このリリースでは、次の機能が discover メモリー分析ツールに追加されました。詳細は、discover(1) のマニュアルページおよびOracle Developer Studio 12.5: Discover および Uncover ユーザーズガイドを参照してください。
Application Data Integrity (ADI) を使用したハードウェア支援検査 — これにより、SPARC M7 プラットフォームでのメモリーアクセス検査の速度が向上します。この機能は Oracle Solaris Studio 12.4 04/15 PSE で導入されました。詳細は、Oracle Developer Studio 12.5: Discover および Uncover ユーザーズガイド の Silicon Secured Memory (SSM) を使用したハードウェアアシスト検査を参照してください。
新しい ADI ヘルパーライブラリ — この新しいライブラリは、メモリー管理に標準の malloc() および free() 呼び出しを使用しないプログラムに対して ADI 機能を使用するためのものです。Oracle Developer Studio 12.5: Discover および Uncover ユーザーズガイド の カスタムメモリーアロケータおよび discover ADI ライブラリに記載されている ADI API を使用して、libadihelpder.so ライブラリとリンクするようにしてください。詳細は、Oracle Developer Studio 12.5: 概要 の Oracle Developer Studio コードセキュリティー検査 — ADI の検出および libadiplugin(3) のマニュアルページを参照してください。
UMR および PIR の誤検出の減少 — 誤検出の一般的な原因は、discover ツールが認識していない、Oracle Developer Studio 以外で構築されたライブラリやシステムコールが存在することでした。
SIGCHLD シグナル処理の向上 — プログラムで SIGCHLD シグナル処理をインストールした場合は、discover で計測済みのバイナリが失敗しなくなります。
メモリー使用量の減少 — discover で計測済みのバイナリが使用するメモリー量が少なくなりました。
対話型デバッグの向上 — dbx 使用時の discover 計測済みバイナリの対話型デバッグが向上しました。
アドレス空間レイアウトのランダム化 (ASLR) 処理 — discover ユーティリティーでは、アドレス空間レイアウトのランダム化 (ASLR) が有効になっているアプリケーションを処理できます。