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Oracle® Solaris 11.3 ソフトウェアの追加と更新

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更新: 2017 年 3 月
 
 

操作履歴の表示

イメージを変更する pkg コマンドの履歴を表示するには、pkg history コマンドを使用します。pkg searchpkg refreshpkg publisherpkg facetpkg property などのコマンドは pkg history では記録されませんが、pkg set-publisherpkg change-facetpkg set-property などのコマンドは pkg history で記録されます。pkg history は、入力された 1 つのコマンドに対して実行される複数の操作を表示することもあります。たとえば、pkg refresh --fullpkg history 出力に refresh-publishersrebuild-image-catalogs を表示します。

デフォルトでは、pkg history コマンドは次の情報を表示します。

  • 操作の開始時間

  • install などの操作の名前

  • pkg などのクライアント

  • 操作の結果: Succeeded または Failed

追加情報やさらに詳細な情報を表示するにはオプションを使用します。

-l

デフォルトの情報に加えて次の情報を表示します。

  • クライアントのバージョン

  • 操作を実行したユーザーの名前

  • 新しい BE が作成されたかどうか

  • 操作が終了した時間

  • 発行された完全なコマンド

  • コマンドの実行中に発生したエラー

  • update などの操作について、変更されたパッケージの完全な FMRI

-n number

最新のものから順に指定された数の操作のみを表示します。

$ pkg history -n4
START                    OPERATION                CLIENT             OUTCOME
2013-08-06T16:32:03      fix                      pkg                Succeeded
2013-08-06T16:41:47      revert                   pkg                Succeeded
2013-08-06T17:56:22      set-property             pkg                Succeeded
2013-08-06T17:56:53      unset-property           pkg                Succeeded
-o column[,column]...

列名を指定するコンマ区切りリストを使用して出力を表示します。pkg(1) のマニュアルページの列名のリストを参照してください。

$ pkg history -o start,time,operation,outcome -n4
START                    TIME      OPERATION                OUTCOME
2013-08-06T16:32:03      0:00:27   fix                      Succeeded
2013-08-06T16:41:47      0:00:43   revert                   Succeeded
2013-08-06T17:56:22      0:00:00   set-property             Succeeded
2013-08-06T17:56:53      0:00:00   unset-property           Succeeded 
-t time | time-time[,time | time-time]...

%Y-%m-%dT%H:%M:%S 形式のタイムスタンプのコンマ区切りリストのログレコード (strftime(3C) のマニュアルページを参照)。日時の範囲を指定するには、開始と終了のタイムスタンプの間にハイフン (-) を使用します。キーワード now は、現在の時間の別名です。指定されたタイムスタンプに重複したタイムスタンプや重なり合う日付範囲が含まれている場合、重複する履歴イベントの単一インスタンスのみが表示されます。

-N

操作に関するリリースノートテキストを表示するには、-N オプションを使用します。-N オプションを -o オプションとともに使用することはできません。インストールされる一部のパッケージがリリースノートを持つ場合のインストールまたは更新の操作で -v オプションを指定した場合、操作の出力にリリースノートが表示されます。新しい BE へのインストール操作の場合、操作の出力では現在の BE の /tmp 内に、リリースノートファイルへのパスが指定されます。新しい BE でブートすると、リリースノートは /usr/share/doc/release-notes にありますが、あるいは次のコマンドに示すように -N オプションを使用して、リリースノートを表示することができます。

$ pkg history -N -n 1

リリースノートをインストールした操作が、この BE で実行した最後の pkg 操作でない場合、-n 引数で使用する数値を大きくするか、次のコマンドに示すように -t オプションを使用して、リリースノートをインストールした pkg 操作を識別します。

$ pkg history -N -t 2013-07-17T08:31:23
使用例 24  イメージ変更に関する情報の取得

次のコマンドは、指定された時間範囲内に発生した pkg 操作を表示します。

$ pkg history -t 2016-07-22T10:54:00-2016-07-22T10:55:00
START                    OPERATION                CLIENT             OUTCOME
2016-07-22T10:54:05      update-publisher         pkg                Succeeded
2016-07-22T10:54:06      refresh-publishers       pkg                Succeeded
2016-07-22T10:54:53      rebuild-image-catalogs   pkg                Succeeded

次のコマンドは、前のリストにある特定の操作に関する詳細情報を示します。

$ pkg history -lt 2016-07-22T10:54:05
         Operation: update-publisher
           Outcome: Succeeded
            Reason: None
            Client: pkg
           Version: 77d785eb851b
              User: admin (100)
         Boot Env.: 103_104.34291
    Boot Env. UUID: 1831b116-361f-4ef0-9406-851c446ec4c2
     New Boot Env.: None
New Boot Env. UUID: (None)
          Snapshot: (None)
        Start Time: 2016-07-22T10:54:05
          End Time: 2016-07-22T10:55:25
        Total Time: 0:01:20
           Command: /usr/bin/pkg set-publisher -g /var/share/pkg/repositories/solaris solaris
     Release Notes: No
       Start State:
None
         End State:
None
使用例 25  履歴情報の削除

すべての既存の履歴情報を削除するには、pkg purge-history コマンドを使用します。

$ pkg purge-history