モニター・バックグラウンド・プロセス

システムの多くの領域では、ビジネス・オブジェクト・ドリブン・レコードのライフサイクルの進行に従って、ビジネス・オブジェクト構成から機能が実行されます。詳細は、「ビジネス・オブジェクト・ライフサイクル」を参照してください。この機能の一環として、モニター・バッチ・プロセスと呼ばれるバックグラウンド・プロセスを使用してレコードに対する機能を実行できます。ビジネス・オブジェクト・モニター機能には、単一のプログラムが提供されています。製品には、開始ポイントとして使用する必要があるバッチ管理テンプレート(F1-MNTPL)も用意されています。パラメータを使用して、メンテナンス・オブジェクトが処理するレコードおよびレコードをさらに制限するオプションのその他のパラメータを制限します。製品には、通常、ビジネス・オブジェクトの構成可能なライフサイクルをサポートする各メンテナンス・オブジェクトに対して、少なくとも1つのモニター・バッチ管理が用意されています。

ここでは、モニター・バッチ・ジョブでサポートされているパラメータについて説明します。すべてのパラメータがすべてのメンテナンス・オブジェクトに適用可能なわけではないため、指定された基本モニター・バッチ管理では構成されない場合があります。

パラメータ名 摘要 コメント
maintenanceObject メンテナンス・オブジェクト 基本で提供されるほとんどのバッチ管理では、このパラメータがすでにメンテナンス・オブジェクト値に入力されて提供されます。この値を空白のままにすることがサポートされており、その場合は、このバッチ管理レコードをオプションとして参照するメンテナンス・オブジェクトを検索することで、処理する単一または複数のメンテナンス・オブジェクトがプログラムで判別されます。
isRestrictedByBatchCode バッチ・コードによる制限 現在のビジネス・オブジェクトの状態でこのバッチ管理を明示的に参照するレコードのみがプロセスで選択されるように指定するには、trueに設定します。これは遅延モードとも呼ばれます。falseに設定すると、ビジネス・オブジェクトの状態の現在のバッチ管理を参照するすべてのレコードと、現在の状態のバッチ管理を参照しないレコード(ただし、モニター・アルゴリズムは現在の状態に存在する)が、プログラムによって挿入されます。通常、これは定期モードと呼ばれます。値がまったく設定されていない場合は、バッチ・コードがメンテナンス・オブジェクト・オプションで「状態モニター・プロセス」(遅延)として構成されているか「定期モニター・プロセス」として構成されているかに基づいて、「遅延」で実行するか「定期」で実行するかがプログラムで判断されます。
restrictToType 関連タイプによる制限 このパラメータは、関連するタイプ・オブジェクトがあるメンテナンス・オブジェクトにのみ適用され、メンテナンス・オブジェクトには関連タイプ列のフィールドを示すオプションが構成されます。このパラメータは、指定されたタイプのレコードに処理を制限するために使用されます。
restrictToBusinessObject ビジネス・オブジェクトによる制限 このパラメータは、指定されたビジネス・オブジェクトのレコードに処理を制限するために使用されます。
restrictToBOStatus ステータスによる制限 このパラメータは、指定されたステータスのレコードに処理を制限するために使用されます。
restrictToDate 日付による制限 バッチ営業日以前であるレコードの主表の有効日を入力して、このフィールドの値を持つレコードに処理を制限します。オプションで、+または-とその後に数値を入力して、バッチ営業日に対して特定の数値を加算または減算した日付に比較の日付をシフトします。たとえば、REVIEW_​DT -3と入力すると、検討日がバッチ営業日の3日前以前であるすべてのレコードが取得されます。
sampleRecordNumber サンプル・レコード番号 これは一般的に使用されるパラメータではありません。テスト・フェーズでレコードのサブセットの処理をサポートするビジネス・ユース・ケースでモニターを使用する場合にのみ適用されます。たとえば、プロセスが大量のレコードを検証している場合は、多くのエラーを修正して解決できる可能性がある共通の問題を示唆する検証エラーが繰返し発生しているかどうかを判断するために、100レコードごとにのみ検証するという選択肢が考えられます。

また、複数のパラレル・スレッドでモニター・プロセスを発行している場合は、次の条件に該当する場合(この場合はジョブ・レベルのSQL Select戦略が使用される)を除き、スレッド・レベルのSQL Select戦略が使用されます。

  • 入力メンテナンス・オブジェクトが空白のままで、プログラムにより、このバッチ管理を参照する複数のメンテナンス・オブジェクトがオプションで検出された場合。

  • 単一のメンテナンス・オブジェクトが適用可能ですが、複数の部分からなる主キーがある場合。

  • 単一のメンテナンス・オブジェクトが適用可能で、単一の主キーがありますが、システム生成キーではなくユーザー定義キーである場合。

  • サンプル・レコード番号パラメータが入力されている場合。