この章の内容は次のとおりです。
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)のOracle Database SQL言語リファレンスで変更された点を次に示します。
このリリースの新機能は次のとおりです。
インメモリー列ストア(IM列ストア)は任意に入力できる静的なSGAプールです。ここには、迅速にスキャンできるように最適化された特殊な列形式で、表のコピーおよびパーティションが格納されています。
CREATE TABLEのinmemory_table_clause
、CREATE TABLESPACEの
inmemory_clause
、CREATE MATERIALIZED VIEWの
inmemory_table_clause
を参照してください。
次のヒントを参照してください。
Oracle Databaseでは、JavaScript Object Notation(JSON)がサポートされるようになりました。
次の条件を参照してください。
次のファンクションを参照してください。
「JSONオブジェクト・アクセス式」を参照してください。
属性クラスタリングは、指定された列の内容に基づいて物理的に近い表データをクラスタリングできます。
CREATE TABLEのattribute_clustering_clause
およびALTER TABLEの
attribute_clustering_clause
を参照してください。
次のヒントを参照してください。
ゾーン・マップは、特定の列の値が格納される連続したデータ・ブロックのセット(ゾーン)を追跡して、表スキャンのI/OおよびCPUコストを削減できます。属性クラスタリングの使用に関係なくゾーン・マップを使用できます。
CREATE MATERIALIZED ZONEMAP、ALTER MATERIALIZED ZONEMAP、DROP MATERIALIZED ZONEMAP文とCREATE TABLEのzonemap_clause
を参照してください。
NO_ZONEMAPヒントとSYS_OP_ZONE_IDファンクションを参照してください。
レンジ・パーティション・ハッシュ・クラスタを作成できます。
CREATE CLUSTERのcluster_range_partitions
句およびALTER CLUSTERの
allocate_extent_clause
を参照してください。
新しいファンクションAPPROX_COUNT_DISTINCT
は、列に対して適切な数の異なる値を戻します。このファンクションは、COUNT
ファンクションの代替機能です。正確な結果とわずかに誤差がありますが、COUNT
よりはるかに高速に大量のデータを処理します。
APPROX_COUNT_DISTINCTを参照してください。
拡張索引圧縮と呼ばれる新しいタイプの索引圧縮は、索引の効率的なアクセスを維持しながら圧縮率を向上できます。
CREATE INDEXのadvanced_index_compression
句を参照してください。
ハイブリッド列圧縮で圧縮された表の場合、DML操作中に行レベル・ロックを使用するかどうかを制御できるようになりました。
CREATE TABLE
の[NO] ROW LEVEL LOCKING
句を参照してください。
データベースでは、バッファ・キャッシュ内のキャッシュに適しているNOCACHE LOBを含むデータベース全体を指定できる強制完全データベース・キャッシュ・モードをサポートするようになりました。
ALTER DATABASE
の[NO] FORCE FULL DATABASE CACHING
句を参照してください。
データベース・ロールをCBAC付与を行うユーザーに付与する場合、ロールの権限受領者の追加権限を付与しないようにGRANT文に
WITH
DELEGATE
OPTIONを指定できるようになりました。
WITH
DELEGATE
OPTION
は、WITH
ADMIN
OPTION
の代替機能です。ロールをプログラム・ユニットに付与できますが、他のプリンシパルへのロールの付与やロール自体の管理は許可されていません。
GRANTのWITH DELEGATE OPTION
句を参照してください。
新しいREAD
オブジェクト権限およびREAD
ANY
TABLE
システム権限によって、ユーザーは、表、マテリアライズド・ビュー、ビューおよびそれらのシノニムを問い合せることができます。
READ
オブジェクト権限は、SELECT
オブジェクト権限の代替機能です。オブジェクトの問合せ以外に、SELECT
オブジェクト権限を使用すると、ユーザーは、LOCK
TABLE
およびSELECT
... FOR
UPDATE
文を使用して表の行をロックできます。READ
オブジェクト権限のみ、ユーザーはオブジェクトを問い合せることができます。詳細は、表18-2を参照してください。
READ
ANY
TABLE
システム権限は、SELECT
ANY
TABLE
システム権限の代替機能です。オブジェクトの問合せ以外に、SELECT
ANY
TABLE
権限を使用すると、ユーザーは、SELECT
... FOR
UPDATE
文を使用して表の行をロックできます。READ
ANY
TABLE
権限のみ、ユーザーはオブジェクトを問い合せることができます。詳細は、表18-1を参照してください。
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)のOracle Database SQL言語リファレンスで変更された点を次に示します。
このリリースの新機能は次のとおりです。
次の機能では、新しいSQL文が導入されます。
マルチテナント・アーキテクチャで提供される機能により、Oracle Databaseはマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)として機能します。CDBは、1つ以上のプラガブル・データベース(PDB)を含むOracle Databaseです。PDBは、Oracleクライアントに非CDBとして表示されるスキーマ、スキーマ・オブジェクトおよび非スキーマ・オブジェクトのポータブル・コレクションです。PDBはCDBから切断し、異なるCDBに接続できます。
次の新しい文を参照してください。
統合監査は、強化された監査機能の完全なセットを提供します。指定した名前の統合監査ポリシーの作成、統合監査ポリシーの有効化または無効化、ポリシーへのユーザーの適用または除外を行うことができます。また、監査動作が失敗した場合、成功した場合、または両方の場合に監査レコードを作成するかどうかを設定できます。さらに、監査レコード内のアプリケーション・コンテキストの値を取得することもできます。
次の新しい文を参照してください。
透過的データ暗号化(TDE)用の新しい統合キー管理インタフェースにより、キー管理タスクが簡単になり、コンプライアンスおよびトラッキングが向上するだけでなく、データベース管理者とセキュリティ管理者の職務権限の分離も向上します。
新しいADMINISTER KEY MANAGEMENT文を参照してください。
次の機能により、ALTER
DATABASE
文が強化されています。
ストレージ・スナップショット最適化により、バックアップ・モードなしで作成されたサード・パーティによるデータベースのストレージ・スナップショットを、あらゆる種類のリカバリ操作(ポイント・イン・タイム・リカバリを含む)に使用できます。ALTER
DATABASE
文が新しいSNAPSHOT
TIME
句によって強化され、このようなストレージ・スナップショットを使用してデータベースをリカバリできるようになりました。
ALTER
DATABASE
のfull_database_recovery
句の新しい「SNAPSHOT TIME」句を参照してください。
データベースがオープン状態のときに、オンライン・データファイルを新しい場所に移動して、そのデータファイルにアクセスできます。
ALTER DATABASEの新しい句「move_datafile_clause」
を参照してください。
Data Guard遠隔同期インスタンスの制御ファイルを作成できます。
ALTER DATABASEの強化された句「controlfile_clauses」
を参照してください。
物理スタンバイ・データベースへのスイッチオーバーおよびフェイルオーバーの実行が単純化されています。
ALTER
DATABASE
の新しい句「switchover_clause」および「failover_clause」を参照してください。
物理スタンバイ・データベースに対するREDO Apply時に、デフォルトでリアルタイム適用が有効化されるようになりました。リアルタイム適用を無効化するには、USING
ARCHIVED
LOGFILE
を指定します。
ALTER DATABASEの強化された「managed_standby_recovery」
句を参照してください。
次の機能により、ALTER
SYSTEM
文が強化されています。
クライアントを最も負荷が低いOracle ASMインスタンスに再配置します。
ALTER SYSTEM
の新しい「RELOCATE CLIENT」
句を参照してください。
Oracle ASM用にリリースされた個別パッチをローリング方式で適用します。
ALTER SYSTEMの新しい「rolling_patch_clauses」
を参照してください。
次の機能により、従来型監査用のAUDIT
文とNOAUDIT
文が強化されています。
SQL翻訳プロファイルに対する監査操作。
AUDITの新しい句「ON SQL TRANSLATION PROFILE」
を参照してください。
次の機能により、CREATE
DISKGROUP
文、ALTER
DISKGROUP
文、またはその両方が強化されています。
標準冗長性および高冗長性のOracle ASMディスク・グループで、論理データの破損を検査して自動的に修復できます。
ALTER DISKGROUPの新しい句「scrub_clause」
を参照してください。
Oracle ASMディスク・グループ内のユーザーを置換できます。
ALTER DISKGROUPの強化された「user_clauses」
を参照してください。
Oracle ASMディスク・グループ・ファイルがオープン状態のときに、このファイルの権限、所有者およびユーザー・グループを変更できます。
ALTER
DISKGROUP
の強化された句「file_permissions_clause」および「file_owner_clause」を参照してください。
Oracle ASMディスク・グループ内の1つ以上のディスクを単一の操作で置換できます。
ALTER DISKGROUPの新しい「replace_disk_clause」
を参照してください。
Oracle ASMディスク・グループ内のディスクの名前を変更できます。
ALTER DISKGROUPの新しい「rename_disk_clause」
を参照してください。
Oracle ASMディスク・グループの新しい属性は次のとおりです。
CONTENT
.CHECK
では、ディスク・グループのリバランスのためにデータ・コピー操作を実行する際のコンテンツ・チェックを有効化または無効化できます。
FAILGROUP_REPAIR_TIME
では、ディスク・グループ内の障害グループのデフォルトの修復時間を指定できます。
PHYS_META_REPLICATED
では、ディスク・グループのレプリケーション・ステータスをトラッキングできます。
THIN_PROVISIONED
では、ディスク・グループのリバランスの完了後に未使用の記憶領域を破棄する機能を有効化または無効化することができます。
表14-2,「ディスク・グループの属性」を参照してください。
次の機能により、CREATE
FLASHBACK
ARCHIVE
文とALTER
FLASHBACK
ARCHIVE
文が強化されています。
次の機能により、CREATE
INDEX
文、ALTER
INDEX
文、またはその両方が強化されています。
表のパーティションのサブセットに部分索引を作成できます。
CREATE INDEXの新しい句「partial_index_clause」
を参照してください。
表パーティションのメンテナンス操作により、以前に削除または切捨てされたレコードに対する孤立した索引エントリを削除できます。
ALTER INDEX
... COALESCE
の新しいキーワード「CLEANUP」
、およびALTER INDEX
... MODIFY
PARTITION
... COALESCE
の新しいキーワード「CLEANUP」
を参照してください。
索引のタイプが異なる場合、索引が異なるパーティション化を使用する場合、または索引に個別の一意性プロパティがある場合に、同じ列、列式またはその両方のセットに対して複数の索引を作成できます。
CREATE INDEXの「index_expr」
句を参照してください。
次の機能により、CREATE
INDEXTYPE
文とALTER
INDEXTYPE
文が強化されています。
ハッシュ・パーティション表および時間隔パーティション表にドメイン索引を作成できます。
「CREATE INDEXTYPE」および「ALTER INDEXTYPE」を参照してください。
次の機能により、CREATE
MATERIALIZED
VIEW
文とALTER
MATERIALIZED
VIEW
文が強化されています。
マテリアライズド・ビューは非エディション・オブジェクトですが、エディション・オブジェクトに依存できます。
関連項目:
CREATE MATERIALIZED VIEWの新しい句「evaluation_edition_clause」および「unusable_editions_clause」
ALTER MATERIALIZEED VIEWの新しい句「evaluation_edition_clause」および「unusable_editions_clause」
次の機能により、CREATE
MATERIALIZED
VIEW
LOG
文とALTER
MATERIALIZED
VIEW
LOG
文が強化されています。
マテリアライズド・ビュー・ログに使用するリフレッシュ方法を指定できます。Oracle Database 12cで導入された同期リフレッシュ、または以前のリリースでも利用可能な高速リフレッシュを指定できます。
関連項目:
CREATE MATERIALIZED VIEW LOG
の新しい「for_refresh_clause」
ALTER MATERIALIZED VIEW LOG
の新しい「for_refresh_clause」
次の機能により、CREATE
TABLE
文、ALTER
TABLE
文、またはその両方が強化されています。
VARCHAR2
、NVARCHAR2
、およびRAW
データ型の最大サイズが、32,767バイトに拡大されています。
「拡張データ型」を参照してください。
一時的有効性のサポートにより、有効な時間ディメンションを表に関連付けることができます。Oracleフラッシュバック問合せを使用すると、その表の行を、指定された時刻の時点で、または指定された期間中に有効と認識されるかどうかに基づいて取得できます。
関連項目:
CREATE
TABLE
の新しい句「period_definition」
ALTER
TABLE
の新しい句「add_period_clause」および「drop_period_clause」
SELECT
の強化された「flashback_query_clause」
仮想列は非エディション・オブジェクトですが、エディション・オブジェクトに依存できます。
関連項目:
CREATE TABLEの新しい句「evaluation_edition_clause」および「unusable_editions_clause」
ALTER TABLEの新しい句「modify_virtcol_properties」
NULL値可能の列にDEFAULT
値を指定したときのパフォーマンスが向上されました。
ALTER TABLE
の「DEFAULT」
句を参照してください。
順序疑似列のCURRVAL
とNEXTVAL
を含むデフォルトの列値を指定できます。
関連項目:
DEFAULT
句には新しい句のON
NULL
が使用できます。この句を使用すると、INSERT
文で割り当てようとしている値がNULLに評価されるときに、指定したデフォルトの列値を割り当てるようにデータベースに指示できます。
関連項目:
順序ジェネレータの増加または減少する整数値が割り当てられるID列を指定できます。
関連項目:
CREATE TABLEの新しい句「identity_clause」
およびCREATE TABLEの新しい句
「identity_options」
を参照してください。
ALTER TABLEの新しい句「identity_clause」
、およびALTER TABLEの新しい句
「identity_options」
を参照してください。
表内の列を非表示および非表示解除できます。
関連項目:
CREATE TABLE
の新しい句「VISIBLE | INVISIBLE」
CREATE TABLE
の仮想列用の新しい句「VISIBLE | INVISIBLE」
ALTER TABLEの新しい句「modify_col_visibility」
切捨て操作を子表に向けて再帰的にカスケードできます。
ALTER TABLEの句
truncate_partition_subpartの新しいキーワード
「CASCADE」
を参照してください。
交換操作を子表に向けて再帰的にカスケードできます。
ALTER TABLEの句
exchange_partition_subpartの新しいキーワード
「CASCADE」
を参照してください。
XMLType
データ、およびXMLType
型、CLOB
型、BLOB
型、またはNCLOB
型の属性を含む抽象データ型をANYDATA
列に格納できます。
ALTER TABLEの新しい句「modify_opaque_type」
を参照してください。
インデータベース・アーカイブの行アーカイブに対して表を有効化できます。
CREATE TABLE
の新しい「ROW ARCHIVAL」
句を参照してください。
自動データ最適化のためのポリシーを管理できます。
CREATE TABLEの新しい「ilm_clause」
と、ALTER TABLEの新しい
「ilm_clause」
を参照してください。
親表が時間隔パーティション表の場合に子表の参照パーティション表を作成できます。
CREATE TABLEの強化された句「reference_partitioning」
を参照してください。
次のALTER
TABLE
操作に、複数の表パーティションまたは表サブパーティションを指定できます。
1つ以上のレンジ、リスト、またはシステム・パーティションを表に追加する。「add_table_partition」を参照してください。
1つ以上のレンジ・サブパーティションをパーティションに追加する。「add_range_subpartition」を参照してください。
1つ以上のリスト・サブパーティションをパーティションに追加する。「add_list_subpartition」を参照してください。
1つのレンジまたはリスト・パーティションを2つ以上のパーティションに分割する。「split_table_partition」を参照してください。
1つのレンジまたはリスト・サブパーティションを2つ以上のサブパーティションに分割する。「split_table_subpartition」を参照してください。
2つ以上のレンジ、リストまたはシステム・パーティションを1つの新しいパーティションにマージする。「merge_table_partitions」を参照してください。
2つ以上のレンジまたはリスト・サブパーティションを1つの新しいサブパーティションにマージする。「merge_table_subpartitions」を参照してください。
1つ以上のパーティションまたはサブパーティションを切り捨てる。「truncate_partition_subpart」を参照してください。
1つ以上のパーティションを削除する。「drop_table_partition」を参照してください。
1つ以上のサブパーティションを削除する。「drop_table_subpartition」を参照してください。
以前のリリースでは、次のDDL操作にはDMLブロッキング・ロックが必要でした。新しいONLINE
キーワードを使用すると、次のDDL操作時にDML文を実行できるようになります。
索引の削除(DROP
INDEX
... 「ONLINE」 ...を使用)
索引へのUNUSABLE
のマーク付け(ALTER
INDEX
... UNUSABLE
「ONLINE」を使用)
列へのUNUSED
のマーク付け(ALTER
TABLE
... SET
UNUSED
... 「ONLINE」 ...を使用)
制約の削除(ALTER
TABLE
... DROP
... 「ONLINE」 ...を使用)
表パーティションの移動(ALTER
TABLE
... MOVE
PARTITION
... ONLINEを使用)
表サブパーティションの移動(ALTER
TABLE
... MOVE
SUBPARTITION
... ONLINEを使用)
次の機能により、GRANT
文とREVOKE
文が強化されています。
あるユーザーに対するオブジェクト権限を複数のユーザーとロールに付与できます。
関連項目:
SQL翻訳プロファイルに対するオブジェクト権限を複数のユーザーおよびロールに付与できます。
関連項目:
コードに基づくアクセス制御(CBAC)ロールをプログラム・ユニットに付与できます。
関連項目:
次の機能により、SELECT
文が強化されています。
パターン一致により、表内の複数の行にわたって発生するパターンを認識できます。
SELECTの新しい句「row_pattern_clause」を参照してください。
上位N番までの問合せの実行に、オフセットと、戻される行数または行数の割合を指定できます。
SELECTの新しい句「row_limiting_clause」を参照してください。
2組以上の表の外部結合を行う問合せにおいて、単一表は複数の表に対してNULL生成された表になることができます。
「外部結合」を参照してください。
左相関のサポートにより、ANSI CROSS
JOIN
またはANSI LEFT
OUTER
JOIN
の変化形を実行できます。結合句の右側に表参照またはコレクション式を指定できます。
SELECTの新しい句「cross_outer_apply_clause」を参照してください。
問合せ式にLATERALインライン・ビューを指定できます。
SELECTの新しいキーワード「LATERAL」
を参照してください。
問合せのWITH
句内でPL/SQLファンクションおよびプロシージャの宣言と定義ができます。このPL/SQLファンクションは、その問合せと、その問合せの副問合せで参照できます。
SELECTの新しい句「plsql_declarations」を参照してください。
次の機能により、TRUNCATE
TABLE
文が強化されています。
子表を再帰的に切捨てできます。
TRUNCATE TABLE
の新しい句「CASCADE」
を参照してください。
新しいファンクションまたは強化されたファンクションは、次のとおりです。
「CLUSTER_DETAILS」は、行ごとのクラスタ・メンバーシップを予測する新しいファンクションです。これは、事前定義されたクラスタリング・モデルを使用することも、動的クラスタリングを実行することもできます。このファンクションは、予測されたクラスタまたは指定されたクラスタを記述するXML文字列を戻します。
「CLUSTER_DISTANCE」は、行ごとのクラスタ・メンバーシップを予測する新しいファンクションです。これは、事前定義されたクラスタリング・モデルを使用することも、動的クラスタリングを実行することもできます。このファンクションは、各行間の行の距離と、予測されたクラスタまたは指定されたクラスタの重心を戻します。
「CLUSTER_ID」は、事前定義されたクラスタリング・モデルを使用することも、動的にクラスタリングを実行することもできるように強化されました。
「CLUSTER_PROBABILITY」は、事前定義されたクラスタリング・モデルを使用することも、動的にクラスタリングを実行することもできるように強化されました。戻り値のデータ型は、NUMBER
からBINARY_DOUBLE
に変更されました。
「CLUSTER_SET」は、事前定義されたクラスタリング・モデルを使用することも、動的にクラスタリングを実行することもできるように強化されました。戻される確率のデータ型は、NUMBER
からBINARY_DOUBLE
に変更されました。
「FEATURE_DETAILS」は、行ごとの特性の一致を予測する新しいファンクションです。事前定義された特性抽出モデルを使用することも、動的に特性抽出を実行することもできます。このファンクションは、予測された特性または指定された特性を記述するXML文字列を戻します。
「FEATURE_ID」は、事前定義された特性抽出モデルを使用することも、動的に特性抽出を実行することもできるように強化されました。
「FEATURE_SET」は、事前定義された特性抽出モデルを使用することも、動的に特性抽出を実行することもできるように強化されました。戻される確率のデータ型は、NUMBER
からBINARY_DOUBLE
に変更されました。
「FEATURE_VALUE」は、事前定義された特性抽出モデルを使用することも、動的に特性抽出を実行することもできるように強化されました。戻り値のデータ型は、NUMBER
からBINARY_DOUBLE
に変更されました。
「ORA_INVOKING_USER」は、現在の文またはビューを起動したデータベース・ユーザーの名前を戻す新しいファンクションです。このファンクションは、文で参照される中間ビューのBEQUEATH
プロパティを考慮に入れます。
「ORA_INVOKING_USERID」は、現在の文またはビューを起動したデータベース・ユーザーのIDを戻す新しいファンクションです。このファンクションは、文で参照される中間ビューのBEQUEATH
プロパティを考慮に入れます。
「PREDICTION」は、ユーザー定義の予測モデルを使用することも、動的に予測を実行することもできるように強化されています。
「PREDICTION_BOUNDS」は、予測の上位境界と下位境界をBINARY_DOUBLE
データ型で戻すようになりました。以前は、これらの値がNUMBER
データ型で戻されていました。
「PREDICTION_COST」は、ユーザー定義の予測モデルを使用することも、動的に予測を実行することもできるように強化されています。戻されるコストのデータ型は、NUMBER
からBINARY_DOUBLE
に変更されました。
「PREDICTION_DETAILS」は、ユーザー定義の予測モデルを使用することも、動的に予測を実行することもできるように強化されています。
「PREDICTION_PROBABILITY」は、ユーザー定義の予測モデルを使用することも、動的に予測を実行することもできるように強化されています。戻される確率のデータ型は、NUMBER
からBINARY_DOUBLE
に変更されました。
「PREDICTION_SET」は、ユーザー定義の予測モデルを使用することも、動的に予測を実行することもできるように強化されています。戻される確率のデータ型は、NUMBER
からBINARY_DOUBLE
に変更されました。
「STANDARD_HASH」は、いくつかの標準化されたハッシュ・アルゴリズムを使用して特定の式のハッシュ値を計算する新しいファンクションです。
「SYS_CONTEXT」では、指定されたロールが当該セッションで現在有効化されているかどうかを判断できる新しいビルトイン・ネームスペースSYS_SESSION_ROLES
に対する問合せができます。
新規または強化されたシステム権限とオブジェクト権限は次のとおりです。
次のシステム権限については、動作が変更されています。これらの権限は、「表18-1」に一覧が示されています。
SELECT
ANY
DICTIONARY
では、SYS
スキーマに含まれるオブジェクトのDEFAULT_PWD$
、ENC$
、LINK$
、USER$
、USER_HISTORY$
、およびXS$VERIFIERS
の問合せができなくなりました。
次の新しいシステム権限は、「表18-1」に一覧が示されています。
CREATE
SQL
TRANSLATION
PROFILE
、CREATE
ANY
SQL
TRANSLATION
PROFILE
、ALTER
ANY
SQL
TRANSLATION
PROFILE
、USE
ANY
SQL
TRANSLATION
PROFILE
、およびDROP
ANY
SQL
TRANSLATION
PROFILE
では、SQL翻訳プロファイルを管理できます。
EXEMPT
REDACTION
POLICY
では、既存のOracle Data Redactionポリシーをバイパスできます。
INHERIT
ANY
PRIVILEGES
では、実行者の権限で実行者権限プロシージャを実行できます。
KEEP
DATE
TIME
では、SYSDATE
およびSYSTIMESTAMP
ファンクションで、それらの元の値をアプリケーション・コンティニュイティのための再実行中に戻せるようになります。
KEEP
SYSGUID
では、SYS_GUID
ファンクションで、その元の値をアプリケーション・コンティニュイティのための再実行中に戻せるようになります。
LOGMINING
では、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)内でLogMiner操作を実行できます。
PURGE
DBA_RECYCLEBIN
では、システム全体のごみ箱からすべてのオブジェクトを削除できます。
SYSBACKUP
では、バックアップ・タスクとリカバリ・タスクが実行できます。
SYSDG
では、Oracle Data Guardを管理できます。
SYSKM
では、暗号化キーの管理を実行できます。
TRANSLATE
ANY
SQL
では、SQLを任意のユーザー用に変換できます。
次の新しいオブジェクト権限は、「表18-2」に一覧が示されています。
ALTER
およびUSE
権限は、SQL翻訳プロファイルに対する操作を許可します。
INHERIT
PRIVILEGES
は新しいタイプのオブジェクト権限であり、あるユーザーから複数のユーザーおよびロールに付与できます。これにより、権限受領者が所有する実行者権限プロシージャを、この権限を付与されたユーザーが実行者の場合に、実行者の権限で実行できるようになります。
KEEP
SEQUENCE
では、順序疑似列NEXTVAL
が、その元の値をアプリケーション・コンティニュイティのための再実行中に維持できるようになります。
TRANSLATE
SQL
は新しいタイプのオブジェクト権限であり、あるユーザーから複数のユーザーおよびロールに付与できます。これにより、権限受領者は権限受領者のSQL翻訳プロファイルを使用して、この権限が付与されたユーザー用にSQLを変換できるようになります。
新しいヒントは、次のとおりです。
「GATHER_OPTIMIZER_STATISTICSヒント」と「NO_GATHER_OPTIMIZER_STATISTICSヒント」では、バルク・ロード中の統計収集をそれぞれ有効化または無効化できます。
「PQ_CONCURRENT_UNIONヒント」と「NO_PQ_CONCURRENT_UNIONヒント」では、UNION
操作とUNION
ALL
操作の同時処理を、それぞれ有効化または無効化できます。
「PQ_FILTERヒント」では、相関副問合せをフィルタリングするときの行の処理方法をオプティマイザに指示できます。
「PQ_SKEWヒント」と「NO_PQ_SKEWヒント」では、パラレル結合の結合キーの値の分散が偏っているかどうかをオプティマイザに知らせることができます。
「USE_CUBEヒント」と「NO_USE_CUBEヒント」では、キューブ結合を使用するか除外するかを指定できます。
次の機能は今回のリリースで非推奨であり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。
ストアド・アウトラインは非推奨になりました。ストアド・アウトラインは、下位互換性を保つために今でもサポートされています。ただし、かわりにSQL計画管理を使用することをお薦めします。SQL計画管理では、ストアド・アウトラインよりも非常に安定したSQLパフォーマンスを実現するSQL計画ベースラインが作成されます。
SQL計画管理の詳細は、『Oracle Database SQLチューニング・ガイド』を参照してください。
透過的データ暗号化とPKI暗号化の併用は非推奨です。透過的データ暗号化を構成するには、「ADMINISTER KEY MANAGEMENT」文を使用します。
詳細は、Oracle Database Advanced Securityガイドを参照してください。