バックグラウンド処理の概要

システムでは、スケジューラによりバックグラウンド・プロセスを保護および実行しますが、ユーザーが理解しておく必要がある追加の問題があります。

  • バッチ管理レコードは、次の目的で使用されます。
    • バックグラウンド・プロセスに関連付けられたロジックを実行するコードを定義します。
    • 情報を抽出するプロセスの場合、バッチ管理レコードは、抽出に適格な新しいレコードに割り当てる次のバッチ番号を定義します。たとえば、作業予定登録を外部システムにルーティングするプロセスに関連付けられたバッチ管理レコードは、このバッチ管理が構成された新しい作業予定登録に割り当てられる次のバッチ番号を定義します。この作業予定外部ルーティング・プロセスが次に実行されると、現在のバッチ番号でマークが付けられているすべての作業予定登録が選択されます(その後、次のバッチ番号が増分されます)。
    • 各バックグラウンド・プロセスのバッチ管理レコードには、過去に実行されたバックグラウンド・プロセスに関する監査情報が編成されます。この情報は、失敗したプロセスの再起動を制御するために使用されます。この情報を使用すると、失敗した実行に関連付けられているエラー・メッセージを表示できます。
    • 実行の高速化のために、多くのプロセスはパラレルで実行されるように設計されています。たとえば、コンテンツ移行アシスタントへの移行データ・セット・インポートの更新を適用するプロセスは、異なるレコードのサブセットがマルチスレッドで処理されるように実行できます(マルチスレッドは同時に実行できます)。このタイプのプロセスに関連付けられているバッチ管理レコードには、すべての実行の各スレッドに関する監査情報が編成されます。この情報は、失敗したスレッドの再起動を制御するために使用されます。詳細は、「パラレルのバックグラウンド・プロセス」を参照してください。
    • プロセスによっては、追加パラメータが定義される場合があります。これらのパラメータはバッチ管理により定義されます。各パラメータのデフォルト値も取得できます。これらはバックグラウンド・プロセスがオンラインで発行されるときに使用されます。

次の図に、バッチ管理レコードに存在する関係を示します。

バッチ管理レコードの関係

各バッチの実行結果は、「バッチ実行ツリー」ページを使用して表示できます。

Oracle Schedulerとの統合に関する詳細は、「バッチ・スケジューラの統合」を参照してください。