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Oracle® Solaris 10 ゾーンの作成と使用

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更新: 2016 年 11 月
 
 

solaris10 ブランドについて

solaris10 ブランドゾーン (solaris10(5) のマニュアルページに記載) は、Oracle Solaris 10 9/10 オペレーティングシステムまたは以降にリリースされたアップデートを実行している SPARC および x86 マシン上の Oracle Solaris 10 アプリケーションの完全な実行時環境です。Oracle Solaris 10 9/10 より前の Oracle Solaris 10 リリースを実行している場合は、最初にカーネルパッチ 142909-17 (SPARC) または 142910-17 (x86/x64) (または以降のバージョン) を元のシステムにインストールすると、以前のアップデートリリースを使用できます。ゾーンのインストールに使用するアーカイブを作成する前に、このパッチをインストールする必要があります。Oracle Solaris 10 ゾーンへの移行の前提条件は、完全な Oracle Solaris 10 9/10 または以降のリリースではなく、リリースのカーネルパッチです。パッチのソフトウェアダウンロードサイトは、My Oracle Support (https://support.oracle.com) です。「パッチと更新 (Patches & Updates)」タブをクリックします。そのサイトでは、ダウンロード手順を確認し、イメージをダウンロードすることができます。パッチに関する追加情報については、サポートプロバイダにお問い合わせください。

単一の大域ゾーンインスタンス内で実行されている非大域ゾーンは、Oracle Solaris 11.3 リリースのサポート対象プラットフォームとして定義されているすべてのアーキテクチャーでサポートされます。

ブランドには、Oracle Solaris 10 システムイメージを非大域ゾーンにインストールする際に必要となるツールが含まれています。solaris10 ブランドゾーンは、Oracle Solaris 10 のメディアから直接インストールできません。既存のシステムをターゲットシステム上の非大域ゾーンに直接移行するには、P2V (Physical-To-Virtual) 機能を使用します。zonep2vchk ツールは、P2V プロセスに必要な情報の生成、およびターゲットシステムで使用するテンプレート zonecfg コマンド行の出力を行うために使用します。このユーティリティーは、ソースシステムの構成と一致するゾーンを作成します。Oracle Solaris 10 でそのユーティリティーを使用するには、Oracle Technology Network (OTN) から別パッケージをダウンロードします。別パッケージは /opt/SUNWzonep2vchk にインストールされます。

またブランドでは、Oracle Solaris 10 ネイティブゾーンを solaris10 ブランド非大域ゾーンに移行する際に使用されるツールもサポートされています。Oracle Solaris 10 のネイティブな非大域ゾーンを solaris10 ブランドゾーンに移行する V2V (Virtual-To-Virtual) プロセスでは、P2V と同じアーカイブ形式がサポートされます。詳細については、Oracle Solaris 10 ゾーンへの Oracle Solaris 10 ネイティブ非大域ゾーンの移行を参照してください。

図 1  Oracle Solaris 10 ゾーンへの Oracle Solaris 10 コンテナの移行

image:Oracle Solaris 10 システムおよびそのシステムの既存のゾーンは、Oracle Solaris 10 ゾーンに移行できます。