Sun Java ロゴ     前へ      目次      索引      次へ     

Sun ロゴ
Sun™ Identity Manager 8.0 管理ガイド 

第 5 章
設定とシステムの保守

この章では、管理者インタフェースを使用した Identity Manager オブジェクトとサーバープロセスの設定および保守について説明するとともに、その実行手順を示します。Identity Manager オブジェクトの詳細については、「概要」の章の 「Identity Manager オブジェクト」を参照してください。


Service Provider を実装するための Identity Manager の設定の詳細については、第 17 章「サービスプロバイダの管理」を参照してください。


この章は、次のトピックで構成されています。


Identity Manager ポリシーの設定

この節では、ユーザーポリシーの設定の説明および手順を示します。

ポリシーとは

Identity Manager ポリシーには、Identity Manager アカウント ID、ログイン、およびパスワードの特性に制約を設定することによって、Identity Manager ユーザーの制限を設定します。


Identity Manager には、特にユーザーのコンプライアンスを監査するように設計された監査ポリシーも用意されています。監査ポリシーについては、第 13 章「アイデンティティー監査: 基本概念」を参照してください。


「ポリシー」ページを開く

Identity Manager ユーザーポリシーの作成と編集は、「ポリシー」ページで行います。

「ポリシー」ページを開くには、次の手順に従います。

  1. 管理者インタフェースにログインします。
  2. 「セキュリティー」タブをクリックしてから、「ポリシー」サブタブをクリックします。
  3. 「ポリシー」ページが開きます。

ポリシータイプ

「ポリシー」ページを使って、既存のポリシーを編集したり、新規ポリシーを作成したりできます。

ポリシーは、以下のタイプに分類されています。

ポリシーでの使用禁止属性

UserUIConfig 設定オブジェクトでは一連の「使用禁止」属性を変更できます。UserUIConfig には次のような属性があります。

辞書ポリシー

辞書ポリシーを使用すると、Identity Manager は単語データベースと照合してパスワードをチェックすることができ、単純な辞書攻撃から保護されることが保証されます。このポリシーをほかのポリシー設定と組み合わせて使用し、パスワードの長さと構成を強制することにより、Identity Manager がシステム内で生成または変更されたパスワードを、辞書を使用して推測することが困難になります。

辞書ポリシーは、ポリシーを使用して設定できるパスワード除外リストを拡張します。このリストは、管理者インタフェースに含まれるパスワードの「ポリシーの編集」ページの「使用禁止単語」オプションにより実装されます。

辞書ポリシーの設定

辞書ポリシーを設定するには、次を実行する必要があります。

辞書ポリシーを設定するには、次の手順に従います。

  1. 「ポリシー」ページを開きます (こちら)。
  2. 「辞書の設定」をクリックすると、「辞書の設定」ページが表示されます。
  3. データベース情報を選択および入力します。
    • 「データベースタイプ」 − 辞書の保存に使用するデータベースタイプ (Oracle、DB2、SQLServer、または MySQL) を選択します。
    • 「ホスト」 − データベースが実行されているホストの名前を入力します。
    • 「ユーザー」 − データベースに接続するときに使用するユーザー名を入力します。
    • 「パスワード」 − データベースに接続するときに使用するパスワードを入力します。
    • 「ポート」 − データベースがリスニング中のポートを入力します。
    • 「接続 URL」 − 接続のときに使用する URL を入力します。次のテンプレート変数を使用することができます。
      • %h - ホスト
      • %p - ポート
      • %d - データベース名
    • 「ドライバクラス」 − データベースを操作する際に使用する JDBC ドライバクラスを入力します。
    • 「データベース名」 − 辞書の読み込み先のデータベースの名前を入力します。
    • 「辞書ファイル名」 − 辞書を読み込むときに使用するファイルの名前を入力します。
  4. データベース接続をテストするには、「テスト」をクリックします。
  5. 接続テストが成功したら、「単語の読み込み」をクリックして、辞書を読み込みます。読み込み作業が完了するまでに、数分かかる場合があります。
  6. その辞書が正しく読み込まれたかどうかを確認するには、「テスト」をクリックします。

辞書ポリシーの実装

辞書ポリシーを実装するには、次の手順に従います。

  1. 「ポリシー」ページを開きます (こちら)。
  2. 「パスワードポリシー」リンクをクリックして、パスワードポリシーを編集します。
  3. 「ポリシーの編集」ページで、「辞書の単語でパスワードをチェックする」オプションを選択します。
  4. ポリシーの変更を保存するには、「保存」をクリックしてください。

実装すると、変更および生成されたパスワードはすべて、辞書と照合してチェックされます。


電子メールテンプレートのカスタマイズ

Identity Manager では、電子メールテンプレートを使用して、情報および操作のリクエストをユーザーと承認者に配信します。システムには次のためのテンプレートが用意されています。

電子メールテンプレートの編集

電子メールテンプレートをカスタマイズして、受信者に、タスクの実行方法や結果の表示方法などの特定の指示を通知することができます。たとえば、「アカウントの作成の承認」テンプレートをカスタマイズして、次のメッセージを追加することにより、承認者にアカウント承認ページを表示するとします。

$(fullname) 用アカウント作成を承認するには、http://host.example.com:8080/idm/approval/approval.jsp にアクセスしてください。

電子メールテンプレートをカスタマイズするには、例として「アカウントの作成の承認」テンプレートを使用した次の手順を実行します。

  1. 管理者インタフェースで、「設定」タブをクリックしてから「電子メールテンプレート」サブタブをクリックします。
  2. 「電子メールテンプレート」ページが開きます。

  3. アカウント作成承認テンプレートをクリックして選択します。
  4. 図 5-3 電子メールテンプレートの編集
    「電子メールテンプレートの編集」ページを使用して、アクションが起きたときに電子メールを送信する送信元と宛先の詳細をカスタマイズします。

  5. テンプレートの詳細を入力します。
    • 「SMTP ホスト」フィールドに SMTP サーバー名を入力して、電子メール通知を送信できるようにします。
    • 「送信者」フィールドで、送信元の電子メールアドレスをカスタマイズします。
    • 「宛先」フィールドと「CC」フィールドに、電子メール通知の受信者になる 1 つ以上の電子メールアドレスまたは Identity Manager アカウントを入力します。
    • 「電子メール本文」フィールドで、Identity Manager の場所を指すように内容をカスタマイズします。
  6. 「保存」をクリックします。

Identity Manager IDE を使用して電子メールテンプレートを修正することもできます。IDE については、「Identity Manager IDE」を参照してください。

電子メールテンプレートでの HTML 形式とリンクの使用

HTML 形式のコンテンツを電子メールテンプレートに挿入して、電子メールメッセージの本文に表示することができます。コンテンツには、テキスト、グラフィック、および情報への Web リンクを使用できます。HTML 形式のコンテンツを有効化するには、「HTML 有効」オプションを選択します。

電子メール本文で使用できる変数

電子メールテンプレートの本文には、変数の参照を $(Name) の形式で含めることもできます。例: パスワード $(password) が復旧しました。

各テンプレートで使用できる変数を、次の表に定義します。

.

表 5-1 電子メールテンプレート変数

テンプレート

許容変数

パスワードリセット

$(password) − 新規に生成されたパスワード

承認の更新

$(fullname) − ユーザーのフルネーム

$(role) − ユーザーのロール

通知の更新

$(fullname) − ユーザーのフルネーム

$(role) − ユーザーのロール

レポート

$(report) − 生成されたレポート

$(id) − タスクインスタンスのエンコード ID

$(timestamp) − 電子メールの送信時刻

リソースのリクエスト

$(fullname) − ユーザーのフルネーム

$(resource) − リソースタイプ

リスク分析

$(report) − リスク分析レポート

一時パスワードリセット

$(password) − 新規に生成されたパスワード

$(expiry) − パスワードの有効期限


監査グループおよび監査イベントの設定

監査設定グループを設定すると、選択したシステムイベントを記録およびレポートすることができます。

「監査設定」ページ

「監査設定」ページを使用して、監査グループを設定します。監査グループを設定すると、あとで AuditLog レポートを実行できるようになります。

「監査設定」ページを開く

「監査設定」ページを開くには、次の手順に従います。

  1. 管理者インタフェースを開きます。
  2. 「設定」タブをクリックしてから、「監査」サブタブをクリックします。
  3. 「監査設定」ページが開きます。

監査グループの設定

監査グループおよびイベントの設定には、Configure Audit 管理機能が必要になります。

これが表示されていない場合は、「監査設定」ページを開きます (上の手順を参照)。

「監査設定」ページに監査グループのリストが表示されます。各グループに 1 つ以上のイベントが含まれています。各グループについて、成功したイベント、失敗したイベント、またはその両方を記録することができます。

リスト内の監査グループをクリックすると、「監査設定グループの編集」ページが表示されます。このページで、監査設定グループの一部としてシステム監査ログに記録する監査イベントのタイプを選択することができます。

「監査の有効化」チェックボックスが選択されていることを確認します。監査システムを無効にするには、チェックボックスを選択解除します。


監査グループの詳細については、「監査ログ」の「監査設定」を参照してください。


監査設定グループ内のイベントの編集

グループ内のイベントを編集するために、特定のオブジェクトタイプの操作を追加または削除することができます。このためには、そのオブジェクトタイプの「アクション」列の項目を「利用可能」領域から「選択」領域に移動し、「OK」をクリックします。

監査設定グループへのイベントの追加

グループにイベントを追加するには、「新規」をクリックします。イベントはページの一番下に追加されます。「オブジェクトタイプ」列でリストからオブジェクトタイプを選択し、新しいオブジェクトタイプの「アクション」列で、1 つ以上の項目を「利用可能」領域から「選択」領域に移動します。「OK」をクリックしてイベントをグループに追加します。


Remedy との統合

Identity Manager を Remedy サーバーと統合すると、指定されたテンプレートに従って Remedy チケットを送信することができます。

Remedy との統合は、管理者インタフェースの次の 2 つの領域で設定します。

Remedy チケットの作成は、Identity Manager ワークフローを通じて設定されます。設定によっては、定義済みのテンプレートを使用して Remedy チケットを開く呼び出しを適切な時刻に行うこともできます。ワークフローの設定の詳細については、『Identity Manager ワークフロー、フォーム、およびビュー』を参照してください。


Identity Manager サーバーの設定

Identity Manager サーバーが特定のタスクのみを実行するようにサーバー固有の設定を編集することができます。

サーバー固有の設定を行うには、次の手順に従います。

  1. 管理者インタフェースで、メインメニューから「設定」をクリックして、「サーバー」をクリックします。
  2. 「サーバーの設定」ページが開きます。

  3. 「サーバーの設定」ページのリスト内のサーバーをクリックして、サーバーごとに設定を編集します。
  4. 「サーバー設定の編集」ページが表示され、調整サーバー、スケジューラ、JMX などの設定を編集することができます。

調整サーバーの設定

調整サーバーは、調整を実行する Identity Manager コンポーネントです。調整については、「調整」を参照してください。

調整サーバーを設定するには、「Identity Manager サーバーの設定」に記載されている手順を実行します。「調整サーバー」タブを選択します。

デフォルトでは、調整サーバーの設定は、「サーバー設定の編集」ページに表示されます。デフォルト値を使用することも、「デフォルト値を使用する」オプションを選択解除してカスタムの値を指定することもできます。


Identity Manager サーバーでデフォルトの調整サーバー設定を変更する方法については、「サーバーのデフォルト設定の編集」を参照してください。


次の設定を使用して、調整サーバーを設定します。

調整サーバーのチューニングとトラブルシューティングについては、『Identity Manager Tuning, Troubleshooting, and Error Messages』を参照してください。

Reconciler Statusの表示

Reconciler Status情報を表示するには、「Reconciler Status」デバッグページが表示されます。


/idm/debug/ ページを表示するには、デバッグ機能を使用できる必要があります。機能の詳細については、「機能の割り当て」を参照してください。


「Reconciler Status」デバッグページを開くには、次の URL をブラウザに入力します。

http://<AppServerHost>:<Port>/idm/debug/Show_Reconciler.jsp

AppServerHost には、調整サーバーが有効なホストを指定します。

「Reconciler Status」ページを更新して、更新されたReconciler Status情報を表示します。このページの詳細については、「ヘルプ」をクリックします。

スケジューラの設定

スケジューラコンポーネントは、Identity Manager のタスクスケジュールを制御します。

特定のサーバーのスケジューラを設定するには、「Identity Manager サーバーの設定」に記載されている手順を実行します。「スケジューラ」タブを選択します。

デフォルト値を使用することも、「デフォルト値を使用する」オプションを選択解除してカスタムの値を指定することもできます。

「保存」をクリックして、サーバー設定の変更を保存します。

Identity Manager サーバーのデフォルトスケジューラ設定を変更する方法については、「サーバーのデフォルト設定の編集」を参照してください。

スケジューラのチューニングとトラブルシューティングについては、『Identity Manager Tuning, Troubleshooting, and Error Messages』を参照してください。

電子メールテンプレートサーバーの設定

SMTP サーバーを設定するには、「Identity Manager サーバーの設定」に記載されている手順を実行します。「電子メールテンプレート」タブを選択します。

デフォルト以外のメールサーバーを使用する場合は、「デフォルト値を使用する」の選択を解除し、使用するメールサーバーを入力することにより、デフォルトの電子メールサーバーを指定します。入力するテキストは、電子メールテンプレートの smtpHost 変数の置換に使用されます。

SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) は、インターネット経由での電子メール転送の標準規格です。

Identity Manager サーバーのデフォルト SMTP 設定を変更する方法については、「サーバーのデフォルト設定の編集」を参照してください。

JMX

JMX (Java Management Extensions) は、アプリケーション、システムオブジェクト、デバイス、およびサービス指向ネットワークの管理や監視を可能にする Java テクノロジです。管理/監視対象のエンティティーは、MBean (Managed Bean) と呼ばれるオブジェクトによって表されます。

この節では、Identity Manager サーバー上で JMX を設定して、JMX クライアントからシステムの変更を監視できるようにする方法を説明します。(JMX 経由で監査イベントを利用できるように Identity Manager を設定することも可能。詳細についてはこちらを参照。)

JMX ポーリングの設定

サーバーごとに JMX ポーリングを設定するには、次の手順に従います。

  1. 「Identity Manager サーバーの設定」に記載されている手順を実行します。「JMX」タブを選択します。
  2. JMX クラスタポーリングを有効にし、次のオプションを使ってポーリングスレッドの間隔を設定します。
    • 「JMX の有効化」 − このオプションを使用して、JMX クラスタ MBean のポーリングスレッドを有効または無効にします。JMX を有効にするにはデフォルト設定を選択解除します (デフォルト値 (false) を使用する)。ポーリングサイクルにシステムリソースを使用するため、JMX の使用を計画している場合にのみこのオプションを有効にしてください。
    • 「ポーリング間隔 (ms)」 − JMX を有効にしているときに、サーバーがレジストリをポーリングするデフォルトの間隔を変更するには、このオプションを使用します。間隔はミリ秒単位で指定します。

      デフォルトポーリング間隔は 60000 ミリ秒に設定されます。これを変更するには、このオプションのチェックボックスを選択解除し、表示される入力フィールドに新しい値を入力します。

  3. 「保存」をクリックして、サーバー設定の変更を保存します。

    Identity Manager サーバーのデフォルト JMX ポーリング設定の変更方法については、「サーバーのデフォルト設定の編集」を参照してください。


JMX データの表示

JMX クライアントを使用して、JMX が収集したデータを表示します。JDK 1.5 に付属の JConsole は、JMX クライアントの 1 つです。

ローカルでの JConsole の使用

サーバーが稼働しているマシンで JConsole を使用する場合は、次のプロパティーを設定します。

JConsole は正しい PID を使用して接続します。

リモートでの JConsole の使用

JConsole をリモートで使用するには、次のプロパティーを設定します。

使用する環境によっては、その他の設定が必要になることもあります。詳細は、JConsole のマニュアルを参照してください。


JMX データは、Identity Manager デバッグページ (こちら) にアクセスして、「Show MBean Info」ボタンをクリックすると表示できます。


JMX の詳細については、次の Web サイトを参照してください。

http://java.sun.com/javase/technologies/core/mntr-mgmt/javamanagement/docs.jsp

サーバーのデフォルト設定の編集

サーバーのデフォルト設定機能を使用して、すべての Identity Manager サーバーのデフォルト設定を設定することができます。個別のサーバー設定ページで異なる項目を選択しないかぎり、サーバーはこれらの設定を継承します。

デフォルトのサーバー設定を編集するには、次の手順に従います。

  1. 管理者インタフェースで、「設定」>「サーバー」をクリックします。
  2. 「サーバーの設定」ページが開きます。

  3. 「サーバーのデフォルト設定の編集」をクリックします。
  4. 「サーバーのデフォルト設定の編集」ページが開きます。

「サーバーのデフォルト設定の編集」ページには、個別のサーバー設定ページと同じオプションが表示されます。ヘルプについては、個別のサーバー設定ページのマニュアルを参照してください。

各サーバーのデフォルト設定の変更は、その設定の「デフォルト値を使用する」オプションを選択解除しないかぎり、対応する個別のサーバー設定に伝播されます。

「保存」をクリックして、サーバー設定の変更を保存します。


エンドユーザーインタフェースの設定

管理者は、管理者インタフェースのフォームを変更することにより、エンドユーザーインタフェースの特定の側面を設定できます。

エンドユーザーインタフェース情報の表示用オプションを設定するには、次の手順に従います。

  1. 管理者インタフェースで、メインメニューから「設定」をクリックします。
  2. 二次的なメニューで「ユーザーインタフェース」をクリックします。
  3. 「ユーザーインタフェース」ページが開きます。

  4. フォームの「エンドユーザーダッシュボード」部分に必要な情報を指定して保存します。フォームのヘルプを参照するには、「ヘルプ」をクリックします。
  5. フォームの「匿名登録」部分への情報の指定については、「匿名登録」を参照してください。

エンドユーザーインタフェースでのプロセスダイアグラムの有効化

プロセスダイアグラムには、エンドユーザーによる要求の起動時またはプロファイルの更新時に Identity Manager が従うワークフローが示されます。有効にすると、エンドユーザーによるフォーム送信後の結果ページがプロセスダイアグラムに表示されます。

プロセスダイアグラムは、エンドユーザーインタフェースで有効にする前に、管理者インタフェース内で有効にする必要があります。詳細については、「プロセス図の有効化」を参照してください。

エンドユーザーインタフェースでプロセスダイアグラムを有効にするには、次の手順に従います。

  1. 「エンドユーザーインタフェースの設定」に記載されている手順に従い、「ユーザーインタフェース」設定ページを開きます。
  2. フォームの「結果ページ」セクション内で「エンドユーザープロセスダイアグラムの有効化」オプションを選択します。
  3. 「エンドユーザープロセスダイアグラムの有効化」オプションを選択できない場合は、最初に管理者インタフェースでプロセスダイアグラムを有効にする必要があります。「プロセス図の有効化」を参照してください。

  4. 「保存」をクリックします。


Identity Manager の登録

管理者の場合は、Identity Manager のインストールを登録することをお勧めします。

登録には、Sun Online アカウントとパスワードが必要です。Sun Online アカウントを持っていない場合は、次のアドレスでフォームに必要な情報を入力することで登録できます。

https://reg.sun.com/register

Identity Manager の登録は、コンソールまたは管理者インタフェースを使用して行うことができます。

コンソールから登録する場合は、Sun Service Tag ソフトウェアで使用可能なローカルサービスタグを作成して、Sun システム、ソフトウェア、およびサービスのインベントリを追跡できます。サービスタグクライアントパッケージは、ローカルサービスタグを作成する前にインストールしてください。このパッケージは、次のアドレスにある「Download Service Tags」ボタンをクリックしてダウンロードできます。

http://inventory.sun.com/inventory

Identity Manager を登録するには、Identity Manager オブジェクトを設定できる管理者アカウントにログオンしてください。このアカウントには製品登録機能があります。機能の詳細については、「機能の割り当て」を参照してください。


製品登録機能を使用するには、Identity Manager アプリケーションサーバーの Java で SSL が正しく設定されている必要があります。java.security ファイル (または同等のファイル) 内で参照される JAR がすべて存在する必要があります。


コンソールからの Identity Manager の登録

ローカルサービスタグを作成する、またはインターネット経由で Identity Manager を Sun に登録するには、次の手順に従います。

  1. Windows の場合、次のコマンド行を入力して、Identity Manager コンソール (コマンド行) インタフェースを起動します。
  2. %WSHOME%¥bin¥lh

    Unix の場合、次のコマンド行を入力して、Identity Manager コンソール (コマンド行) インタフェースを起動します。

    $WSHOME/bin/lh

  3. ローカルサービスタグを作成するには、次のコマンドを使用します。
  4. register -local

    インターネット経由で Identity Manger を Sun に登録するには、次のコマンドを使用します。

    register -remote -u <userid> -p <password> -userSOA <soaUserid>
    -passSOA <soaPassword> -proxy <proxyHost> -port <proxyPortNumber>

    各表記の意味は次のとおりです。

    • userid は、登録を実行する権限を与えられた Identity Manager 管理者の Identity Manager ユーザー ID です。
    • password は、登録を実行する権限を与えられた Identity Manager 管理者の Identity Manager パスワードです。
    • soaUserid は、登録に使用する Sun Online アカウントのユーザー ID です。
    • soaPassword は、登録に使用する Sun Online アカウントのパスワードです。
    • proxyHost は、Sun オンライン登録サービスへのアクセスに使用するネットワークプロキシです。これは、外部のインターネットアドレスへのアクセスにプロキシを使用するようにネットワークが設定されている場合にのみ必要です。
    • proxyPortNumber は、Sun オンライン登録サービスへのアクセスに使用するネットワークプロキシのポートです。これは、外部のインターネットアドレスへのアクセスにプロキシを使用するようにネットワークが設定されている場合にのみ必要です。

register コマンド

使用法

register -local

register -remote [-u <userid> [-p <password>]] [-prompt] -userSOA <userid> -passSOA <password> [-proxy <proxyHost> [-port <proxyPortNumber>]] register [-help | -?]

オプション

次のオプションを register コマンドで使用します。

表 5-2 Syslog コマンドオプション

オプション

説明

-local

このホスト上にサービスタグを作成します。

-remote

この Identity Manager インストールをネットワーク経由で Sun に直接登録します。

-u <userid>

登録を実行する権限を与えられた Identity Manager 管理者の Identity Manager ユーザー ID。

-p <password>

登録を実行する権限を与えられた Identity Manager 管理者の Identity Manager パスワード。

-prompt

パスワードが入力されていない場合に、対話的に入力を求めます。

-userSOA <userid>

登録に使用する Sun Online アカウントのユーザー ID。
-remote オプションを使用して登録する場合に必要です。

-passSOA <password>

登録に使用する Sun Online アカウントのパスワード。
-remote オプションを使用して登録する場合に必要です。

-proxy <proxyHost>

Sun オンライン登録サービスへのアクセスに使用するネットワークプロキシ。登録に -remote オプションを使用し、かつ外部インターネットアドレスへのアクセスにプロキシを使用するようにネットワークが設定されている場合に必要です。

-port <proxyPortNumber>

Sun オンライン登録サービスへのアクセスに使用するネットワークプロキシのポート。登録に -remote オプションを使用し、かつ外部インターネットアドレスへのアクセスにプロキシを使用するようにネットワークが設定されている場合に必要です。

-help | -?

このコマンドのヘルプをコンソールに出力します。

管理者インタフェースからの Identity Manager の登録

ローカルサービスタグを作成する必要がない場合は、管理者インタフェースから Identity Manager を登録します。

管理者インタフェースから Identity Manager を登録するには、次の手順に従います。

  1. 管理者インタフェースで、「設定」をクリックします。
  2. 二次的なメニューで「製品登録」をクリックします。
  3. 「製品登録」ページが開きます。

  4. フォームに値を入力し、「今すぐ登録」をクリックします。個別のフォームフィールドの情報を表示するには、i-Help をクリックします。

    アプリケーションサーバーで外部への SSL 接続が許可されていない場合は、次のエラーメッセージが表示されます。

    Sun Online アカウントのユーザー/パスワードが無効であるため、Sun Connection サーバーへの登録に失敗しました。

    この問題を解決するには、適切な信頼できるルート証明書をアプリケーションサーバーのキーストアに追加します。詳細については、アプリケーションサーバーのマニュアルを参照してください。



    以前のバージョンの xml-apis.jar およびxercesImpl.jar がアプリケーションサーバーのクラスパスに存在する場合は、次のエラーメッセージが表示されることがあります。

    java.lang.NoSuchMethodError:org.w3c.dom.Node.getTextCon tent()Ljava/lang/String;

    この問題を解決するには、クラスパスを修正して、最新バージョンの xml-apis.jar および xercesImpl.jar だけが存在するようにします。



Identity Manager 設定オブジェクトの編集

Identity Manager を管理中に、Identity Manager システム設定オブジェクト (「システム設定ファイル」とも呼ばれる) またはその他の類似オブジェクトを編集するように求められることがあります。

管理者インタフェースを使用してオブジェクトを編集するには、次の手順に従います。

  1. 次の URL をブラウザに入力して、Identity Manager デバッグページを開きます。
  2. http://<AppServerHost>:<Port>/idm/debug/session.jsp

    システム設定ページが開きます。


    /idm/debug/ ページを表示するには、デバッグ機能を使用できる必要があります。


  3. 「List Objects」ボタンを見つけて、隣接する「Type」ドロップダウンリストから「Configuration」を選択します。
  4. 「List Objects」ボタンをクリックします。

    「List Objects of type: Configuration」ページが開きます。

  5. オブジェクトのリストで、必要なオブジェクトを見つけて「edit」をクリックします。たとえば、システム設定オブジェクトを編集するには、「System Configuration」を検索して「edit」をクリックします。
  6. 指示に従ってオブジェクトを編集します。
  7. 「Save」をクリックします。
  8. サーバーを再起動するように指示された場合は、再起動します。


システムログからのレコードの削除

システムログには、Identity Manager により生成されたエラーが記録されます。システムログを定期的に切り捨てて、サイズが大きくなり過ぎないようにしてください。システムログから古いレコードを削除するには、システムログメンテナンスタスクを使用します。

システムログから古いレコードを削除するタスクをスケジュールするには、次の手順に従います。

  1. 管理者インタフェースで、「サーバータスク」>「スケジュールの管理」をクリックします。
  2. 「スケジューリング可能なタスク」セクションで、「システムログメンテナンスタスク」をクリックします。
  3. 「System Log Maintenance Task タスクのスケジュールの新規作成」ページが開きます。

  4. フォームに値を入力し、「保存」をクリックします。



前へ      目次      索引      次へ     


Part No: 820-5433.   Copyright 2008 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved.