構成可能なプロパティ

構成可能なプロパティは、ブローカ構成内のメンバーの動作を制御します。

これらのプロパティの値は、DGMGRLまたはCloud Controlを使用して表示し、動的に更新できます。ただし、一部のプロパティは、DGMGRLを使用しなければ更新できません。

これらのプロパティは、Oracle Data Guard Broker構成を管理するために使用されるいくつかのデータベース初期化パラメータとSQL文を制御します。したがって、これらの初期化パラメータを手動で設定したり、これらのSQL文をブローカ構成に発行しないでください。

ほとんどの場合、構成可能なプロパティはメンバー全体に適用されます。つまり、プロパティに対して設定した値は、データベースの各メンバー(データベースまたは遠隔同期インスタンス)に適用されます。ただし、一部の構成可能なプロパティにはインスタンス固有の有効範囲が設定されています。これは、一部の特定のプロパティの値が、複数インスタンスのデータベースまたは遠隔同期インスタンスでは、インスタンス間で異なる可能性があることを意味します。次の表に、構成可能な各プロパティと、その有効範囲がメンバー単位かインスタンス固有かを示します。有効範囲列の意味は、次のとおりです。

  • メンバー—プロパティの値はインスタンスや構成に固有ではなくデータベースまたは遠隔同期インスタンス単位です。

  • インスタンス—プロパティの値はインスタンス固有です。

    アスタリスク(*)は、EDIT INSTANCE * ON DATABASEコマンドを使用して、Oracle RACデータベースのすべてのインスタンスにプロパティ値を設定できることを示します。

  • 構成—プロパティの値はインスタンスやメンバーに固有ではなく構成単位です。

表12-1 構成可能なプロパティ

構成可能なプロパティの名前 有効範囲 関連先
AlternateLocation メンバー REDO転送サービス
ApplyInstances メンバー REDO Apply

ApplyInstanceTimeout

メンバー

REDO ApplyおよびSQL Apply

ArchiveLocation メンバー REDO転送サービス

ApplyParallel

メンバー

REDO Apply

Binding

メンバー

REDO転送サービス

DelayMins

メンバー

REDO ApplyおよびSQL Apply

DGConnectIdentifier

メンバー

ブローカ通信、REDO転送サービス

Encryption メンバー REDO転送サービス

FastStartFailoverTarget

メンバー

ファスト・スタート・フェイルオーバー

LogShipping

メンバー

REDO転送サービス

LogXptMode

メンバー

REDO転送サービス

MaxFailure

メンバー

REDO転送サービス

NetTimeout

メンバー

REDO転送サービス

ObserverConnectIdentifier

メンバー

ファスト・スタート・フェイルオーバー

PreferredApplyInstance

メンバー

REDO ApplyおよびSQL Apply

PreferredObserverHosts メンバー ファスト・スタート・フェイルオーバー

RedoCompression

メンバー

REDO転送サービス

RedoRoutes

メンバー

REDO転送サービス

ReopenSecs

メンバー

REDO転送サービス

StandbyAlternateLocation

メンバー

REDO転送サービス

StandbyArchiveLocation

メンバー

REDO転送サービス

StaticConnectIdentifier

インスタンス

インスタンスの起動および停止

TransportDisconnectedThreshold

メンバー

REDO転送サービス

TransportLagThreshold

メンバー

REDO転送サービス

ノート:

Oracle Databaseリリース19c以上では、データベース初期化パラメータおよびロジカル・スタンバイの属性に直接マップされる構成可能なプロパティは、ブローカ構成ファイル内で維持されません。非推奨の初期化パラメータおよびロジカル・スタンバイ属性のリストは、Oracle Databaseリリース21cに関するOracle Data Guard Brokerの変更点の「非推奨機能」の項を参照してください。

ノート:

プライマリ・データベースとともにブローカ構成が作成され、メンバーが構成に追加されると、ブローカは、多数のプロパティを設定するために、メンバーから既存の設定をインポートします。既存の設定のインポートに失敗したり、プロパティ値がインポートされなかった場合、ブローカは、ブローカ・デフォルト値を使用します。プロパティがインポートされたかどうか、およびデフォルト値を、各プロパティの説明で示します。

関連項目:

プロパティ管理の詳細は、「ブローカ構成のメンバーの管理」を参照

ブローカが制御するデータベース初期化パラメータとSQL文

次のデータベース初期化パラメータは、構成可能なブローカ・プロパティによって制御されます。このため、これらのパラメータは手動で設定しないでください。

  • LOG_ARCHIVE_DEST_n

  • LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_n

ノート:

SERVICE句が含まれていない場合、ブローカ制御の対象にはならず、変更できます。

ブローカで適用の開始方法を管理する場合、構成可能なプロパティ設定も使用されます。このため、次のSQL文は、ブローカによって自動的に管理されます。

  • ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASE

  • ALTER DATABASE START LOGICAL STANDBY APPLY IMMEDIATE