GRUB 2 は GPT ラベル付きディスクに加えて、BIOS と UEFI の両方のファームウェアを搭載するシステムをブートできます。UEFI ファームウェアおよび BIOS ファームウェアのブートをサポートするために、GRUB 2 は、i386-pc (BIOS) と x86_64-efi (64 ビット UEFI 2.1+) の 2 つの異なるプラットフォームに対応するように構築されているため、2 つの個別のバイナリセットとして配布されています。
x86 ベースのシステムをブートする場合、UEFI 対応システムと BIOS 対応システムの次の違いに注意してください。
コマンドの違い – BIOS ブート方法で使われる特定のコマンドは UEFI ファームウェアで使用できません。同様に、BIOS ブート方法をサポートするシステムでは、特定の UEFI コマンドを使用できません。
PXE ネットワークブートの違い – ネットワークから、UEFI ファームウェアを搭載するシステムのブートをサポートするために、DHCP サーバー構成が変更されました。これらの変更には、新しい UEFI クライアントアーキテクチャー識別子値 (DHCP オプション 93) のサポートが含まれます。
新しい –B オプションが zpool create コマンドに追加されました。ディスク全体が zpool create 作成コマンドに渡されると、–B オプションにより、zpool コマンドは、指定されたデバイスを 2 つのパーティションで分割します。最初のパーティションはファームウェア固有のブートパーティション、2 つ目のパーティションは ZFS データパーティションです。このオプションは、必要に応じて、ディスク vdev 全体を既存の rpool に追加するか接続する場合に、必要なブートパーティションを作成するためにも使用できます。bootfs プロパティーを使用できる条件も変更されました。プールですべてのシステムおよびディスクのラベル付け要件が満たされている場合に、プールのブート可能データセットを識別するように bootfs プロパティーを設定できます。ラベル付けの要件の一部として、必要なブートパーティションも存在している必要があります。詳細は、Oracle Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理 のZFS ルートプールを管理するを参照してください。