Oracle® Solaris Cluster 4.3 リリースノート

印刷ビューの終了

更新: 2016 年 7 月
 
 

管理の問題

SUNW.scalable_acfs_proxy リソースが無効になっているときに acfs_mountpoint プロパティーをリセットできない (16928490)

問題のサマリー: SUNW.scalable_acfs_proxy リソースが無効になっている場合は、そのリソースの acfs_mountpoint プロパティーをリセットできません。

回避方法: acfs_mountpoint プロパティーは、リソースの作成時にのみ設定できます。acfs_mountpoint プロパティーを変更するには、リソースを削除して作成し直す必要があります。

clzonecluster install -a archive-no-cluster-pkgs zone-cluster によってクラスタパッケージがインストールされない (18714803)

問題のサマリー: この問題は、内部にクラスタパッケージが含まれていないソースから作成された Oracle Solaris 統合アーカイブからゾーンクラスタをインストールしたときに発生する可能性があります。

回避方法: ゾーンクラスタ内にクラスタパッケージを手動でインストールします。

IPv6 スケーラブルサービスのサポートがデフォルトで有効にならない (15290321)

問題のサマリー: IPv6 インタフェースは、デフォルトではインターコネクトのアダプタ上で plumb されません。この IPv6 の plumb は、IPv6 スケーラブルサービスのパケットを転送するために必要です。

回避方法: まず、IPv6 を実行できるようにすべてのクラスタノードを準備する必要があります。この準備には、ネットワークインタフェース、サーバー/クライアントアプリケーションソフトウェア、ネームサービス、およびルーティングインフラストラクチャーの正しい構成が含まれます。それを行わないと、ネットワークアプリケーションの予期しないエラーが発生することがあります。クラスタ上で IPv6 スケーラブルサービスを有効にする前に、IPv6 に関する Oracle Solaris のドキュメントを参照してください。

IPv6 スケーラブルサービスのサポートを有効にするには:

  1. すべてのノード上で、/etc/system に次の行を追加します。

    set cl_comm:ifk_disable_v6=0
  2. IPv6 の plumb を有効にします。

    • リブートが許可される場合は、すべてのクラスタノードをリブートします。停止時間を最小限に抑えるには、1 回につき 1 つのノードをリブートします。

    • リブートが許可されない場合は、次のユーティリティーを実行して、インターコネクトのアダプタ上で IPv6 の plumb を有効にします。

      # /usr/cluster/lib/sc/config_ipv6

      このユーティリティーは、リンクローカルアドレスを持つクラスタインターコネクトのすべてのアダプタ上で IPv6 インタフェースを有効にします。これにより、IPv6 スケーラブルサービスのパケットのインターコネクト経由の正しい転送が可能になります。

排他的 IP ゾーンクラスタからノードを削除すると、クラスタノードでパニックが発生する (15817184)

問題のサマリー: 排他的 IP ゾーンクラスタからゾーンクラスタノードが削除されると、その排他的 IP ゾーンクラスタをホストするグローバルクラスタノードでパニックが発生します。この問題は、InfiniBand インターコネクトを使用するグローバルクラスタのみで発生します。

回避方法: ゾーンクラスタノードを削除する前に、排他的 IP ゾーンクラスタを停止します。

複製されたデバイスグループのステータスによってスイッチオーバーが発生すると EMC SRDF はスイッチオーバーを却下し、スイッチバックが失敗する (15538295)

問題のサマリー: キャンパスクラスタで、レプリカペアが分割された EMC SRDF デバイスグループがそのデバイスグループを別のノードにスイッチオーバーしようとすると、スイッチオーバーが失敗します。さらに、レプリカペアがペアード状態に戻るまで、デバイスグループは元のノードでオンラインに復帰できません。

回避方法: 関連付けられている Oracle Solaris Cluster グローバルデバイスグループを別のクラスタノードにスイッチオーバーしようとする前に、SRDF のレプリカが分割されていないことを確認します。

clzonecluster apply で共有 IP ゾーンにデバイスやファイルシステムを追加しようとするとエラーで失敗する (21541048)

問題のサマリー: ゾーン内で IPv6 または ACFS が構成されている場合は、clzonecluster apply コマンドが、システムの構成変更を行うことなくエラーで失敗する可能性があります。この問題は、zonecfg –z zc info –r コマンドがそのゾーンのライブ構成の一覧表示に失敗するために発生します。

回避方法: ゾーン内で IPv6 または ACFS が構成されている場合は、clzonecluster apply コマンドを使用する代わりにゾーンクラスタをリブートして、ゾーンクラスタを再構成します。