Oracle® Solaris Cluster 4.3 リリースノート

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更新: 2016 年 7 月
 
 

互換性の問題

StorageTek QFS のサポートの制限

初期リリースの時点では、Oracle Solaris Cluster 4.3 ソフトウェアは、StorageTek QFS ソフトウェアをサポートしていません。StorageTek QFS ソフトウェアのバージョンが Oracle Solaris Cluster 4.3 でサポートされるようになるかどうかについては、Oracle のサポート担当者にお問い合わせください。また、Oracle Solaris Cluster 4 の互換性ガイドで StorageTek QFS サポートの最新情報を確認することもできます。

キャンパスクラスタでの EMC SRDF の使用の制限

初期リリースの時点では、キャンパスクラスタ構成での EMC Symmetrix Remote Data Facility (SRDF) データレプリケーションの使用がまだ Oracle Solaris Cluster 4.3 ソフトウェアでは認定されていません。この構成を参照している Oracle Solaris Cluster 4.3 のドキュメントは、現在は無視してください。この機能があとで Oracle Solaris Cluster 4.3 ソフトウェアで認定されたかどうかを確認するには、Oracle Solaris Cluster 4 の互換性ガイドを参照してください。

FIPS-140 との互換性

ほとんどのデータサービスは、FIPS-140 モードで Oracle Solaris 11.3 を実行しているクラスタノード上で使用できます。ただし、次のデータサービスは FIPS-140 と互換性がありません。

  • HA for Oracle Business Intelligence Enterprise Edition

  • HA for Oracle Database

  • HA for Oracle E-Business Suite

  • HA for Oracle GlassFish Server Message Queue

  • HA for Oracle iPlanet Web Server

  • HA for Samba

  • HA for Siebel

  • HA for Sybase ASE

FIPS-140 と互換性のないデータサービスに関する最新情報については、Oracle Solaris Cluster 4 の互換性ガイドを参照してください。

verifyrwprojects API の出力が元の形式から変更されている (23108669)

問題のサマリー: ZFS Storage Appliance AK での verifyrwprojects API の出力は決定しておらず、さまざまな形式で出力される可能性があります。このため、clnasdevice add-dir コマンドにより、Storage Appliance デバイスに存在しない ZFS Storage Appliance プロジェクト、または存在するが、クラスタ構成に対してその構成が無効なプロジェクトが追加されることがありますが、このような無効なプロジェクトについて、コマンドからエラーメッセージが表示されることはありません。

回避方法: clnasdevice add-dir コマンドを使用してクラスタ構成にプロジェクトを追加する前に、次のコマンドを実行して有効な ZFS Storage Appliance プロジェクトを識別します。

# clnasdevice find-dir zfssa-device-name

共有 IP ゾーンでの DLMP リンクアグリゲーションまたは VNIC に対する Oracle Grid Infrastructure のサポートの制限 (21660315)

Oracle Grid Infrastructure ソフトウェアは現在、共有 IP 非大域ゾーンでの DLMP リンクアグリゲーションまたは VNIC の使用をサポートしていません。この制限は、Grid Infrastructure を使用した Oracle RAC、および Oracle ASM を使用した HA for Oracle Database での Oracle Solaris Cluster ゾーンクラスタ構成に影響を与えます。

共有 IP ゾーンクラスタで Oracle RAC または HA for Oracle Database を実行している Oracle Solaris Cluster 構成で Grid Infrastructure を使用するには、パブリックネットワーク管理に IPMP グループのみを使用します。

md_stripe: WARNING: md: write error, md: Panic due to lack of DiskSuite state (21785654)

問題のサマリー: newfs により、ZFS Storage Appliance (ZFSSA) 2011.1.9.x ファームウェアおよび SVM メタセット構成を含む iSCSI LUN でパニックが発生する場合があります。

回避方法: パッチまたは回避方法が使用可能かどうかを確認するには、Oracle サポートサービスにお問い合わせください。

listrwprojects クライアントインタフェースに追加の IP を含むプロジェクトが一覧表示されない (19982694)

問題のサマリー: クラスタで使用するように設定された ZFSSA プロジェクトの「NFS 例外」リストに追加の IP が含まれている場合は、clnas find-dir コマンドがそのプロジェクトの表示に失敗します。この問題は、そのプロジェクトの「NFS 例外」リストに、クラスタノードに対応する IP のみが含まれている場合は検出されません。

回避方法: 追加の IP が必要ない場合は、「NFS 例外」リスト内の追加の IP を削除します。「NFS 例外」リスト内の追加の IP が必要な場合は、clnas add-dir project コマンドを使用してプロジェクトを追加します。

16 文字より長い VNIC 名で問題が発生する (17362337)

問題のサマリー: 排他的 IP ゾーンクラスタ (solaris および solaris10 ブランドのゾーンクラスタ) 内の VNIC に長い名前を使用している場合は、システム構成中にその VNIC を選択できないことがあります。

回避方法: ゾーンクラスタで VNIC を使用している場合は、その VNIC の名前を 16 文字より短くする必要があります。

pkg:/system/resource-mgmt/resource-cap がインストールされておらず、capped-memory が構成されている場合に、ゾーンがブートしない (15740089)

問題のサマリー: パッケージ pkg:/system/resource-mgmt/resource-cap がインストールされておらず、構成の一部としてゾーンが capped-memory リソース制御で構成されている場合、ゾーンのブートが失敗します。次に出力例を示します。

zone 'zone-1': enabling system/rcap service failed: entity not found
zoneadm: zone 'zone-1': call to zoneadmd failed

回避方法: 大域ゾーンに pkg:/system/resource-mgmt/resource-cap パッケージをインストールします。resource-cap パッケージをインストールすると、ゾーンをブートできます。

アクティブ/アクティブ ZFS Storage Appliance クラスタ構成がサポートされない (15521899)

問題のサマリー: アクティブ/アクティブ ZFS SA クラスタ構成で両方のヘッドから同時にレプリケートすることはサポートされていません。これは ZFS Storage Appliance 製品の制限です (バグ 15521899 を参照)。

回避方法: クラスタ構成では現在、アクティブ/パッシブ構成がサポートされています。