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Oracle® Solaris 11.3 ソフトウェアの追加と更新

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更新: 2017 年 3 月
 
 

IDR の削除

ほとんどの場合、IDR で対処されていた問題に対してシステムが無防備になるため、IDR を明示的に削除するべきではありません。IDR の削除は、IDR で対処された問題に対する修正を含んでいる SRU に更新するプロセスの一環として行われる必要があります。

IDR を明示的に削除できる 1 つの事例は、IDR が診断作業のみを実行し、その診断情報を収集する必要がなくなったときです。

IDR を削除する方法

  1. IDR パッケージのサマリーにパッケージの削除手順があるかどうかを確認します。

    IDR パッケージのサマリーには、このパッケージを削除する方法の説明が含まれています。

    古い IDR の場合は、2 とおりの手順が指定されています。1 つのコマンドは、Oracle Solaris 11.2 SRU 10 以上を実行しているシステム用で、もう 1 つのコマンドは、SRU 10 よりも前の Oracle Solaris 11.2 リリースを実行しているシステム用です。

    infocontents、および search サブコマンドのどれでも、パッケージのサマリーを表示できます。

    • pkg info
      $ pkg info idr1929
         Name: idr1929
      Summary: To back out This IDR : # /usr/bin/pkg uninstall -r idr1929;
      on Solaris systems < 11.2 SRU 10 : # /usr/bin/pkg update --ignore-missing -r 
      --reject idr1929 pkg:/system/install/media/internal@0.5.11,5.11-0.175.2.9.0.3.2:20150321T014312Z
      ...
    • pkg contents
      $ pkg contents -Ho value -a name=pkg.summary idr1929
    • pkg search
      $ pkg search -Hlo value idr1929::pkg.summary:

    新しい IDR の場合は、1 とおりの手順が指定されています。

    $ pkg search -Hlo value idr2353::pkg.summary:
    To back out This IDR : # /usr/bin/pkg uninstall -r idr2353

    使用例 14に示すコマンドを使用して、インストールされているリリースノートファイル内のこの情報を表示することもできます。

  2. 適切なコマンドを実行して IDR パッケージを削除します。
    • Oracle Solaris 11.2 SRU 10 以上。

      Oracle Solaris 11.3 を含む、Oracle Solaris 11.2 SRU 10 以上を実行しているシステムでは、次の例に示すように pkg uninstall コマンドを使用します。

      $ pkg uninstall -r idr1929

      -r オプションは、この大域ゾーンに関連付けられたすべての非大域ゾーン内で削除を実行します。

    • 古い Oracle Solaris 11.2 システム。

      SRU 10 よりも前の Oracle Solaris 11.2 リリースを実行しているシステムでは、次の例に示すように pkg update コマンドを使用します。

      $ pkg update -r --ignore-missing \
      --reject pkg:/system/install/media/internal@0.5.11,5.11-0.175.2.9.0.3.2:20150321T014312Z

      -r オプションは、この大域ゾーンに関連付けられたすべての非大域ゾーン内で削除を実行します。

      --ignore-missing オプションは、更新されるパッケージの一部がインストールされていない場合に update 操作を失敗させないことを意味します。

      --reject オプションは、IDR パッケージによってインストールされたパッケージを削除します。