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SPARC T7 シリーズサーバープロダクトノート

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更新: 2017 年 6 月
 
 

割り当てられた IOV デバイス上の Virtual_TTE_invalid エラー (22138210)

プライマリまたはルートドメインがリブートされるときに、I/O ドメインは、リブートされるドメインから、割り当てられている仮想機能を一時停止し、リブートが完了したときにそれらを再開するように通知されます。ただし、場合によって再開通知が途中で発行され、I/O ドメインが割り当てられている仮想機能の 1 つまたは複数の再開に失敗することがあります。この問題は、M7/T7 プラットフォームで I/O ドメインの LDOMS 障害ポリシーが設定されていないか、または ignore に設定されている場合にのみ発生します。

2 つの症状がこの障害を示します。

  • I/O ドメイン内のコンソール上の警告 (/var/adm/messages にも記録される)

  • 物理機能が割り当てられているプライマリドメインまたはルートドメインでの FMA 障害

I/O ドメインコンソールからの警告は次のとおりです。

WARNING: pxsoft_msi_resume: retry limit exceeded.

プライマリドメインまたはルートドメイン内の FMA 障害は fault.io.pciex.device-invreq です (PCIEX-8000-8R)。これには、次の文字列を含む ereport.io.pciex.rc.epkt エラーレポートが含まれます。

event_name = Virtual_TTE_invalid

記録された FMA エラーレポートを表示するには、次のように入力します。

# fmdump -e

event_name = Virtual_TTE_invalid 文字列が含まれる可能性がある詳細リストについては、次のように入力します。

# fmdump -eV

I/O ドメインコンソールからの警告は次のとおりです。

WARNING: pxsoft_msi_resume: retry limit exceeded.

この問題が発生した場合、プライマリまたはルートドメインのリブート後に、I/O ドメインで割り当てられている 1 つ以上の仮想機能が正しく機能しなくなります。影響を受ける仮想機能のデバイスドライバは、基盤となるハードウェアデバイスからの割り込みシグナルを処理できません。

回復方法

この問題から回復し、影響を受ける仮想機能を取り戻すには、影響を受ける I/O ドメインをリブートします。

この問題に対して I/O ドメインの耐障害性を向上するには、その /etc/system ファイルで次の設定を構成します。

set pxsoft:pxsoft_resume_max_retries=1024

この設定は、I/O ドメイン内の仮想機能の再開操作にのみ影響します。この新しい設定を有効にするには I/O ドメインをリブートする必要があります。

軽減

この問題は、I/O ドメインに、同じ PCIe バスの複数の物理機能からの複数の仮想機能が割り当てられている場合に発生します。I/O ドメインで、その PCIe バスの 1 つの物理機能からのみ仮想機能を割り当てると、この問題を回避できます。