1 Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドのリリース20.2での変更点

Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドのすべての内容は、リリース20.2の機能とユーザー・インタフェースの変更が反映されるように更新されました。

新機能と更新

Oracle Application Expressリリース20.2の新機能と最新情報は次のとおりです。

  • 新しいカード・リージョン

    リリース20.2には、レイアウトと外観のカスタマイズを宣言的にサポートし、アイコン、バッジ、メディアおよびアクションを含めることができる新しいカード・レポート・リージョンが用意されています。

    カードの管理を参照してください。

  • 自動化

    自動化は、問合せ結果によってトリガーされるPL/SQLアクションの順次セットです。自動化を使用してデータを監視し、特定のリクエストや電子メール・アラートの送信などの適切なアクションを実行します。

    自動化の管理を参照してください。

  • ファセット検索の機能強化

    • ダイアログまたはダッシュボードにファセット値の数に関するチャートが表示されます。

    • ブール列のチェック・ボックス・ファセットのグループ。ファセットを選択すると、列の「はい」または「true」の値に一致するレコードが検出されます。

    • 「入力フィールド」ファセット・タイプでは、ユーザーが入力した値とファセット列との比較がサポートされています。この比較により、ユーザーが入力したマイル数の範囲内にある店舗や、ユーザーが入力したテキストが列に含まれるレコードを検索するといったファセット検索が可能になります。

    • 個別値ファセットのパフォーマンスの最適化。

    ファセット検索の管理を参照してください。

  • レポート出力

  • RESTデータ・ソースの同期化

    リリース20.2では、RESTデータ・ソース(以前のWebソース・モジュール)からローカル表へのデータ同期化のサポートが追加されました。「データ同期化」を有効にすると、ローカル表の内容をRESTサービスのデータと自動的に同期できます。

    RESTデータ・ソースの管理およびデータ同期化の管理を参照してください。

  • 新しいWeb資格証明タイプ

    このリリースでは、新しい認証タイプ「HTTPヘッダー」および「URL問合せ文字列」が導入されました。

    「HTTPヘッダー」では、開発者は、URLの一部としてAPIキーを必要とするRESTサービスにセキュアで暗号化された資格証明ストレージを使用できます。Application Expressは、このような機密部分がデバッグ・ログまたは実行ログに書き込まれないようにします。「URL問合せ文字列」では、URLパターンを指定することによってWeb資格証明が保護されます。Application Expressは、指定されたパターンで始まるURLにのみWeb資格証明を使用します。それ以外の場合は、エラー・メッセージが表示されます。URLパターンを変更するには、Web資格証明のシークレット部分を再度入力する必要があります。

    Web資格証明の管理を参照してください。

  • ページ・デザイナへの新しいコード・エディタの組込み

    ページ・デザイナに新しいコード・エディタが組み込まれたことにより、コード編集の操作性が大幅に向上します。エディタの改良には、コード補完の拡張、構文のハイライト表示およびアクセスの容易さの大幅な向上が含まれます。

    コード・エディタを参照してください。

  • 埋込みコード・ユーティリティ

    使いやすいファセット検索ページに表示される、Application Expressアプリケーションの全ページの埋込みコード(SQL、PL/SQL、JavaScriptなど)すべてを確認します。

    埋込みコード・ユーティリティの使用を参照してください。

  • ページ・デザイナ・ツールバー内で移動された「メッセージの表示」アイコン

    ページに新しいコンポーネントを追加する場合、ページ・デザイナ・ツールバーにのみ「メッセージの表示」アイコンが表示され、次に必要なアクションが示されます。このアイコンが移動され、ページ・デザイナ・ツールバーの「実行」ボタンの右側に表示されるようになりました。

    ページ・デザイナ・ツールバーを参照してください。

  • 新しいアイテムと改良されたアイテム

    • 「チェック・ボックス」という新しい単一のチェック・ボックス・アイテムが用意されており、ブール列の「切替え」アイテム・タイプのかわりに使用できます。編集モードでなくても、対話グリッドでも機能します。以前の「チェック・ボックス」アイテム・タイプの名前は「チェック・ボックス・グループ」に変更されました。

    • 「ファイル参照」アイテム・タイプがドロップ・ゾーンとしてのレンダリングをサポートするように拡張され、アップロードするファイルのドラッグ・アンド・ドロップをサポートするようになりました。

    • 「リッチ・テキスト・エディタ」アイテム・タイプがCKEditor 5を使用するようにアップグレードされ、マークダウン出力をサポートするようになりました。

    • 「テキスト・フィールド」アイテム・タイプに新しい「テキストの大/小文字」設定が追加され、ユーザーが入力したテキストをオプションで大文字または小文字に変換できます。

    • テキスト・フィールドの「空白の切捨て」および「テキストの大/小文字」設定とテキスト領域の「空白の切捨て」設定がクライアントおよびサーバーに適用されるようになりました。

    使用可能なアイテム・タイプを参照してください。

  • 対話グリッドへのレポート別名のサポートの追加

    対話グリッドの保存済レポートの別名の編集を参照してください。

  • テンプレート・ディレクティブ

    テンプレート・ディレクティブを使用して、置換文字列をサポートする属性の処理方法を制御します。

    テンプレート・ディレクティブの使用を参照してください。

レガシー・コンポーネント

次のコンポーネントはレガシー・コンポーネントとして指定されており、アプリケーション・レガシー・コンポーネントの管理に移動されました。これらのコンポーネントは引き続きサポートされていますが、今後のリリースでは非推奨になる可能性があります。

レガシー・マップの作成およびレガシーWebシート・アプリケーションの管理を参照してください。

非推奨となったかサポートが終了した機能

Oracle Application Expressリリース・ノート非推奨となった機能およびサポートが終了した機能に関する項を参照してください。