rsyslogd コマンドを使用した拡張システムロギング

この Oracle Solaris リリースには、システムロギングを管理するための rsyslogd パッケージをインストールして使用するオプションが含まれています。rsyslogd は、フィルタリング、TCP、暗号化、高精度のタイムスタンプ、出力制御などの複数の機能をサポートするモジュール設計を備えた、syslogd デーモンの実装から取得されます。

syslog SMF サービス、svc:/system/system-log:default は、引き続きデフォルトのロギングサービスになります。rsyslog サービスを使用するには、rsyslog パッケージをインストールし、rsyslogd サービスを有効にする必要があります。

rsyslog をインストールして有効にする方法

1. 次のようにサービスを有効化することで、rsyslog パッケージがすでにシステムにインストールされているかどうかを確認します。

   root@pcclone: ~# svcadm enable svc:/system/system-log:rsyslog

   rsyslog パッケージがインストールされていない場合は、次のメッセージが表示されます。

   svcadm: Pattern 'svc:/system/system-log:rsyslog' doesn't match any instance.

2. rsyslog パッケージがインストールされていない場合は、インストールします。

   root@pcclone:~# pkg install rsyslog
              Packages to install:  3
               Services to change:  1
          Create boot environment: No
   Create backup boot environment: No
   
   DOWNLOAD                                PKGS         FILES    XFER (MB)   SPEED
   Completed                                3/3         68/68      1.7/1.7  354k/s
   
   PHASE                                          ITEMS
   Installing new actions                       147/147
   Updating package state database                 Done
   Updating package cache                           0/0
   Updating image state                            Done
   Creating fast lookup database                   Done
   

3. rsyslog インスタンスを確認します。

   root@pcclone:~# svcs -a | grep "system-log"
   disabled       18:27:16 svc:/system/system-log:rsyslog
   online         18:27:21 svc:/system/system-log:default
   

   この出力では、rsyslog インスタンスが存在しても、無効化されていることを確認します。

4. rsyslog サービスに切り替えます。

   root@pcclone:~# svcadm disable svc:/system/system-log:default
   root@pcclone:~# svcadm enable svc:/system/system-log:rsyslog
   root@pcclone:~# svcs -xv
   

   これらのコマンドは、デフォルトのサービスの無効化、rsyslog の有効化、およびステータスの報告を行います。

次のステップ

rsyslog をインストールして有効化すると、syslog を /etc/rsyslog.conf ファイルに構成できます。詳細は、rsyslogd(1m) を参照してください。