/etc/syslog.conf ファイルを変更すると、さまざまなシステムプロセスが生成するその他のエラーメッセージを記録できます。デフォルトでは、/etc/syslog.conf ファイルは、多くのシステムプロセスのメッセージが、クラッシュメッセージとブートメッセージも含んでいる /var/adm/messages ファイルに格納されるように指示します。/var/adm メッセージを表示するには、システムメッセージとロギングの表示を参照してください。
/etc/syslog.conf ファイルには、タブで区切られた 2 つの列が含まれています。
facility.level ... action
facility は、そのメッセージまたは状態のシステムソースです。コンマで区切られた機能のリスト。level は、記録する状態の重要度や優先順位を示します。
同じ機能の 2 つのエントリは、それぞれの優先順位が異なる場合、同じ行に入力しないでください。syslog ファイルに優先順位を入力すると、この優先順位以上のすべてのメッセージが記録され、最後のメッセージが優先されます。指定の機能とレベルに対し、syslogd はそのレベル以上のすべてのメッセージを記録します。
メッセージが転送される場所を示します。
次の例は、デフォルトの /etc/syslog.conf ファイルのサンプル行を示します。
user.err /dev/sysmsg user.err /var/adm/messages user.alert `root, operator' user.emerg *
これらのエントリによって、次のユーザーメッセージが自動的に記録されます。
ユーザーエラーはコンソールに出力され、/var/adm/messages ファイルにも記録されます。
早急な対応が必要なユーザーメッセージ (alert) は、root ユーザーと operator ユーザーに送信されます。
ユーザー緊急メッセージは、各ユーザーに送信されます。
もっとも一般的なエラー状態ソースは次のとおりです。
カーネル
認証
すべてのデーモン
メールシステム
スプールシステム
ユーザープロセス
syslog.conf メッセージのもっとも一般的な優先順位レベルは、優先度順に次のとおりです。
システムの緊急事態
すぐに修正が必要なエラー
クリティカルなエラー
その他のエラー
情報メッセージ
デバッグ用の出力
この設定は出力を記録しない
Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
メッセージソース、優先順位、およびメッセージの場所を追加または変更できます。詳細は、syslog.conf(4) を参照してください。
$ pfedit /etc/syslog.conf
この例は、ユーザー緊急メッセージを root ユーザーおよび個別のユーザーに送信する /etc/syslog.conf user.emerg 機能のエントリを示しています。
user.emerg `root, *'