します。このファンクションは、COUNTファンクションの代替機能です。正確な結果とわずかに誤差がありますが、COUNTよりはるかに高速に大量のデータを処理します。

    APPROX_COUNT_DISTINCTを参照してください。

  • 拡張索引圧縮と呼ばれる新しいタイプの索引圧縮は、索引の効率的なアクセスを維持しながら圧縮率を向上できます。

    CREATE INDEXadvanced_index_compression句を参照してください。

  • ハイブリッド列圧縮で圧縮された表の場合、DML操作中に行レベルロックを使用するかどうかを制御できるようになりました。

    CREATE TABLE[NO] ROW LEVEL LOCKING句を参照してください。

  • データベースでは、バッファ・キャッシュ内のキャッシュに適しているNOCACHE LOBを含むデータベース全体を指定できる強制完全データベースキャッシュモードをサポートするようになりました。

    ALTER DATABASE[NO] FORCE FULL DATABASE CACHING句を参照してください。

  • データベース・ロールをCBAC付与を行うユーザーに付与する場合、ロールの権限受領者の追加権限を付与しないようにGRANT文にWITH DELEGATE OPTIONを指定できるようになりました。WITH DELEGATE OPTIONは、WITH ADMIN OPTIONの代替機能です。ロールをプログラム・ユニットに付与できますが、他のプリンシパルへのロールの付与やロール自体の管理は許可されていません。

    GRANTWITH DELEGATE OPTION句を参照してください。

  • 新しいREADオブジェクト権限およびREAD ANY TABLEシステム権限によって、ユーザーは、表、マテリアライズド・ビュー、ビューおよびそれらのシノニムを問い合せることができます。

    READオブジェクト権限は、SELECTオブジェクト権限の代替機能です。オブジェクトの問合せ以外に、SELECTオブジェクト権限を使用すると、ユーザーは、LOCK TABLEおよびSELECT ... FOR UPDATE文を使用して表の行をロックできます。READオブジェクト権限のみ、ユーザーはオブジェクトを問い合せることができます。詳細は、表18-2を参照してください。

    READ ANY TABLEシステム権限は、SELECT ANY TABLEシステム権限の代替機能です。オブジェクトの問合せ以外に、SELECT ANY TABLE権限を使用すると、ユーザーは、SELECT ... FOR UPDATE文を使用して表の行をロックできます。READ ANY TABLE権限のみ、ユーザーはオブジェクトを問い合せることができます。詳細は、表18-1を参照してください。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)での変更点

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)のOracle Database SQL言語リファレンスで変更された点を次に示します。

新機能

このリリースの新機能は次のとおりです。

新しいSQL文が導入される機能

次の機能では、新しいSQL文が導入されます。

  • マルチテナントアーキテクチャで提供される機能により、Oracle Databaseはマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)として機能します。CDBは、1つ以上のプラガブル・データベース(PDB)を含むOracle Databaseです。PDBは、Oracleクライアントに非CDBとして表示されるスキーマ、スキーマ・オブジェクトおよび非スキーマ・オブジェクトのポータブル・コレクションです。PDBはCDBから切断し、異なるCDBに接続できます。

    次の新しい文を参照してください。

  • 統合監査は、強化された監査機能の完全なセットを提供します。指定した名前の統合監査ポリシーの作成、統合監査ポリシーの有効化または無効化、ポリシーへのユーザーの適用または除外を行うことができます。また、監査動作が失敗した場合、成功した場合、または両方の場合に監査レコードを作成するかどうかを設定できます。さらに、監査レコード内のアプリケーション・コンテキストの値を取得することもできます。

    次の新しい文を参照してください。

  • 透過的データ暗号化(TDE)用の新しい統合キー管理インタフェースにより、キー管理タスクが簡単になり、コンプライアンスおよびトラッキングが向上するだけでなく、データベース管理者とセキュリティ管理者の職務権限の分離も向上します。

    新しいADMINISTER KEY MANAGEMENT文を参照してください。

ALTER DATABASEの機能強化

次の機能により、ALTER DATABASE文が強化されています。

  • ストレージ・スナップショット最適化により、バックアップ・モードなしで作成されたサード・パーティによるデータベースのストレージ・スナップショットを、あらゆる種類のリカバリ操作(ポイント・イン・タイム・リカバリを含む)に使用できます。ALTER DATABASE文が新しいSNAPSHOT TIME句によって強化され、このようなストレージ・スナップショットを使用してデータベースをリカバリできるようになりました。

    ALTER DATABASEfull_database_recovery句の新しい「SNAPSHOT TIME」句を参照してください。

  • データベースがオープン状態のときに、オンライン・データファイルを新しい場所に移動して、そのデータファイルにアクセスできます。

    ALTER DATABASEの新しい句「move_datafile_clause」を参照してください。

  • Data Guard遠隔同期インスタンスの制御ファイルを作成できます。

    ALTER DATABASEの強化された句「controlfile_clauses」を参照してください。

  • 物理スタンバイ・データベースへのスイッチオーバーおよびフェイルオーバーの実行が単純化されています。

    ALTER DATABASEの新しい句「switchover_clause」および「failover_clause」を参照してください。

  • 物理スタンバイ・データベースに対するREDO Apply時に、デフォルトでリアルタイム適用が有効化されるようになりました。リアルタイム適用を無効化するには、USING ARCHIVED LOGFILEを指定します。

    ALTER DATABASEの強化された「managed_standby_recovery」句を参照してください。

ALTER SYSTEMの機能強化

次の機能により、ALTER SYSTEM文が強化されています。

  • クライアントを最も負荷が低いOracle ASMインスタンスに再配置します。

    ALTER SYSTEMの新しい「RELOCATE CLIENT」句を参照してください。

  • Oracle ASM用にリリースされた個別パッチをローリング方式で適用します。

    ALTER SYSTEMの新しい「rolling_patch_clauses」を参照してください。

AUDITとNOAUDIT(従来型監査)の機能強化

次の機能により、従来型監査用のAUDIT文とNOAUDIT文が強化されています。

  • SQL翻訳プロファイルに対する監査操作。

    AUDITの新しい句「ON SQL TRANSLATION PROFILE」を参照してください。

CREATE DISKGROUPとALTER DISKGROUPの機能強化

次の機能により、CREATE DISKGROUP文、ALTER DISKGROUP文、またはその両方が強化されています。

  • 標準冗長性および高冗長性のOracle ASMディスク・グループで、論理データの破損を検査して自動的に修復できます。

    ALTER DISKGROUPの新しい句「scrub_clause」を参照してください。

  • Oracle ASMディスク・グループ内のユーザーを置換できます。

    ALTER DISKGROUPの強化された「user_clauses」を参照してください。

  • Oracle ASMディスク・グループ・ファイルがオープン状態のときに、このファイルの権限、所有者およびユーザー・グループを変更できます。

    ALTER DISKGROUPの強化された句「file_permissions_clause」および「file_owner_clause」を参照してください。

  • Oracle ASMディスク・グループ内の1つ以上のディスクを単一の操作で置換できます。

    ALTER DISKGROUPの新しい「replace_disk_clause」を参照してください。

  • Oracle ASMディスク・グループ内のディスクの名前を変更できます。

    ALTER DISKGROUPの新しい「rename_disk_clause」を参照してください。

  • Oracle ASMディスク・グループの新しい属性は次のとおりです。

    • CONTENT.CHECKでは、ディスク・グループのリバランスのためにデータ・コピー操作を実行する際のコンテンツ・チェックを有効化または無効化できます。

    • FAILGROUP_REPAIR_TIMEでは、ディスク・グループ内の障害グループのデフォルトの修復時間を指定できます。

    • PHYS_META_REPLICATEDでは、ディスク・グループのレプリケーション・ステータスをトラッキングできます。

    • THIN_PROVISIONEDでは、ディスク・グループのリバランスの完了後に未使用の記憶領域を破棄する機能を有効化または無効化することができます。

    表14-2,「ディスク・グループの属性」を参照してください。

CREATE FLASHBACK ARCHIVEとALTER FLASHBACK ARCHIVEの機能強化

次の機能により、CREATE FLASHBACK ARCHIVE文とALTER FLASHBACK ARCHIVE文が強化されています。

  • 履歴表のデータ記憶域を最適化するようにデータベースに指示できます。

    CREATE FLASHBACK ARCHIVEの新しい句「[NO] OPTIMIZE DATA」と、ALTER FLASHBACK ARCHVEの新しい句「[NO] OPTIMIZE DATA」を参照してください。

CREATE INDEXとALTER INDEXの機能強化

次の機能により、CREATE INDEX文、ALTER INDEX文、またはその両方が強化されています。

  • 表のパーティションのサブセットに部分索引を作成できます。

    CREATE INDEXの新しい句「partial_index_clause」を参照してください。

  • 表パーティションのメンテナンス操作により、以前に削除または切捨てされたレコードに対する孤立した索引エントリを削除できます。

    ALTER INDEX ... COALESCEの新しいキーワード「CLEANUP」、およびALTER INDEX ... MODIFY PARTITION ... COALESCEの新しいキーワード「CLEANUP」を参照してください。

  • 索引のタイプが異なる場合、索引が異なるパーティション化を使用する場合、または索引に個別の一意性プロパティがある場合に、同じ列、列式またはその両方のセットに対して複数の索引を作成できます。

    CREATE INDEX「index_expr」句を参照してください。

CREATE INDEXTYPEとALTER INDEXTYPEの機能強化

次の機能により、CREATE INDEXTYPE文とALTER INDEXTYPE文が強化されています。

CREATE MATERIALIZED VIEWとALTER MATERIALIZED VIEWの機能強化

次の機能により、CREATE MATERIALIZED VIEW文とALTER MATERIALIZED VIEW文が強化されています。

CREATE MATERIALIZED VIEW LOGとALTER MATERIALIZED VIEW LOGの機能強化

次の機能により、CREATE MATERIALIZED VIEW LOG文とALTER MATERIALIZED VIEW LOG文が強化されています。

  • マテリアライズド・ビュー・ログに使用するリフレッシュ方法を指定できます。Oracle Database 12cで導入された同期リフレッシュ、または以前のリリースでも利用可能な高速リフレッシュを指定できます。

    関連項目:

CREATE SEQUENCEとALTER SEQUENCEの機能強化

次の機能により、CREATE SEQUENCE文とALTER SEQUENCE文が強化されています。

  • アプリケーション・コンティニュイティのための再実行中に、順序疑似列NEXTVALの元の値を保持するかどうかを制御します。

    関連項目:

  • セッションの順序を作成できます。この順序は、セッションで認識できるグローバル一時表に使用することが具体的に指定される特種な順序です。

    関連項目:

    • CREATE SEQUENCEの新しい句「SESSION」および「GLOBAL」

    • ALTER SEQUENCEの新しい句「SESSION」および「GLOBAL」

CREATE TABLEとALTER TABLEの機能強化

次の機能により、CREATE TABLE文、ALTER TABLE文、またはその両方が強化されています。

  • VARCHAR2NVARCHAR2、およびRAWデータ型の最大サイズが、32,767バイトに拡大されています。

    「拡張データ型」を参照してください。

  • 一時的有効性のサポートにより、有効な時間ディメンションを表に関連付けることができます。Oracleフラッシュバック問合せを使用すると、その表の行を、指定された時刻の時点で、または指定された期間中に有効と認識されるかどうかに基づいて取得できます。

    関連項目:

  • 仮想列は非エディション・オブジェクトですが、エディション・オブジェクトに依存できます。

    関連項目:

  • NULL値可能の列にDEFAULT値を指定したときのパフォーマンスが向上されました。

    ALTER TABLE「DEFAULT」句を参照してください。

  • 順序疑似列のCURRVALNEXTVALを含むデフォルトの列値を指定できます。

    関連項目:

    • CREATE TABLE「DEFAULT」

    • ALTER TABLE「DEFAULT」

  • DEFAULT句には新しい句のON NULLが使用できます。この句を使用すると、INSERT文で割り当てようとしている値がNULLに評価されるときに、指定したデフォルトの列値を割り当てるようにデータベースに指示できます。

    関連項目:

    • CREATE TABLE「ON NULL」

    • ALTER TABLE「ON NULL」

  • 順序ジェネレータの増加または減少する整数値が割り当てられるID列を指定できます。

    関連項目:

  • 表内の列を非表示および非表示解除できます。

    関連項目:

  • 切捨て操作を子表に向けて再帰的にカスケードできます。

    ALTER TABLEの句truncate_partition_subpartの新しいキーワード「CASCADE」を参照してください。

  • 交換操作を子表に向けて再帰的にカスケードできます。

    ALTER TABLEの句exchange_partition_subpartの新しいキーワード「CASCADE」を参照してください。

  • XMLTypeデータ、およびXMLType型、CLOB型、BLOB型、またはNCLOB型の属性を含む抽象データ型をANYDATA列に格納できます。

    ALTER TABLEの新しい句「modify_opaque_type」を参照してください。

  • インデータベース・アーカイブの行アーカイブに対して表を有効化できます。

    CREATE TABLEの新しい「ROW ARCHIVAL」句を参照してください。

  • 自動データ最適化のためのポリシーを管理できます。

    CREATE TABLEの新しい「ilm_clause」と、ALTER TABLEの新しい「ilm_clause」を参照してください。

  • 親表が時間隔パーティション表の場合に子表の参照パーティション表を作成できます。

    CREATE TABLEの強化された句「reference_partitioning」を参照してください。

  • 次のALTER TABLE操作に、複数の表パーティションまたは表サブパーティションを指定できます。

    • 1つ以上のレンジ、リスト、またはシステム・パーティションを表に追加する。「add_table_partition」を参照してください。

    • 1つ以上のレンジ・サブパーティションをパーティションに追加する。「add_range_subpartition」を参照してください。

    • 1つ以上のリスト・サブパーティションをパーティションに追加する。「add_list_subpartition」を参照してください。

    • 1つのレンジまたはリスト・パーティションを2つ以上のパーティションに分割する。「split_table_partition」を参照してください。

    • 1つのレンジまたはリスト・サブパーティションを2つ以上のサブパーティションに分割する。「split_table_subpartition」を参照してください。

    • 2つ以上のレンジ、リストまたはシステム・パーティションを1つの新しいパーティションにマージする。「merge_table_partitions」を参照してください。

    • 2つ以上のレンジまたはリスト・サブパーティションを1つの新しいサブパーティションにマージする。「merge_table_subpartitions」を参照してください。

    • 1つ以上のパーティションまたはサブパーティションを切り捨てる。「truncate_partition_subpart」を参照してください。

    • 1つ以上のパーティションを削除する。「drop_table_partition」を参照してください。

    • 1つ以上のサブパーティションを削除する。「drop_table_subpartition」を参照してください。

  • 以前のリリースでは、次のDDL操作にはDMLブロッキング・ロックが必要でした。新しいONLINEキーワードを使用すると、次のDDL操作時にDML文を実行できるようになります。

    • 索引の削除(DROP INDEX ... 「ONLINE」 ...を使用)

    • 索引へのUNUSABLEのマーク付け(ALTER INDEX ... UNUSABLE 「ONLINE」を使用)

    • 列へのUNUSEDのマーク付け(ALTER TABLE ... SET UNUSED ... 「ONLINE」 ...を使用)

    • 制約の削除(ALTER TABLE ... DROP ... 「ONLINE」 ...を使用)

    • 表パーティションの移動(ALTER TABLE ... MOVE PARTITION ... ONLINEを使用)

    • 表サブパーティションの移動(ALTER TABLE ... MOVE SUBPARTITION ... ONLINEを使用)

CREATE VIEWの機能強化

次の機能により、CREATE VIEW文が強化されています。

  • ビュー内の列を非表示および非表示解除できます。

    CREATE VIEWの新しい句「VISIBLE | INVISIBLE」を参照してください。

  • ビューで参照されるファンクションをビューの実行者権限で実行するか、ビューの定義者権限で実行するかを指定できます。

    CREATE VIEWの新しい句「BEQUEATH」を参照してください。

GRANTとREVOKEの機能強化

次の機能により、GRANT文とREVOKE文が強化されています。

  • あるユーザーに対するオブジェクト権限を複数のユーザーとロールに付与できます。

    関連項目:

    • GRANTの新しい句「ON USER」

    • REVOKEの新しい句「ON USER」

  • SQL翻訳プロファイルに対するオブジェクト権限を複数のユーザーおよびロールに付与できます。

    関連項目:

    • GRANTの新しい句「ON SQL TRANSLATION PROFILE」

    • REVOKEの新しい句「ON SQL TRANSLATION PROFILE」

  • コードに基づくアクセス制御(CBAC)ロールをプログラム・ユニットに付与できます。

    関連項目:

SELECTの機能強化

次の機能により、SELECT文が強化されています。

  • パターン一致により、表内の複数の行にわたって発生するパターンを認識できます。

    SELECTの新しい句「row_pattern_clause」を参照してください。

  • 上位N番までの問合せの実行に、オフセットと、戻される行数または行数の割合を指定できます。

    SELECTの新しい句「row_limiting_clause」を参照してください。

  • 2組以上の表の外部結合を行う問合せにおいて、単一表は複数の表に対してNULL生成された表になることができます。

    「外部結合」を参照してください。

  • 左相関のサポートにより、ANSI CROSS JOINまたはANSI LEFT OUTER JOINの変化形を実行できます。結合句の右側に表参照またはコレクション式を指定できます。

    SELECTの新しい句「cross_outer_apply_clause」を参照してください。

  • 問合せ式にLATERALインライン・ビューを指定できます。

    SELECTの新しいキーワード「LATERAL」を参照してください。

  • 問合せのWITH句内でPL/SQLファンクションおよびプロシージャの宣言と定義ができます。このPL/SQLファンクションは、その問合せと、その問合せの副問合せで参照できます。

    SELECTの新しい句「plsql_declarations」を参照してください。

TRUNCATE TABLEの機能強化

次の機能により、TRUNCATE TABLE文が強化されています。

  • 子表を再帰的に切捨てできます。

    TRUNCATE TABLEの新しい句「CASCADE」を参照してください。

新しいファンクションと強化されたファンクション

新しいファンクションまたは強化されたファンクションは、次のとおりです。

  • 「CLUSTER_DETAILS」は、行ごとのクラスタ・メンバーシップを予測する新しいファンクションです。これは、事前定義されたクラスタリング・モデルを使用することも、動的クラスタリングを実行することもできます。このファンクションは、予測されたクラスタまたは指定されたクラスタを記述するXML文字列を戻します。

  • 「CLUSTER_DISTANCE」は、行ごとのクラスタ・メンバーシップを予測する新しいファンクションです。これは、事前定義されたクラスタリング・モデルを使用することも、動的クラスタリングを実行することもできます。このファンクションは、各行間の行の距離と、予測されたクラスタまたは指定されたクラスタの重心を戻します。

  • 「CLUSTER_ID」は、事前定義されたクラスタリング・モデルを使用することも、動的にクラスタリングを実行することもできるように強化されました。

  • 「CLUSTER_PROBABILITY」は、事前定義されたクラスタリング・モデルを使用することも、動的にクラスタリングを実行することもできるように強化されました。戻り値のデータ型は、NUMBERからBINARY_DOUBLEに変更されました。

  • 「CLUSTER_SET」は、事前定義されたクラスタリング・モデルを使用することも、動的にクラスタリングを実行することもできるように強化されました。戻される確率のデータ型は、NUMBERからBINARY_DOUBLEに変更されました。

  • 「FEATURE_DETAILS」は、行ごとの特性の一致を予測する新しいファンクションです。事前定義された特性抽出モデルを使用することも、動的に特性抽出を実行することもできます。このファンクションは、予測された特性または指定された特性を記述するXML文字列を戻します。

  • 「FEATURE_ID」は、事前定義された特性抽出モデルを使用することも、動的に特性抽出を実行することもできるように強化されました。

  • 「FEATURE_SET」は、事前定義された特性抽出モデルを使用することも、動的に特性抽出を実行することもできるように強化されました。戻される確率のデータ型は、NUMBERからBINARY_DOUBLEに変更されました。

  • 「FEATURE_VALUE」は、事前定義された特性抽出モデルを使用することも、動的に特性抽出を実行することもできるように強化されました。戻り値のデータ型は、NUMBERからBINARY_DOUBLEに変更されました。

  • 「ORA_INVOKING_USER」は、現在の文またはビューを起動したデータベース・ユーザーの名前を戻す新しいファンクションです。このファンクションは、文で参照される中間ビューのBEQUEATHプロパティを考慮に入れます。

  • 「ORA_INVOKING_USERID」は、現在の文またはビューを起動したデータベース・ユーザーのIDを戻す新しいファンクションです。このファンクションは、文で参照される中間ビューのBEQUEATHプロパティを考慮に入れます。

  • 「PREDICTION」は、ユーザー定義の予測モデルを使用することも、動的に予測を実行することもできるように強化されています。

  • 「PREDICTION_BOUNDS」は、予測の上位境界と下位境界をBINARY_DOUBLEデータ型で戻すようになりました。以前は、これらの値がNUMBERデータ型で戻されていました。

  • 「PREDICTION_COST」は、ユーザー定義の予測モデルを使用することも、動的に予測を実行することもできるように強化されています。戻されるコストのデータ型は、NUMBERからBINARY_DOUBLEに変更されました。

  • 「PREDICTION_DETAILS」は、ユーザー定義の予測モデルを使用することも、動的に予測を実行することもできるように強化されています。

  • 「PREDICTION_PROBABILITY」は、ユーザー定義の予測モデルを使用することも、動的に予測を実行することもできるように強化されています。戻される確率のデータ型は、NUMBERからBINARY_DOUBLEに変更されました。

  • 「PREDICTION_SET」は、ユーザー定義の予測モデルを使用することも、動的に予測を実行することもできるように強化されています。戻される確率のデータ型は、NUMBERからBINARY_DOUBLEに変更されました。

  • 「STANDARD_HASH」は、いくつかの標準化されたハッシュ・アルゴリズムを使用して特定の式のハッシュ値を計算する新しいファンクションです。

  • 「SYS_CONTEXT」では、指定されたロールが当該セッションで現在有効化されているかどうかを判断できる新しいビルトイン・ネームスペースSYS_SESSION_ROLESに対する問合せができます。

新しい権限と強化された権限

新規または強化されたシステム権限とオブジェクト権限は次のとおりです。

  • 次のシステム権限については、動作が変更されています。これらの権限は、「表18-1」に一覧が示されています。

    • SELECT ANY DICTIONARYでは、SYSスキーマに含まれるオブジェクトのDEFAULT_PWD$ENC$LINK$USER$USER_HISTORY$、およびXS$VERIFIERSの問合せができなくなりました。

  • 次の新しいシステム権限は、「表18-1」に一覧が示されています。

    • CREATE SQL TRANSLATION PROFILECREATE ANY SQL TRANSLATION PROFILEALTER ANY SQL TRANSLATION PROFILEUSE ANY SQL TRANSLATION PROFILE、およびDROP ANY SQL TRANSLATION PROFILEでは、SQL翻訳プロファイルを管理できます。

    • EXEMPT REDACTION POLICYでは、既存のOracle Data Redactionポリシーをバイパスできます。

    • INHERIT ANY PRIVILEGESでは、実行者の権限で実行者権限プロシージャを実行できます。

    • KEEP DATE TIMEでは、SYSDATEおよびSYSTIMESTAMPファンクションで、それらの元の値をアプリケーション・コンティニュイティのための再実行中に戻せるようになります。

    • KEEP SYSGUIDでは、SYS_GUIDファンクションで、その元の値をアプリケーション・コンティニュイティのための再実行中に戻せるようになります。

    • LOGMININGでは、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)内でLogMiner操作を実行できます。

    • PURGE DBA_RECYCLEBINでは、システム全体のごみ箱からすべてのオブジェクトを削除できます。

    • SYSBACKUPでは、バックアップ・タスクとリカバリ・タスクが実行できます。

    • SYSDGでは、Oracle Data Guardを管理できます。

    • SYSKMでは、暗号化キーの管理を実行できます。

    • TRANSLATE ANY SQLでは、SQLを任意のユーザー用に変換できます。

  • 次の新しいオブジェクト権限は、「表18-2」に一覧が示されています。

    • ALTERおよびUSE権限は、SQL翻訳プロファイルに対する操作を許可します。

    • INHERIT PRIVILEGESは新しいタイプのオブジェクト権限であり、あるユーザーから複数のユーザーおよびロールに付与できます。これにより、権限受領者が所有する実行者権限プロシージャを、この権限を付与されたユーザーが実行者の場合に、実行者の権限で実行できるようになります。

    • KEEP SEQUENCEでは、順序疑似列NEXTVALが、その元の値をアプリケーション・コンティニュイティのための再実行中に維持できるようになります。

    • TRANSLATE SQLは新しいタイプのオブジェクト権限であり、あるユーザーから複数のユーザーおよびロールに付与できます。これにより、権限受領者は権限受領者のSQL翻訳プロファイルを使用して、この権限が付与されたユーザー用にSQLを変換できるようになります。

新しいヒント

新しいヒントは、次のとおりです。

非推奨となった機能

次の機能は今回のリリースで非推奨であり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

  • ストアド・アウトラインは非推奨になりました。ストアド・アウトラインは、下位互換性を保つために今でもサポートされています。ただし、かわりにSQL計画管理を使用することをお薦めします。SQL計画管理では、ストアド・アウトラインよりも非常に安定したSQLパフォーマンスを実現するSQL計画ベースラインが作成されます。

    SQL計画管理の詳細は、『Oracle Database SQLチューニング・ガイド』を参照してください。

  • 透過的データ暗号化とPKI暗号化の併用は非推奨です。透過的データ暗号化を構成するには、「ADMINISTER KEY MANAGEMENT」文を使用します。

    詳細は、Oracle Database Advanced Securityガイドを参照してください。

サポート対象外機能

このマニュアルに記載されていた一部の機能は、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)ではサポート対象外になります。サポート対象外機能の一覧は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。