Oracle® Developer Studio 12.5 リリースの新機能

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更新: 2016 年 7 月
 
 

パフォーマンスライブラリの変更点

Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリは、線形代数や大量の数値計算を伴う問題を解くために最適化された高速な数学サブルーチンのセットです。Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリは、http://www.netlib.org の Netlib から入手できるパブリックドメインサブルーチンのコレクションに基づいています。Oracle はこれらのパブリックドメインサブルーチンを強化し、Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリとしてバンドルしました。

このリリースでは次の変更が行われました。

  • Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリの LAPACK がバージョン 3.5.0 にアップグレードされました。次の機能を含む LAPACK 3.5.0 のすべての新機能が Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリに実装されています。

    • Fortran 95 インタフェース用のオプションの引数の削除。

    • LAPACK 3.5.0 に適合するように更新された LAPACK の基本ルーチン

  • STACKSIZE 環境変数の必要な最小値が 1 スレッドあたり 8M バイトに新たに設定されました。

    Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリは、大きなデータをハードウェアのキャッシュ内に収まるブロックに分割し、それらのブロックをスタック内にコピーすることでデータの局所性を高めます。高速なハードウェアほどキャッシュが大きくなるため、ブロックやスタックサイズも大きくなります。現在のハードウェアをうまく適応させるには、スレッドごとの必要な最小スタックサイズをすべてのプラットフォームで 8M バイトにします。

詳細は、Oracle Developer Studio 12.5: パフォーマンスライブラリユーザーズガイドを参照してください。