問題のサマリー: HA for Oracle Database がほかのリソースに対する依存関係を持っている場合は、Oracle Data Guard 保護グループ構成を取得しようとしてもエラーで失敗します。
回避方法: 保護グループの external_dependencies_allowed プロパティーを true に設定します。
# geopg set-prop -p external_dependencies_allowed=TRUE protection_group
問題のサマリー: ターゲットアプライアンス上のプロジェクトまたはマウントポイントが、プライマリクラスタ上の Geographic Edition によって管理されているソースアプライアンス上のプロジェクトまたはマウントポイントと同じ名前で構成されていると、スイッチオーバーまたはテイクオーバーが失敗します。
回避方法: Oracle ZFS Storage Appliance のレプリケートされたプロジェクトを保護グループに追加する前に、ターゲットアプライアンスにソースアプライアンスと同じ名前のプロジェクトまたはマウントポイントが存在しないことを確認してください。
問題のサマリー: サイト内のいずれかのコントローラ上で geomg create を使用してマルチグループが作成されると、そのコントローラにサイト内のその他のクラスタとのサイト構成同期エラーが発生していない場合は、それらのクラスタ上でマルチグループが自動的に作成されます。このようなクラスタのいずれかとそのコントローラの間のサイト同期ステータスが ERROR である場合、そのクラスタはマルチグループの作成を受け入れません。
サイトの同期エラーを解決しようとする 1 つの方法として、クラスタ上のサイトの構成データをコントローラ上に存在するデータと同じにするために、そのクラスタ上でコントローラを引数として指定して geosite update コマンドを使用することにより、マルチグループをそのクラスタにレプリケートすることが考えられます。このマルチグループ構成のレプリケーションは、そのクラスタのサイト同期ステータスでコントローラに関して OK が報告されたとしても、状況によっては失敗することがあります。
回避方法: geosite leave コマンドを使用してそのクラスタをサイトから切り離したあと、geosite add-member および geosite join コマンドを使用してサイトに戻します。
問題のサマリー: クラスタ上の Geographic Edition 設定に複数の保護グループやマルチグループ構成が含まれている場合は、関連するインフラストラクチャーコンポーネントの起動に長い時間がかかることがあります。この起動は、SUNW.scmasa リソースタイプの geo-failovercontrol リソースによって管理され、そのデフォルトの起動タイムアウトは 600 秒です。geo-failovercontrol リソースの起動にデフォルトの起動タイムアウトより長い時間がかかった場合は、Geographic Edition インフラストラクチャーがオフラインになります。
回避方法: geo-infrastructure リソースグループ内の geo-failovercontrol リソースの Start_timeout プロパティー値を増やします。geo-infrastructure リソースグループの RG_system プロパティーが TRUE である場合は、リソースプロパティーを変更する前に、それを一時的に FALSE に変更します。
このリソースの Start_timeout を 1200 秒に変更するには、次のコマンドを入力します。
$ /usr/cluster/bin/clresourcegroup set -p RG_system=FALSE geo-infrastructure $ /usr/cluster/bin/clresource set -p Start_timeout=1200 geo-failovercontrol $ /usr/cluster/bin/clresourcegroup set -p RG_system=TRUE geo-infrastructure
問題のサマリー: セカンダリパートナー上のノード障害のあと、Oracle GoldenGate レプリケーションステータスリソースグループのアフィニティーリソースグループが起動しなかったため、Oracle GoldenGate レプリケーションステータスリソースがセカンダリパートナーの別のノード上で起動しません。この動作は、そのリソースグループのアフィニティーに従って有効です。ただし、保護グループのデータレプリケーションステータスにはレプリケーションステータスリソースの新しいステータスが反映されず、レプリケーションステータスは引き続き OK を示します。
回避方法: クラスタ上で geopg 検証を使用して保護グループを検証します。これにより、最新のレプリケーションリソースステータスが問い合わせられ、その保護グループのレプリケーションステータスが更新されます。
問題のサマリー: いずれかのクラスタノードが停止しているか、または共通エージェントコンテナがノード上で実行されていない場合は保護グループの作成が失敗し、次のエラーメッセージが端末に表示されます。
Cannot reach management agent on cluster-node : Internal Error :javax.management.RuntimeMBeanException: java.lang.IllegalArgumentException: Unmatched braces in the pattern.
回避方法: 共通エージェントコンテナがすべてのクラスタノード上で実行されていることを確認します。ノードが停止している場合は、そのノードを起動するか、またはそのノードを削除し、保護グループを作成します。
問題のサマリー: いずれかのクラスタノードが停止している場合は、保護グループの作成が失敗します。この状況は、スクリプトベースのプラグインモジュールが、すべての *_script ファイルが存在し、すべてのクラスタノード上で実行可能かどうかをチェックしようとした場合に発生します。スクリプトベースのプラグインモジュールには、構成ファイル内を検索するためのスクリプトベースのプラグイン名が含まれていないため、このチェックはすべてのノード上で実行されます。いずれかのクラスタノードが停止している場合は、例外がスローされ、それにより保護グループの作成が終了されます。
回避方法: そのノードを起動したり、削除したりして、保護グループを作成します。
問題のサマリー: プライマリとセカンダリの両方の ZFSSA アプライアンスが起動しているときに geopg takeover コマンドを実行した場合は、保護グループがアクティブ化されたあとに元のプライマリ ZFSSA アプライアンス上に存在する空のプロジェクトのために、セカンダリサイトへのスイッチオーバーが失敗します。
回避方法: 保護グループがアクティブ化されたあと、保護グループをスイッチオーバーしようとする前に、セカンダリアプライアンス上の空のプロジェクトを削除します。
問題のサマリー: Geographic Edition は、レプリケーションが「アイドル (エクスポートは保留中)」状態にある間、スイッチオーバーを誤って許可します。
回避方法: Geographic Edition によって管理されているプロジェクトに対してオフラインレプリケーション機能を使用しないでください。