3.1.1 例: DTraceヘルパー・デバイスのモードの変更

次の例では、rootユーザー以外のユーザーによるユーザー領域アプリケーションのトレースを有効にする方法を示します。

# chmod 666 /dev/dtrace/helper

または、aclパッケージがシステムにインストールされている場合は、ACLルールを使用して特定のユーザーにアクセスを制限します。次に例を示します:

# setfacl -m u:guest:rw /dev/dtrace/helper
注意

DTraceがプローブ・ポイントを参照するには、ユーザーがプログラムの実行を開始する前にデバイス上のモードを変更する必要があります。

また、/etc/udev/rules.d/10-dtrace.rulesなどのudevルール・ファイルを作成し、システムが起動するたびにデバイス・ファイルのアクセス権を変更することもできます。

次の例は、udevルール・ファイルに次の行を追加してデバイス・ファイルのモードを変更する方法を示しています:

kernel=="dtrace/helper", MODE="0666"

次の例は、udevルール・ファイルに次のような行を追加して、デバイス・ファイルのACL設定を変更する方法を示しています:

kernel=="dtrace/helper", RUN="/usr/bin/setfacl -m u:guest:rw /dev/dtrace/helper"

システムを再起動せずにudevルールを適用するには、start_udev コマンドを実行します。