このセクションには、Neutron ネットワーク構成ファイルに関するリファレンス情報が記載されています。
Oracle Solaris ゾーン OpenStack Nova ドライバは、現時点では、Oracle VM Server for SPARC OpenStack Nova ドライバとの互換性のない Neutron エラスティック仮想スイッチ (EVS) コアプラグインを使用します。そのため、Oracle Solaris ゾーン を管理する既存の OpenStack コントローラ環境には、今のところ Oracle VM Server for SPARC OpenStack Nova ドライバとの互換性はありません。
このセクションには、OpenStack クラウドコントローラの /etc/neutron/neutron.conf 構成ファイルの Neutron 構成プロパティーに関する参照情報が記載されています。
次のサンプルの /etc/neutron/neutron.conf 構成ファイルフラグメントは、Neutron のプロパティーを示しています。
[DEFAULT] core_plugin = ml2 service_plugins = router api_workers = 16 nova_url=http://IP-address:8774/v2 nova_admin_username = nova nova_admin_tenant_name = service nova_admin_password = services-password nova_admin_auth_url = http://IP-address:5000/v2.0 rabbit_host=IP-address [matchmaker_redis] host=IP-address [keystone_authtoken] auth_uri = http://IP-address:5000/v2.0 identity_uri = http://IP-address:35357 admin_tenant_name = service admin_user = neutron admin_password = services-password signing_dir = $state_path/keystone-signing [database] connection = mysql://neutron:services-password@FQDN-controller-hostname/neutron
次のサンプルの /etc/neutron/api-paste.ini ファイルは、Neutron の必須プロパティーを示しています。
[filter:authtoken] paste.filter_factory = keystonemiddleware.auth_token:filter_factory admin_tenant_name = service admin_user = neutron admin_password = services-password auth_uri = http://IP-address:5000/v2.0 identity_uri = http://IP-address:35357
デフォルトの ml2_conf.ini ファイルはそのまま使用できる可能性があります。クラウドコントローラで、ml2_conf.ini の [ml2] スタンザに少なくとも次の行が含まれていることを確認します。
[ml2] type_drivers = flat,vlan tenant_network_types = flat,vlan mechanism_drivers = ldoms [ml2_type_flat] flat_networks = physnet1,physnet2,physnet3,physnet4 [ml2_type_vlan] network_vlan_ranges = physnet1:1:4096,physnet2:1:4096,physnet3:1:4096,physnet4:1:4096
このセクションには、Oracle VM Server for SPARC OpenStack コンピュートノードの /etc/neutron/plugins/ml2/ml2_conf.ini 構成ファイルの ML2 ネットワーク構成プロパティーに関する参照情報が記載されています。
次のサンプルの /etc/neutron/plugins/ml2/ml2_conf.ini 構成ファイルフラグメントは、ML2 ネットワークおよび Oracle VM Server for SPARC 仮想スイッチのプロパティーを示しています。
[ml2] path_mtu = 1500 physical_network_mtus = physnet1:MTU-value1,physnet2:MTU-value2 [ldomsvsw] physical_vsw_mapping=physnet1:primary-vsw0, physnet2:primary-vsw1 netboot_segments=1 default_vsw=primary-vsw0
次に、/etc/neutron/plugins/ml2/ml2_conf.ini ファイルの [ml2] および [ldomsvsw] スタンザの構成プロパティーを示します。
default_vsw=primary-vsw0 は、デフォルトの Oracle VM Server for SPARC 仮想スイッチ名を指定します。
netboot_segments=1,2,5:10,30:50 は、VLAN ID によるネットブートセグメント (個々または範囲) をコンマで区切ったリストです。これらの値は、VM がネットワークからブートするために使用できるネットブートサーバーを設定するセグメントを指定します。範囲値は、コロン文字 (:) で区切ります。
path_mtu=1500 は、物理ネットワークデバイスのデフォルトの MTU 値を指定します。デフォルト値は 1500 です。
physical_network_mtus=physnet1:1500,physnet2:9000 は、ML2 物理ネットワーク名を関連付けられた MTU にマップします。マッピングを区切るにはコンマを使用します。
physical_vsw_mapping=physnet1:primary-vsw1,physnet2:primary-vsw2 は、ML2 物理ネットワーク名を関連付けられた Oracle VM Server for SPARC 仮想ネットワークスイッチ名にマップします。マッピングを区切るにはコンマを使用します。
物理ネットワーク名を Oracle VM Server for SPARC OpenStack 仮想スイッチ名にマップしない場合、物理ネットワークは、default_vsw プロパティーで指定された仮想スイッチを使用してフォールバックします。default_vsw プロパティーが指定されていない場合、デフォルトの仮想スイッチ (primary-vsw0) を使用してフォールバックします。