制御構造体、アクティブなテーブル、動作中またはクラッシュしたシステムカーネルのメモリーのイメージなど、カーネルの動作状況についての情報を調べるには、mdb ユーティリティーを使用します。
Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
たとえば、デフォルトディレクトリに変更するには:
# cd /var/crash
クラッシュダンプの場所が不明な場合は、dumpadm コマンドを使用して、システムがカーネルクラッシュダンプファイルを格納するように構成されている場所を特定します。次のサンプル出力は、デフォルトのディレクトリの場所が変更されていないことを示しています。
# /usr/sbin/dumpadm Dump content: kernel with ZFS metadata Dump device: /dev/zvol/dsk/rpool/dump (dedicated) Savecore directory: /var/crash Savecore enabled: yes Save compressed: on
# /usr/bin/mdb [-k] crashdump-file
オペレーティングシステムのクラッシュダンプファイルの場合のカーネルデバッグモードを指定します。
オペレーティングシステムのクラッシュダンプファイルを指定します。
例:
# /usr/bin/mdb -K vmcore.0
コマンドは次のように指定することもできます。
# /usr/bin/mdb -k 0
> ::status . . . > ::system . . .
カーネルクラッシュダンプを検査するときに ::system dcmd コマンドを使用するには、コアファイルがカーネルクラッシュダンプである必要があり、mdb ユーティリティーの起動時に –k オプションを指定しておく必要があります。
> $quit
次の例は、mdb ユーティリティーの出力例を示します。この例にはシステムのシステム情報が含まれシステムの /etc/system ファイルに設定されているチューニング可能値を識別します。
# cd /var/crash # /usr/bin/mdb -k unix.0 Loading modules: [ unix krtld genunix ip nfs ipc ptm ] > ::status debugging crash dump /dev/mem (64-bit) from ozlo operating system: 5.10 Generic sun4v > ::system set ufs_ninode=0x9c40 [0t40000] set ncsize=0x4e20 [0t20000] set pt_cnt=0x400 [0t1024] > $q