Go to main content
Oracle® Solaris 11.3 での UUCP および PPP を使用したシリアルネットワークの管理

印刷ビューの終了

更新: 2015 年 10 月
 
 

PPP に影響を与える一般的な通信の問題

次の表は、通信の問題を診断し解決する方法の作業で出力されるログに関連する症状を説明したものです。

表 21  PPP に影響を与える一般的な通信の問題
症状
問題
解決方法
too many Configure-Requests
あるピアがほかのピアを認識できません。
次の問題を確認します。
  • マシンまたはモデムの配線が間違っていないか。

  • モデムの構成に不適切なビット設定がないか、あるいは構成に間違ったフロー制御がないか。

  • chat スクリプトが誤っていないか。この場合は、表 23 を参照してください。

pppd debug の出力は LCP が起動していることを示しているが、より上位のプロトコルが失敗したか、あるいは CRC エラーを示している
非同期制御文字マップ (ACCM) が正しく設定されていません。
default-async オプションを使用して ACCM を標準のデフォルトである FFFFFFFF に設定します。まずコマンド行で pppd のオプションとして default-async を使用します。問題が解決したら、default-async/etc/ppp/options または call オプションのあとの /etc/ppp/peers/peer-name に追加します。
pppd debug の出力は IPCP が起動していることを示しているが、すぐに終了してしまう
IP アドレスの構成が間違っている可能性があります。
  1. 間違った IP アドレスがないか確認するために、chat スクリプトを調べます。

  2. chat スクリプトに誤りがない場合は、ピアのデバッグログを要求し、ピアのログで IP アドレスを確認します。

接続のパフォーマンスが非常に低い
フロー制御構成のエラー、モデム構成のエラー、不適切に構成された DTE レートなどにより、モデムが適切に構成されていない可能性があります。
モデム構成を確認し、適宜調整します。