次に、C コンパイラに固有のバージョン 5.14 のこのリリースにおける新機能と変更された機能を列挙します。
C++ コンパイラの変更点には、全コンパイラに共通の新機能および変更点で説明する変更点も含まれます。
詳細は、Oracle Developer Studio 12.5: C++ ユーザーズガイドおよび CC(1) のマニュアルページを参照してください。
デフォルトコンパイルモードの変更 — Oracle Solaris でのデフォルトのコンパイルモードは、–library=Cstd が指定された –compat=5 (Sun ABI および libCstd ライブラリを使用する C++03 モード) です。Linux でのデフォルトのコンパイルモードは、–std=c++03 (g++ ABI と実行時ライブラリを使用する C++03 モード) です。
C++11 標準の機能のサポート
Oracle Developer Studio 12.5 C++ は、次の項目を追加して C++11 のサポートを実行します。
並行性および不可分操作
ユーザー定義リテラル
コンパイラの新しいオプション:
–pedantic — デフォルトでは受け入れられるものの C++ 標準には準拠していないコードに対して警告またはエラーを出力します。
–abiopt=[mangle5|mangle6] — –compat=5 モードでのみ使用可能です。デフォルトは、mangle6 (正しい名前符号化) です。–m32 オプションを使用する Oracle Solaris SPARC および Oracle Solaris x86 では、古いコンパイラのバグの可能性がある名前符号化との互換性のために mangle5 を指定できます。
–xcheck=noreturn — does_not_return と記述されているルーチンが復帰した場合に実行時エラーを発生させるコードを追加するようコンパイラに通知します。
–xatomic は、リンクされる不可分サポート実行時ライブラリを指定します。