複数のルーターとネットワークを含むサイトでは通常、そのネットワークトポロジを単一のルーティングドメイン、つまり自律システム (AS) として管理します。図 3は、3 つのローカルネットワーク 10.0.5.0、172.20.1.0、および 192.168.5.0 に分かれている AS を示しています。
ネットワークは次の種類のシステムで構成されています。
ルーター
ルーターはルーティングプロトコルを使用して、ローカルネットワーク内で、または外部ネットワークに対して、ネットワークパケットを発信元から着信先に伝送またはルーティングする方法を管理します。Oracle Solaris でサポートされているルーティングプロトコル、およびシステムをルーターとして構成する方法の詳細については、ルーターまたはロードバランサとしての Oracle Solaris 11.3 システムの構成 の ルーティングプロトコルを参照してください。
ルーターのタイプには次のものがあります。
デフォルトルーターは、ローカルネットワーク内のパケットルーティングを管理し、それ自体にいくつかのローカルネットワークを含めることができます。たとえば、図 3では、ルーター 1 は 192.168.5 のデフォルトルーターとして機能します。同時に、ルーター 1 は 10.0.5.0 の内部ネットワークにも接続されています。ルーター 2 のインタフェースは 10.0.5.0 および 172.20.1.0 の内部ネットワークに接続しています。
パケット転送ルーターは、内部ネットワーク間でパケットを転送しますが、ルーティングプロトコルは実行しません。図 3で、ルーター 3 はパケット転送ルーターで、172.20.1 および 192.168.5 ネットワークに接続されています。
クライアントシステム
タスク関連の情報については、Oracle Solaris 11.3 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 の 第 3 章, Oracle Solaris での IP インタフェースとアドレスの構成および管理を参照してください。
追加のネットワークコンポーネントを構成する場合は次の図を参照として使用してください。
図 3 複数の IPv4 ルーターを備えた自律システム