エラーの処理

バックグラウンド・プロセスで検出されたエラーは、処理中の特定のオブジェクトに関係する場合と関係しない場合があります。たとえば、バッチ・パラメータの検証中にプログラムでエラーが検出された場合、このエラーはオブジェクト固有ではありません。ただし、特定の請求書の処理中にエラーが検出された場合、このエラーはオブジェクト固有です。エラーは、次のいずれかの方法でレポートされます。

  • オブジェクト固有でないエラーは、バッチ実行ツリーのエラー・メッセージ・ログに書き込まれます。

  • バッチ・プロセスによっては、特定のオブジェクト固有エラー用の例外表に登録が作成される場合があります。たとえば、Oracle Utilities Customer Care and Billingで請求書を作成する際に検出されたエラーは、その請求書の例外表に書き込まれます。例外表に書き込まれたエラーは、バッチ実行ツリーに表示されません。各例外表には、エラーごとに作業予定登録を作成する関連の作業予定登録プロセスがあり、ユーザーはこの問題をオンラインで修正できます。

  • 一部のバックグラウンド・プロセスでは、エラーによって例外レコードは生成されず、かわりに作業予定登録が直接生成される場合があります。これらのプロセスで作業予定登録を直接作成する場合は、作業予定タイプを適切に構成する必要があります。作業予定タイプの構成の詳細は、「オブジェクト固有のエラーに対する作業予定登録」を参照してください。バックグラウンド・プロセスでオブジェクト固有のエラーが検出され、かつ作業予定登録を作成するようにシステムを構成している場合、そのエラーはバッチ実行ツリーには書き込まれません。特定のエラーに対して作業予定登録を作成しないように作業予定タイプを構成している場合、これらのエラーはバッチ実行ツリーに書き込まれます。

注意: 一部のプロセスでは例外と作業予定登録が作成されます。エラーによっては、バックグラウンド・プロセスで例外表に登録を作成し、かつ作業予定登録を直接作成できます。Oracle Utilities Customer Care and Billingでのバッチ請求を考えてみると、請求または請求セグメントが「エラー」ステータスで作成される状況では、レコードが請求例外表または請求セグメント例外表に追加されます。ただし、特定の請求または請求セグメントに関連しないオブジェクト固有のエラー、あるいは請求または請求セグメントの作成を妨げるエラーの場合は、オブジェクト固有のエラーに対する作業予定登録が生成されることがあります。