このセクションでは、変換規則の例を示し、すべての変換規則の各部について説明します。
Oracle Solaris では、kernel という名前のサブディレクトリに配布するファイルはカーネルモジュールとして扱われ、リブートが必要としてタグ付けされます。次のタグは、path 属性値に kernel が含まれるアクションに適用されます。
reboot-needed=true
このタグを適用するには、次の規則を pkgmogrify 規則ファイルに指定します。
<transform file path=.*kernel/.+ -> default reboot-needed true>
この規則は < と > で囲む必要があります。その規則の -> の左側の部分は、選択セクションまたは照合セクションです。-> の右側の部分は、その操作の実行セクションです。
この規則のタイプ。
この規則を file アクションにのみ適用します。これは、その規則の選択セクションと呼ばれます。
正規表現 path=.*kernel/.+ に一致する path 属性を持つ file アクションのみを変換します。これは、その規則の照合セクションと呼ばれます。
default に続く属性と値を、まだその属性に値が設定されていない一致するアクションに追加します。
設定される属性。
設定される属性の値。
変換規則の選択セクションまたは照合セクションは、アクションタイプによって、またアクション属性値によって制限されることがあります。これらの一致規則のしくみについての詳細は、pkgmogrify のマニュアルページを参照してください。通常は、ファイルシステムの指定された領域に配布するアクションを選択するために使用します。たとえば、次の規則では、operation は usr/bin と usr/bin 内で配布されたすべてのものがデフォルトで適切なユーザーまたはグループになるようにするために使用できます。
<transform file dir link hardlink path=usr/bin.* -> operation>
pkgmogrify(1) のマニュアルページでは、pkgmogrify がアクション属性の追加、削除、設定、編集、およびアクション全体の追加と削除を実行できる多数の操作について説明されています。