3.3 アプリケーションへのUSDTプローブの追加

この項では、アプリケーションにUSDTプローブを追加します。 バックグラウンド情報およびその他の詳細は、Oracle® Linux: DTraceガイドアプリケーションへのプローブの追加を参照してください。

開始するには、Oracle® Linux: DTraceガイドプロバイダとプローブの定義の説明に従って、.dファイルを作成する必要があります。

注意

この.dファイルは、このチュートリアルの前の例と同じ方法で実行されるスクリプトではなく、アプリケーションのコンパイルおよびリンク時に使用する.dソース・ファイルです。 混乱を避けるために、このファイルにはスクリプトに使用するものとは異なる命名規則を使用してください。

.dファイルの作成後、次の例で使用する必要があるプローブ・ポイントを作成する必要があります。 この情報は、primain.cソース・ファイルに追加されます。 このプラクティスで使用されるプローブ・ポイントは、次の表に示すものです。 これらのプローブは一連の操作を表し、ユーザー・エントリの完了後に使用されます。

表3.1 ユーザー・エントリ完了後およびチェック済後に使用するプローブ・ポイント

説明

プローブ

ユーザーの入力が完了し、チェックされています

userentry( int )

seekFactorA()に戻り、入力

factorreturnA( int, int )

seekFactorB()に戻り、入力

factorreturnB( int, int )

プログラムが終了する直前

final()