Armベースのコンピュート
Ampere A1 Computeは、Ampere Altraプロセッサに基づいた汎用のArmベースのコンピュート・プラットフォームです。Ampere A1 Computeインスタンスは、優れた価格性能、ほぼ線形のスケーリング、シングルスレッド・コア・アーキテクチャによる組込みのセキュリティ、および広範な開発者エコシステムを提供します。
Armプロセッサは、モバイル・コンピューティングにおいて広く使用され、PC、ラップトップおよびサーバーでの使用もますます増えています。Armプロセッサは、各コアに必要な電力やシリコンがx86プロセッサよりも少ない、縮小命令セット・コンピューティング(RISC)アーキテクチャを使用します。Armは、より多くのコアをCPUソケットに投入し、より多くの専用リソースを各コアに提供します。その結果、Armプロセッサは予測可能なパフォーマンスを提供し、最高のコア密度を提供し、全体的な消費電力を少なくします。Ampere A1 Computeは、Arm上のクラウドからエッジまでのインフラストラクチャに必要なパフォーマンス、機能およびスケーラビリティを提供することで、Armでのサーバー側の開発を簡単にします。
Ampere A1 Computeインスタンスは、広範囲にわたるアプリケーションおよびユース・ケースに適しています。例:
- コンテナ化されたワークロード
- データベースおよびインメモリー・データベース(MySQLを含む)
- Webアプリケーション
- メディア・エンコーディング
- AIおよび機械学習(ML)推論
- モバイル・アプリとゲーム開発
- 高性能コンピューティング(HPC)
Oracle Linux、Java、MySQL、GraalVMおよびOracle Cloud Infrastructure Container Engine for KubernetesなどのOracleの開発スタックは、Ampere A1 Computeで使用できます。Ampere A1 Computeでの開発を簡単に開始するために、事前構築済のOracle Linux Cloud Developerプラットフォーム・イメージを使用できます。Ampere A1 Computeのソリューションを開発したオープンソースの組織およびパートナの完全なリストは、Ampere A1 Compute製品ページを参照してください。
Armベースのコンピュート・インスタンスの作成
Ampere A1 Computeを使用して、Armベースの仮想マシン(VM)およびベア・メタル・コンピュート・インスタンスを作成できます。
すでにOracle Cloud Infrastructureを使い慣れており、インスタンスの作成時に使用可能な構成オプションの完全なセットを確認する場合は、インスタンスを作成する詳細なステップに従います。
フレキシブルなハードウェア仕様: Ampere A1 Computeシェイプには、ベア・メタル・インスタンス用のBM.Standard.A1.160シェイプと、VM用のVM.Standard.A1.Flexシェイプが含まれます。これらのシェイプのOCPU数、メモリー、ストレージおよびネットワーキングの詳細は、コンピュート・シェイプを参照してください。
VM用のAmpere A1 Computeシェイプはフレキシブル・シェイプであるため、各インスタンスに割り当てられるOCPUの数とメモリー量をカスタマイズできます。この柔軟性により、ワークロードに一致するVMを構築できるため、パフォーマンスを最適化し、コストを最小限に抑えることができます。
イメージ: プラットフォーム・イメージとして使用可能なOracle Linux Cloud Developerイメージをお薦めします。Oracle Linux Cloud Developerには、包括的な開発環境を迅速に立ち上げるための最新の開発ツール、言語およびOracle Cloud Infrastructureソフトウェア開発キット(SDK)が用意されています。Oracle LinuxおよびUbuntuプラットフォーム・イメージもサポートされています。
インスタンスの管理: Ampere A1 Computeインスタンスを作成した後、コンピュート・インスタンスで使用可能な機能の多くを使用できます。例:
- メトリック、アラームおよび通知を使用して、インスタンスのヘルス、容量およびパフォーマンスをモニターします。
- インスタンスに割り当てられるOCPUの数、メモリーおよびその他のリソースを調整します。これにより、インスタンスを再構築したり、アプリケーションを再デプロイしなくても、パフォーマンス向上のためにコンピュート・リソースをスケール・アップしたり、コストを削減するためにスケール・ダウンできます。
無料のAmpere A1 Computeの開始
有料、トライアルおよびAlways Freeアカウントを含むすべてのテナンシは、Ampere A1 Computeインスタンスに対して、月当たり最初の3,000 OCPU時間および18,000 GB時間を無料で取得します。Always Free テナンシの場合、これは4 OCPUおよび24 GBのメモリーと同等です。
プロジェクトに追加のリソースが必要な場合は、Arm Acceleratorプログラムへの参加を申請します。
Armベースのコンピュートでの開発
Arm開発者ページでは、ユースケース、チュートリアル、ブログ投稿など、Ampere A1 Computeに関する包括的な情報を見つけることができます。
Arm用のOracleの開発者スタックには、次のリソースが含まれます:
- Oracle Java SE EmbeddedおよびJDK for ARMドキュメント
- Linux AArch64用のGraalVMの開始
- Arm (aarch64)用のOracle Linux 7、Oracle Linux 8およびOracle Linux 9のドキュメントとリリース・ノート
チュートリアルとリファレンスのアーキテクチャ
Ampere A1 Computeを開始するには、次のチュートリアルの手順に従います:
- Oracle Cloud Infrastructure Ampere A1へのJavaアプリケーションのデプロイ
- Oracle Cloud Infrastructure Ampere A1でのGraalVMの開始
- Oracle Cloud Infrastructure Ampere A1へのNextcloudのデプロイ
- Oracle Cloud InfrastructureでのArmベースのKubernetesクラスタの開始
- ArmベースのAmpere A1 Computeリソースを使用したMySQL DatabaseおよびMatomo AnalyticsでのWordPressの設定
- Autonomous Databaseに接続されているArmベースのAmpere A1コンピュートへのApache Tomcatのデプロイ
リソースの詳細は、Arm開発者ページを参照してください。
Ampere A1 Computeへのコンテナ化されたアプリケーションのデプロイ
Ampere A1 Computeは、コンテナを実行してネイティブ・クラウド・ワークロードを構築するために設計されたネイティブ・クラウド・プラットフォームです。
Container Engine for Kubernetes (OKE)を使用して、Kubernetesクラスタを定義および作成することで、コンテナ化されたアプリケーションのデプロイメント、スケーリングおよび管理が可能になります。詳細は、Armベースのノードでのアプリケーションの実行を参照してください。
Oracle Cloud Infrastructure Registryを使用して、Oracle管理レジストリ内でDockerイメージなどの開発アーティファクトを格納、共有および管理します。
コミュニティとその他のリソース
他のArm開発者とつながるために、次のコミュニティに参加してください: