Oracle® Developer Studio 12.5 リリースの新機能

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更新: 2016 年 7 月
 
 

IDE の新機能および変更された機能

Oracle Developer Studio IDE で追加または変更された機能は次のとおりです。

  • 新しい固定可能ターミナル - 詳細は、固定可能ターミナルを参照してください。

  • 既存のソースを使用する新規プロジェクトウィザードで事前ビルドおよびビルド手順がより明確かつ理解しやすくなりました。 - 詳細は、新規プロジェクトウィザードを参照してください。

  • リモート開発が改善されました。 - 詳細は、リモート開発の改善を参照してください。

  • 混在開発 (Java および C/C++) のサポート。 - 詳細は、混在開発 (Java および C/C++) のサポートを参照してください。

  • 複数ファイルのプロパティーの編集 - 詳細は、複数ファイルのプロパティーの編集を参照してください。

  • Doxygen C++ コメントのサポート - 詳細は、Doxygen C++ コメントのサポートを参照してください。

  • 複合文のコード折りたたみ - 詳細は、複合文のコード折りたたみを参照してください。

  • エディタ内のコンパイラのヒントから出力ログへのナビゲート - 詳細は、コンパイラのヒントからビルドログへのナビゲートに関する IDE のヘルプトピックを参照してください。

  • SendTo ユーティリティー - 詳細は、SendTo ユーティリティーに関する IDE のヘルプトピックを参照してください。

  • 不足している switch 節の生成

  • コールグラフの機能拡張 - 詳細は、コールグラフの使用に関する IDE のヘルプトピックを参照してください。

  • 新しい監査およびヒント - セキュリティーコーディングの推奨を含む - IDE で「オプション」->「エディタ」->「ヒント」の順に選択し、C/C++ 言語を選択して、利用可能なさまざまな新しいヒントを参照してください。詳細は、IDE のヘルプトピック「静的コードアナライザの使用」を参照してください。

  • 新しいリファクタリング - 詳細は、リファクタリングによる関数と変数の導入に関する IDE のヘルプトピックを参照してください。

固定可能ターミナル

「タブの固定」アクションが「ターミナル」ポップアップメニューに追加されました。

図 2  固定可能ターミナル

image:IDE の「タブの固定」アクション

詳細は、ターミナルの固定に関する IDE のヘルプトピックを参照してください。

新規プロジェクトウィザード

既存のソースを使用する新規プロジェクトウィザードでは、あとで新しい「事前ビルド」プロパティータブを使用して事前ビルド手順をカスタマイズできます。このタブには、「プロジェクト・プロパティ」->「ビルド」->「事前ビルド」でアクセスできます。次の図は、新規プロジェクトウィザードの「事前ビルド・アクション」タブを示しています。

図 3  新規プロジェクトウィザード

image:既存のソースを使用する新規プロジェクトウィザード

リモート開発の改善

次の機能がリモート開発に追加されました。

  • リモートモードでの SVN、Git、および Mercurial のサポート - この機能により、VCS をローカルユーザーとして完全リモートモードで使用できます。リモート VCS プリファレンスのカスタマイズは、「ツール」->「オプション」->「チーム」->「リモートMercurial/Git/Subversion」および「ツール」->「オプション」->「フォントと色」->「リモートMercurial/GIT/Subversion」で実行できます。次のスクリーンショットは、「オプション」ウィンドウのバージョン管理オプションを示しています。

    image:「チーム」-「バージョン管理」タブが示されている「オプション」ウィンドウ>
  • 完全リモートプロジェクトでのコード支援のサポート

  • 新規リモートホストの設定ウィザード用の新しいオプション

詳細は、バージョン管理システムでの完全リモートモードの使用および C/C++/Fortran 開発用のリモートホストの構成に関する IDE のヘルプトピックを参照してください。

混在開発 (Java および C/C++) のサポート

IDE では、C/C++ プロジェクトを、Java Native Interface (JNI) および Java Native Access (JNA) テクノロジを使用する Java プロジェクトと統合できます。これらは、Java プログラムからネイティブ C および C++ プログラムを呼び出すことを可能にするテクノロジです。

JNI メソッドを使用する Java プロジェクトがある場合は、Java プロジェクトから C++ JNI プロジェクトを生成できます。JNI プロジェクトでは、Java コード内のすべてのネイティブインタフェースが実装されます。C++ JNI ライブラリプロジェクトの作成方法および関連する Java プロジェクトやネイティブプロジェクトでサポートされている IDE 機能については、混在開発プロジェクトでの JNI の操作および混在開発での JNA の操作に関連する IDE のヘルプトピックを参照してください。

混在開発を使用するために、次の必須の手順を実行する必要があります。

  1. Java JDK があり、Java JDK がシステムにインストールされている状態で IDE を実行してこの機能を使用しているか確認します。

    IDE では通常、Java JRE のみを必要とします。

  2. IDE アップデートセンターから Java SE プラグインをインストールします。

    インストール対象のモジュールは 5 つあります。

  3. ユーザーディレクトリに注意し、次のことを認識しておきます。

    • その他のすべての必須モジュールが、指定されたユーザーディレクトリにインストールされます。

    • 混在開発は、追加のモジュールが関連付けられているユーザーディレクトリを使用して IDE を実行した場合にのみ機能します。

    • 正しいユーザーディレクトリにインストールしていない場合は、この機能が正常に動作しなかったり、新しいユーザーディレクトリを使用した Java SE の再インストールが必要になったりします。

複数ファイルのプロパティーの編集

プロジェクト内の複数のファイルのプロパティーを編集できるようになりました。「プロジェクト」ウィンドウで Shift キーを押しながら複数のファイルをクリックして選択し、右クリックしながら「プロパティ」を選択します。「プロパティ」ウィンドウが表示されます。

図 4  複数ファイルのプロパティーの編集

image:IDE で複数のファイルが選択されており、選択されたファイルのプロパティーを「ファイル・プロパティ」ウィンドウで編集できます。

Doxygen C++ コメントのサポート

プロジェクトでは、doxygen 形式の 1 行の「///」コメントをドキュメントに使用できるようになりました。

図 5  Doxygen C++ コメントの使用

image:IDE で Doxygen C++ コメントを使用するアプリケーション

詳細は、コードへのドキュメントの追加に関する IDE のヘルプトピックを参照してください。

複合文のコード折りたたみ

if-else や do-while などの複合文を折りたためるようになりました。

図 6  IDE でのコード折りたたみ

image:IDE で折りたたまれた複合文のブロック

詳細は、C および C++ ファイル内のコードのブロックの折りたたみに関する IDE のヘルプトピックを参照してください。