Oracle Solaris 11 システムでは SVR4 パッケージを直接インストールできますが、それより IPS パッケージを作成するようにしてください。SVR4 パッケージのインストールは暫定的な解決です。
Legacy Actionsで説明した レガシーアクション アクションは別として、2 つのパッケージシステム間には関連性がなく、SVR4 パッケージと IPS パッケージはそれぞれから互いにパッケージメタデータを参照することはありません。
IPS には、パッケージ化された内容が正しくインストールされているかどうかを確認できる、pkg verify などのコマンドがあります。ただし、別のパッケージシステムが正当にパッケージをインストールしたり、IPS パッケージによってインストールされたディレクトリやファイルを変更するインストールスクリプトを実行したりした場合は、エラーが発生することがあります。
IPS の pkg fix および pkg revert コマンドは、IPS パッケージだけでなく SVR4 パッケージによって配布されたファイルも上書きでき、それによってパッケージ化されたアプリケーションが正常に機能しなくなる可能性があります。
pkg install などのコマンドは、通常は重複するアクションや参照カウントアクションの一般的な属性をチェックしますが、異なるパッケージシステムからのファイルが競合するときは、潜在的なエラーの検出に失敗する可能性があります。
これらの潜在的なエラーを考慮に入れ、IPS には包括的なパッケージ開発ツールチェーンがあることを考えると、Oracle Solaris 11 では SVR4 パッケージではなく IPS パッケージを開発することが推奨されます。