適切な特権が付与されている場合、デバイスは自動的にマウントします。デバイスがマウントに失敗した場合は、この手順に従います。
始める前に
デバイスをすでに割り当てている必要があります。ユーザーによるデバイス割り当てを承認する方法の説明に従って、デバイスをマウントするために必要な特権が割り当てられています。
$ su - role-name
Password: <Type role-name password>
$
この手順を実行する必要があるのは、マウントポイントがはじめて必要になったときだけです。
$ mkdir mount-point ; chmod 700 mount-point
$ list_devices -l List of allocatable devices
デバイス名でデバイスを指定します。
$ allocate device-name
$ mount -o ro -F filesystem-type device-path mount-point
デバイスは読み取り専用としてマウントされることを示します。デバイスを書き込み可能にするには、–o rw を使用します。
デバイスのファイルシステムフォーマットを示します。一般に、CD-ROM は HSFS ファイルシステムでフォーマットされています。
デバイスへのパスを示します。list_devices -l コマンドの出力には、device-path が含まれます。
Step 2 で作成したマウントポイントを示します。
この例では、ユーザーは CD-ROM ドライブ sr0 の割り当てとマウントが行える役割を引き受けます。このドライブは、HSFS ファイルシステムでフォーマットされています。
$ roles
devicealloc
$ su - devicealloc
Password: <Type devicealloc password>
$ mkdir /home/devicealloc/mymnt
$ chmod 700 /home/devicealloc/mymnt
$ list_devices -l
...
device: sr0 type: sr files: /dev/sr0 /dev/rsr0 /dev/dsk/c0t2d0s0 ...
...
$ allocate sr0
$ mount -o ro -F hsfs /dev/sr0 /home/devicealloc/mymnt
$ cd /home/devicealloc/mymnt ; ls
List of the contents of CD-ROM
トラブルシューティング
mount コマンドがデバイスをマウントできない場合は、「mount: insufficient privileges」というエラーメッセージが表示されます。次の点を確認してください。
mount コマンドをプロファイルシェルで実行していることを確認します。役割を引き受けた場合は、その役割にプロファイルシェルがあります。mount コマンドでプロファイルを割り当てられたユーザーの場合、プロファイルシェルを作成する必要があります。使用可能なプロファイルシェルのリストについては、pfexec(1) のマニュアルページを参照してください。
指定されたマウントポイントを所有していることを確認します。このマウントポイントに対する読み取り、書き込み、および実行のアクセス権が必要です。
以上の要件を満たしているにもかかわらず割り当て済みデバイスをマウントできないという場合は、管理者に問い合わせてください。まず、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 権利割り当てをトラブルシューティングする方法を参照してください。