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JavaFX Scene Builder: JavaFX Scene Builderの概要

10 アプリケーションのコンパイルと実行

この章では、NetBeans IDEまたはApache Antユーティリティを使用して、JavaFX Scene Builderを使用してFXMLレイアウトを構築したIssueTrackingLiteアプリケーションをコンパイルして実行する手順について説明します。

次のいずれかの項を使用して、IssueTrackingLiteアプリケーションが実行されることを確認します。

NetBeans IDEの使用

NetBeans IDEを使用して、IssueTracking.fxmlファイルを保存したNetBeansプロジェクトを構築および実行します。

  1. NetBeans IDE 8ウィンドウで、「プロジェクト」ウィンドウのIssueTrackingLiteプロジェクト・ノードを右クリックし、「実行」を選択します。NetBeans IDEでプロジェクトがコンパイルされ、エラーが発生していない場合は図10-1に示すようなアプリケーションが表示されます。イメージをクリックして拡大します。

    図10-1 問題トラッキング・サンプルの完了したGUIレイアウト

    図10-1の説明が続きます
    「図10-1 問題トラッキング・サンプルの完了したGUIレイアウト」の説明

  2. 左側のリスト・ビューで「Project1」を選択し、右側の表ビューでName列がTT-2の行を選択します。図10-1に示すように、データが詳細セクションに表示されます。

  3. エラーが発生した場合は、「出力」ウィンドウを確認して、エラーの考えられる原因を判断します。次に、トラブルシューティング方法をいくつか示します。

    • すべてfx:id値が正しく入力されていることを確認します。FXMLレイアウトのfx:id値は、コントローラ・ソース・クラスで必要な値と一致する必要があります。

    • イベント・バインディング・セクションで、メソッド名を正しく入力していることを確認します。

Apache Antユーティリティの使用

NetBeans IDEでアプリケーションを実行しない場合は、Apache Antユーティリティ(バージョン1.8以降)を使用して、コマンドラインでアプリケーションを構築および実行します。例10-1に示すようなコマンドを入力します。ここで示す例では、JDK 8を使用することに注意してください。

例10-1 アプリケーションを実行するためのApache Antコマンド

ant -f <JavaFX_App_Name>/build.xml <TARGET>


前述の例で、<TARGET>の主な値はcleanjarおよびrunです。たとえば、WindowsまたはMac OSプラットフォームでIssueTrackingLiteアプリケーションを実行するには、例10-2に示すようなコマンドを入力します。-projecthelpの値とともに<TARGET>を設定すると、使用可能なターゲットのリストを取得できます。

例10-2 Apache Antを使用したIssueTrackingLiteの実行

ant -f IssueTrackingLite/build.xml run
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