Silver Spring Networksコマンド・フロー

ジョブ・ステータス・ポーリングの通信タイプの構成

次のすべてのアウトバウンド通信ビジネス・オブジェクト(前述の表を参照)には、これらのビジネス・オブジェクトに基づいてアウトバウンド通信を作成する前に構成する必要がある、対応する通信タイプがあります。次の表は、それぞれで使用される通信タイプ・ビジネス・オブジェクトを示しています。

通信タイプの詳細は、「通信タイプ」を参照してください。

ジョブ・ステータスの取得ポーリング・パラメータおよびポーリング・モード

これらの通信タイプの「ジョブ・ステータスの取得ポーリング」パラメータは、対応するタイプのアウトバウンド通信でのポーリングの動作を定義するために使用されます。これらには、「再試行頻度」パラメータ(このタイプの通信によって作成されたジョブのポーリング反復間にシステムが待機する最小時間(時:分:秒で表される))および「最大再試行数」パラメータ(このタイプの通信によって作成されたジョブのステータスのポーリングをシステムが試行する最大回数)が含まれます。これらのアウトバウンド通信を使用するには、これらを構成する必要があります。

ポーリングには、次の2つのモードがあります。

• 初期ポーリングはすぐに、コマンドの前の部分と同じトランザクション内で発生します。この設定は、ヘッドエンドがすばやく(数秒以内に)ジョブを完了すると想定される場合に便利です。初期ポーリングを使用するには、「初期ポーリング再試行頻度」パラメータおよび「初期ポーリング最大再試行数」パラメータの値を定義します。

• プロセス外ポーリングは、ユーザーまたはバッチ・プロセスによって個別にトリガーされる独自のトランザクション内で発生します。このモードは、ヘッドエンド・システムがジョブの完了に数秒よりも長い時間を要する可能性がある場合に便利です。「ポーリング再試行頻度」パラメータおよび「ポーリング最大再試行数」パラメータは、プロセス外ポーリングで使用されます。これらのパラメータが通信タイプで構成されていない場合は、Silver Spring Networksバージョン・マスター構成の「SSN - ジョブ・ステータス構成の取得」セクションで定義された値がかわりに使用されます。

ポーリング・モードおよびパラメータの詳細は、前述の通信タイプの「ジョブ・ステータスの取得ポーリング」の埋込みヘルプを参照してください。

ポーリングおよびバッチ処理

通信が「ポーリング準備完了」状態になると、「ステータスの取得」アウトバウンド通信を介してヘッドエンド・システムをポーリングします。初期ポーリング・パラメータを超過した場合(または初期ポーリング・パラメータが定義されていない場合)、通信は「ポーリング進行中」状態に遷移します。この状態の通信は、「アウトバウンド通信ポーリング - モニター」(D7-OCPL)バッチ・プロセス(または「通信」ポータルの「アウトバウンド通信」ゾーンの「ジョブ・ステータスのポーリング」ボタン)を使用して遷移できます。

「アウトバウンド通信ポーリング - モニター」(D7-OCPL)バッチ・プロセスを使用する場合は、プロセスを頻繁に(数分ごとに)実行するようにシステムを構成する必要があります。

ポーリングと「ジョブ・ステータスの取得」アウトバウンド通信の作成には、Silver Spring Networksヘッドエンド・システムに対して次の「ジョブ・ステータスの取得」処理方法が定義されている必要があります。

• 処理役割: ジョブ・ステータスの取得

• デフォルト・ビジネス・オブジェクト: SSN - ポーリングのジョブ・ステータスの取得(D7-GetJobStatusDRP)

Silver Spring Networksで使用される処理方法の詳細は、「Silver Spring Networksの処理方法」を参照してください。

現在値読取の単位フィルタ

現在値読取コマンドを介して返された検針は、設備および計量コンポーネントに対して構成された単位/TOU/使用量識別子(UOM/TOU/SQI)の組合せでフィルタされます。フィルタが有効な場合、構成済のUOM/TOU/SQIの組合せに一致する検針のみが処理されます。その他はすべてフィルタで除外されます。

フィルタは、D7-MeterReadResultsScalar (SSN - 検針結果(スカラー))ビジネス・オブジェクトの「完了イベントの作成」ステータスのD7-CCOMPEVSR (SSN - 完了イベントの作成(スカラー))アルゴリズム(スカラー現在値読取コマンドの場合)、またはD7-MeterReadResultsInterval (SSN - 検針結果(インターバル))ビジネス・オブジェクトの「完了イベントの作成」ステータスのD7-CCEVTINDR (SSN - 完了イベントの作成(インターバル))アルゴリズム(インターバル現在値読取コマンドの場合)、あるいはその両方の「フィルタのオプトアウト」パラメータ(デフォルトではfalseに設定)によってデフォルトで有効になっています。

フィルタが有効な場合、D7-CCOMPEVSRおよびD7-CCEVTINDRアルゴリズムの「外部計量コンポーネント識別子が無効な場合にフィルタ」パラメータによって、ヘッドエンド・システムから送信された計量コンポーネント識別子番号を使用して計量コンポーネントを検出できなかった場合の動作が制御されます。「Yes」に設定され、計量コンポーネントが検出されなかった場合、初期測定はフィルタされます。「No」に設定され、計量コンポーネントが検出されなかった場合、システムは単位およびTOUを使用して計量コンポーネントの検出を試行します。D7-CCOMPEVSRおよびD7-CCEVTINDRアルゴリズムの「外部計量コンポーネント識別子が無効な場合にフィルタ」の値は、「IMDシーダー」(D1-IMDSeeder)ビジネス・オブジェクトのD1-DER-SPRMCアルゴリズムの「無効な外部測定コンポーネント識別子の場合はエラー」パラメータの値と一致している必要があります。これらのパラメータの両方を「Yes」または「No」に設定する必要があります。

非推奨のアウトバウンド通信

前述の表に示されているアウトバウンド通信ビジネス・オブジェクトは、将来のリリースで非推奨になる次のアウトバウンド通信ビジネス・オブジェクトのかわりになるものです。